「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
出遅れるにも程がある
2009年11月04日 (水) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情verAED前提 !!

verは、たぶんどれでも問題ないかと思ったので、ひっくるめて愛情ED後に設定。
verB・Cは時間的にないかと思ったので、verAED前提に変更しました。
ハロウィンネタ。
レハト様、成人後1年未満。
著しく短いです。


知ってた。
ああ、知ってたさ!
ハロウィンがごばーる様の誕生日だってことくらい!!

一方的で申し訳ないんですが、ごばーる様には本当にお世話になりました。
あの方の素晴らしい攻略ヒントがなければ、今頃かもかて投げてた。絶対投げてた。
特にルー様はごばーる様と(勝手に)二人三脚でコンプしたと言っても過言ではないのです。
(ごばーる様のおかげでルー様はEDもフルコンプです)
なので、お祝いするんだったら、短くてもSSみたいなのを付けないと!
と思っていたら全然ネタが降ってこなくてですねーあははー。
かと思ったら、本家ハロウィンイラスト@グレオニーを見たら降ってきたという。

グ  レ  オ  ニ  ー  め  。

でも実は、似たようなネタが別にもう1本あってですね。
どうしようかと悩んだんですが、もう逆さにしようが懸垂しようがベントオーバーしようが、出て来ないもんはしゃーないということで一つ。
後日似たネタのがあがっても、これのことか( ´_ゝ`)、と流してください。エヘヘ。







 の 味 に は 程 遠 い


 詳しいことは良く知らないが、御伽噺の中には、はろうぃんなるお菓子を山のようにもらえる素敵な行事があるらしい。本来は子どもだけが対象らしいが、私だって年が明けるまでは子どもだったのだ。充分に権利はある……と思う。
 兎に角、そう知った私が甘いものを強請らないはずもなく、グレオニーに空の手の平を差し出した。もらう時には、悪戯がどうだとか何とかという不可思議な呪文を唱えるのが本式らしいが、別に悪戯など欲しくはないのだから今は割愛させらてもらおう。
 話を聞いたグレオニーが首を捻った。
「甘いもの、甘いものなあ……あ、そう言えば、この前訓練場でもらった飴がどこかに」
 ぱたぱたと体中を叩いて飴玉を探している。
 あっちでもないこっちでもないと散々探した挙句、漸く見つけた小さな包みをグレオニーは自慢げに私に見せた。皮膚が堅く厚くなった指先で丁寧に取り出された飴玉は、陽の光を受けて宝石の如くきらきらと輝く。
「じゃ、口開けて」
 言われるまま素直に従う。
 透き通った、まるで玩具のようなその飴はどんな味がするだろう、と胸躍らせる私に、グレオニーが少しだけ意地の悪そうな笑みを見せた。
 なんだろう。
 今更ここまで来て、やっぱりあげないとか言い出す気か。
 それならそれで、食べ物の恨みが恐ろしいことを骨の髄までしっかり叩き込むまでだ。グレオニー相手なら負ける気はしない。勿論、腕力や体力的な面では太刀打ち出来ないが、幾らでもやり様はある。
 威嚇するつもりで少しだけ眉を吊り上げる私の目の前で、飴玉はグレオニーの口内へとあっさり姿を消した。案の定と言うか何と言うか。すぐ顔に出るから、どんなことを考えているかなどお見通しなのだ。
 とりあえず文句の一つでも言ってやらなければ気が済まない。人を期待させておいて性質が悪いではないか。
 逃げないようグレオニーの袖を掴み、一歩詰め寄ろうとするのに先んじてグレオニーの大きな手が私の肩に回った。疑問を呈する暇もなく引き寄せられ、唇が重なる。
 状況が読めない。
 突然のことに目を白黒させる私の口内に、ころりと押し込まれたのは小さな甘い塊。けれどその甘さは私が噛み締める前に忽然と姿を消した。と同時に一瞬息が詰まる感覚が私を襲う。
 唇が離れるとグレオニーが満足気な笑みを見せる。悪戯が成功した喜びの笑みなのか、私を驚かすことが出来た嬉しさの笑みなのか。
 だが私にはそれに言及している余裕はなかった。
 ……痛い。
 眉根を寄せ、声を詰まらせて押し黙ると、さすがに心配になったのかグレオニーが顔を覗き込んでくる。
「レ、レハト? 怒ったのか? あのな、ちょっとした出来心と言うか、その」
 私は小さく横に首を振った。
 多少怒っていないこともないのだが、それどころではない。
 背中が痛い。痛い。涙まで出てくる。
「……も、もしかして、そのまま飲み込んだのか!?」
 私が何度も頷くと、慌てた様子で背中を摩ってくれる。
 が、その程度で痛みが去る訳も、飴玉がなくなる訳もない。グレオニーが必死な様子で頻りに謝るが聞いているゆとりがどこにあると言うのか。
 もう絶対グレオニーに甘いものを強請ったりしない。
 私は暫く食道を通過する飴玉がもたらす痛みと格闘しつつ、固く心にそう誓ったのだった。

[ 完 ]

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