「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
最近読んだ本
2016年07月30日 (土) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情verAED前提 !!

視点:グレオニー
レハト様の職業はなんでも影響ないはずのでご想像にお任せします。


・わが身にたどる姫君
何も言わずまずはwikiでも見てくれ。
こ ん な 内 容 だ な ん て 知 ら な か っ た ん だ 。
でもまあ、3巻・4巻のあたりはそんなんでもないっす。
所詮、王朝文学ですから、アレなシーンは大体「あんなことをするなんて」とか「なんてひどいことを」とかでばっさり割愛されてるので。
6巻については、うん、まあなんだ、その……お察し
とりあえず全力で記憶力が試される話です。
だって全8巻で巻ごとに帝が変わるんだぜorz<なんで帝すぐ死んだり譲位したりしてしまうん?
※6巻だけ5巻と時系列が並行してるんで、変わらない。

・小夜衣
よくある継子話。
落窪物語に比べると全体的にぬるい印象。
え? 何がって?
読み比べてみると分かるヨ★

・とりかへばや
「ざ・ちぇんじ!」を読んで、ある程度人物関係図を叩き込んでからの方が理解しやすいと思います。
そして話の展開の違いに慄くと良い(゜-゜)
出てくる男君が大体手が早い
綺羅姫(♂)は引くレベル。というか引いた。あれはない。ひどい。

・夜の寝覚
源氏物語を踏襲したような内容。
ヒロインが不幸すぎてわろえない+男君が全くちっとも少しも空気読まない。
欠損巻が多過ぎて、時に目玉が飛び出るほどの超展開に。
(例:いつの間にか死んだり、結婚したり、子供が生まれたりしてる)
「どうしてこうなった(゜-゜)」とならざるを得ないので、欠損巻が早く発見されて欲しいものです。


拍手ありがとうございます。
まあ、こんな感じののろのろペースでお送りします。





 郷 ( 3 )

 と言うわけで。
 様々な事情を考慮した結果、俺はレハト様と共に帰郷することにした。やっぱりどうしたってレハト様を一人で城に残して行くのは不安だし。
 突然主張を翻すことになって不審がられると思って冷や冷やしたのはほんの一瞬で、レハト様は何も言わず、ただ嬉しそうに笑ってたから、いいんだ、これで。
 ただ、当然ながら陛下から護衛を付けるのが条件だと釘を刺されたけど。
 それについては俺には異存はなかった。レハト様の身を守る人間は多いに越したことはない。
 とは言うものの、自分の身分だとかそういったことにまるで感心のないレハト様が、護衛付の外出を容易く了承する訳もないから、陛下とご相談の上、秘密裏に、ということに決まった。
 だからつまり、城から出立した今、どこからか俺たちの動向に目を光らせている者がいるわけで。
 要するに落ち着かない。
 相手の気配がするわけじゃないし、それを感じ取れるほど俺もこなれてないから、気にしなければ良いだけだとは頭では分かってる。分かってるけど、どうしても意識してしまうのは仕方ないよな。
「レ、レハト様、あまりくっついていると歩きにくいですから」
 するりと俺の腕に絡んだレハト様の腕からさりげなく逃げると、レハト様がきょとんとする。
 俺としてはものすごく自然に避けたつもりだったんだけど、もしかしなくてもそうじゃなくて、レハト様を不快にさせてしまったのかもしれない。
 上手く説明出来る気がしないから、あえて何も言いませんけど、そんなつもりはこれっぽっちもないんです、レハト様。
「じゃあ、手繋ごう」
「え!? あ、いや、それもその、ちょっと……あ、汗かいてますから」
 レハト様が伸ばした指先から、またしても逃げた。
 そりゃあ俺だって、レハト様と腕を組んだり手を繋いだりしたい。したいに決まってる。許されるのなら、兄でも知り合いの男でもなく、恋人として隣にいるんだと主張したい。
 でもそんな場面を確実に目撃されてるのが分かってる状況じゃ無理だ。少なくとも俺には無理。護衛付って条件を飲むの、早まったかな。
「……それ、私とは嫌って意味?」
 低い声音に滲む疑いに慌てる。
「ち、違います違います、言った通りの意味です。あ、そうだ、早めに宿を決めてしまいませんか? ね、そうしましょう? 良い宿は早く埋まってしまうこともありますし」
 そんな苦し紛れの言い訳を口にしながら、俺は目に止まった宿屋に逃げ込んだ。
 う、嘘は吐いてない。綺麗で客対応の良い宿が早く埋まるのは世の常だ。まあ、この宿がそれに当てはまるかどうかは確認してる余裕は無かったけどな。でもほら、客室状況を聞いてみるだけならタダだし。
 そして、行き当たりばったりで、とりあえずレハト様の追撃を交わし、話を逸らすためだけに飛び込んだ宿の主人が、今、目の前で申し訳なさそうに眉を垂れている。
「生憎、今日はお一人様用のお部屋が一部屋しか空いてませんで。そこで宜しければ、お二人で泊まられてもこちらは構いませんよ。お代は、朝食がご入り用ならそちらはお二人分、宿代はお一人分でどうでしょう」
 どうでしょう、って。
 一人部屋は不味い。
 一人部屋ってことはまず間違いなく寝台だってひとつだ。別に俺が床とか椅子で寝れば済む話なんだけど、レハト様がそれを聞き入れるて下さるかどうか。
 多分、無理だろうな。俺も説得出来る自信なんてない。
 そうなると、ひとつの寝台を二人で仲良く使うか、別の宿を探すかの二択――に見せ掛けて実は一択だよな、これ。
「じゃあ別の」
「ここで良いよ。一人分の宿代で安上がりだし」
「そ、そういうわけにはいきません!!」
「どうして?」
「どどどどうしてって、それは……どうしてもです!!」
 訳が分からないと言いたげなレハト様の手を掴み、さっさと通りに出る。
 あのままあそこにいたら、押し切られて話まとめられるだろ、絶対。危ない、危ない。まさかあんな罠があるとは。
 別に良いのに、となぜか拗ねたようなレハト様の言葉は聞かなかったことにする。
「ねえ、私の寝相の心配してるんだったら大丈夫だよ。寝相は良い方だから」
 件の宿から離れられたことにひとまず胸を撫で下ろし、別の宿を物色しながら歩く俺の背後でレハト様がとんちんかんなことを仰る。
 というか、それって完全に同じ寝台で寝ることが前提になってますよね、レハト様。そここそが一番の問題なんです。レハト様の寝相なんて正直どうでも良いんです。寝相が悪くて殴られようが蹴られようが、それはそれで御褒美――ではないけど、我慢出来ます。我慢出来ないのはもっと別の方向で。
 ああ、もう少し俺を警戒してくれないもんか。
 やたらと警戒されるのに比べたら贅沢な悩みだとは分かってはいても、そう思わずにはいられない。
「グレオニー」
「何ですか? あ、疲れました?」
「……ううん、平気。あそこの宿は? 大きいから部屋も空いてるんじゃないかな」
「そうですね、寄ってみましょうか」
 また、一人部屋がひとつしか空いてない、なんて展開にならないことを切に祈りながらその宿に足を向けた。