「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
10KA糸冬了のお知らせ
2009年11月21日 (土) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情ED前提 !!

verは、たぶんどれでも問題ないかと思ったので、ひっくるめて愛情ED後に設定。
結婚初夜リベンジ編。
※結婚初夜編「星を数えて眠る夜」を読んでなくても大丈夫です。
とりあえず年齢制限がないって事を念頭においてください。


有り得ん、この私がグレオニーに負けるなど有り得……ん……_ノ乙(、ン、)_<武勇500なのに

※脳内グレオニーとの賭けの詳細
⇒愛情Aが4位、殺害が6位をキープ出来たら、リベンジ初夜をオチなしでお送りする。

なんでや、なんでこんなことになったんや! 答えてみいや!
いやー、この賭けを考えた時は、ヴァイル憎悪verBと3票差でしてね。
3票差などヴァイル党の前ではないにも等しいのだよ( ´_ゝ`)、と思ってたら、あれよ。
上位のデッドヒートがこんなところに影響すると誰が考えるというのか!!
妙なフェアプレイ精神を発揮したのもいかんかったのじゃ、わかっとるんじゃ……。
くそう、卑怯者と罵られようとも、ヴァイル、もしくは陛下に入れていれば今頃優雅に高笑いしていられたのに。

というわけで、お送りしますよ。
ああ送るさ。送ってやるともさ。
でも先に一つだけ。
変なところで終わってるのは、この先は有料となります、ってグレオニーが言ったから!!
そして、これがNWYさんへの激励になるって信じてる!!(タナッセ初夜的な意味で)

※2~3日不在にしますので、なにかあっても反応できませんことをご了承下さい。
  別に羞恥のあまり、そこらへんに穴を掘って潜ってるわけではありません(キリッ


拍手のお返事は帰宅後致します。







 の 帷 に 紡 が れ る 想 い


 窓からぼんやりと夜空を見上げる。
 そこには色と形を変えたアネキウスと無数の星が密やかな灯りで夜を染めていた。
「レハト?」
 背後からの呼び声に振り返ると、思い掛けず近くにグレオニーが立っている。湯浴みを終えたばかりで上半身裸なことに、私は諦めにも似た笑みを向けた。
 この人は言うことを聞くようで聞かない。風邪を引くから上着くらい着て欲しいといくら言っても、その時は頷いてみせるが全く続かないのだ。その上、毎度毎度中途半端に髪が濡れたまま出てくる。こちらも言わずもがな。
 がしがしと布で大雑把に髪を拭くグレオニーに背伸びをして手を伸ばした。代わりにグレオニーの手が下がり、私が彼の髪を拭く事になる。大柄な彼の髪を拭くのは少し大変なのだが病気になられては困るし、それに何だかんだ言いつつこの作業が嫌いではなかった。例え私にそうさせることがグレオニーの狙いなのだと分かっていても。
 それでも一応注意だけは欠かさない。頭を拭いてやりながら叱ると、反省の色を全く感じない声が応える。
「次から気を付ける」
 そう言って、一体何度次が巡って来たことか。もはやグレオニーが治してくれることに期待していないし、それでもいいと思い始めているのが我ながら厄介だ。
 拭いているうちに布が湿り気を帯びてきた。そろそろ頃合かというところで直に髪に触れ、布越しでは分からない髪の乾き具合を確かめる。手で大雑把に撫でると、完全には乾き切っていなかった。だが大体乾いているからもういいだろう。私と違って短いから後は放っておいても問題ない。
 グレオニーの頭に乗せたままにしてあった用済みの布を何の気なしに引っ張ろうとして、グレオニーがひどく真剣な眼差しで私を見下ろしている事に気付く。
 何だろうか。
 顔に何かついているのかと問おうとした瞬間、強い力で腰を引き寄せられ、視界が揺れる。手から掴んでいた布が滑り落ち、現状を把握した時には既に唇が重なっていた。
 軽い音を立てて何度も繰り返し啄ばまれているうちに徐々に息が上がる。背伸びをしたままで不安定な足先がぶれ、体勢が崩れたところをグレオニーがさっと背を支えてくれた。かと思うと、膝裏を容易く掬って私をその腕に抱えあげる。
 意表な展開に驚きを隠せない。声もなくただ目を丸くする私に構わず、グレオニーはそのまま当然のように移動し始め、私は慌ててその首に腕を回す。グレオニーに限ってうっかり私を落とすことはないと思うが、不安定な体勢は万が一の場合を考えるとこの方が安心出来る。
 グレオニーの足は一瞬たりとも迷うことなく寝室へ向かった。壊れ物でも扱うように寝台の上に下ろされ、想定の範囲内とは言え妙な緊張感と気恥ずかしさに顔が上げられない。二人分の重みを受け止めた寝台が僅かに軋んだ音さえ居た堪れなくさせる。
「レハト……いいか?」
 どうしてそこで私に選択を迫るのか。熱でもあるのではないかと疑いたくなるほど顔が熱い。肯定も否定も出来ずにただ顔を背けていると、ふっとグレオニーが一瞬笑ったのが分かる。意識すると余計に頬の火照りがひどくなった。ちらりと見上げたグレオニーの目の奥に見知らぬ彼の姿が見えた気がして一度だけ心臓が跳ねる。
 大人しく寝台に横たわったままの私の耳の後ろにグレオニーの唇がそっと触れた。手のやり場に困り彼の腕を軽く掴んでいると唇が肌を吸う音がいやに大きく鼓膜を叩く。
 恥ずかしさに目眩がしそうだ。
 その唇が首筋から鎖骨目がけて迷いなく南下するのに合わせて、するりと細い肩紐が落ちる。肩紐を下げたグレオニーの手が緩やかに二の腕を撫で、残る手が胸元の釦を一つ一つ確実に外していく。
 不自然に顔が熱く、現況を直視出来ずに咄嗟に閉じた眼の裏が赤い。
 頭に血が上っているのだろうか。
 正気に戻ったら倒れてしまいそうで、懸命に思考を外へと逃がした。その間にも私の肌に触れる唇はゆっくりと、しかし着実に明確な意志を持って移動を続けている。今度は体の中心線をじりじりと焦がすように。
 かと思うと軌道は思い付いたように僅かに右に逸れた。
 そのまま胸の膨らみの付け根を歯で軽く食まれ、驚くと同時に不可思議な感覚が仄かに体を埋める。
 反射的に身を離そうと試みたが、私を寝台に押し留めるグレオニーがそれを許すはずもない。グレオニーを遠ざけようとした腕は容易く捕らえられる。逃亡を阻まれ、困惑に身の置きどころをなくしていると、いつの間にか釦を外すのをやめていた大きな手が左胸をやんわりと包み込んだ。
 彼の手よりも随分と小さいのが何となく申し訳ない。
 手の動きに合わせて決して大きくはない胸が形を変える恥ずかしさに私は眼を伏せ唇を噛んだ。胸の上辺りをゆるゆると這っていた唇が離れ、不意に肩口を刺した痛みに今度はそこを食まれたのだと気付く。恐る恐る目を開くと、こちらを見つめるグレオニーと目が合った。
 彼の視線は普段と何ら変わりない甘く穏やかなもので、私を何より安心させてくれる。
 グレオニーは私のやや汗ばんだ額に張り付いた髪を優しく掻き上げたかと思うと、その手を頬に沿わせた。
「大丈夫か?」
 ここで大丈夫ではないと答えたらどうするつもりなのか。
 グレオニーの律儀さを愛しく感じながら、私は大丈夫だと頷き返した。恥ずかしさはあれど、決して嫌悪感や不快感はない。
 グレオニーの頬を撫で返すと、その手もあっさり捕まえられ掌にも口付けを落とされる。少しくすぐったくて笑いながら身を捩ると今度は軽く耳朶を噛まれ思わず体を竦める。
 それを怯えと勘違いしたのかグレオニーが不安げな声を漏らした。
「嫌か? 嫌だったらそう言っていいんだからな」
 何を今更。
 本当に嫌ならもっと引き返し易い時に拒んでいる。私なりに覚悟は決めたつもりなのに残念ながら肝心の相手に伝わっていなかったようだ。それが少し腹立たしく、グレオニーの手を引き寄せて指先に噛み付いた。
 一瞬彼が眉を顰めたのにほくそ笑む。私ばかり何かされていては割に合わないのだから、これくらい許されて然るべきだろう。
「……余裕だな」
 目を細め、そんな言葉を落とす。
 グレオニーの周囲の空気が俄かに変わった気がした。それが何であるのか、どうしてそうなったのかを見極める前に唇を塞がれる。どうやら深く追求している暇はなさそうだ。
 唇を割り、深くなった口付けに仄かに酔いながら、私は気持ちを態度で示すべくグレオニーの首に腕を回した。
 それに応える形でグレオニーの手が最初よりも幾分強く私の小さな胸を包み込む。やんわりとグレオニーの指が沈む度に溢れかける声は誰の耳にも届くことなく私たちの唇の中で溶けた。

[ 完 ]

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