「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
まだまだ浸かってます。
2016年06月28日 (火) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情verAED前提 !!

視点:グレオニー
レハト様の職業はなんでも影響ないはずなのでご想像にお任せします。


前回はともかく、前々回の趣味に爆走した、かもかてちっとも微塵もこれっぽっちも関係ない話に拍手があったのは、同好の士が多いということで良いのでしょうか?
現在は頭までずっぽり浸かってたのが、頭だけ出た感じで浸かってます。
\息継ぎが出来るようになったよ!!/
だがしかし、まだ古典の話は続くのです。
古典と言うか、なんジャパなんですけども、高彬の台詞ですごく好きな台詞がありまして。
吉野君編終盤の、

(↓ネタバレなので一応隠します)
だから、謝るのはよしなさい。瑠璃さんに謝られたら、ぼくは二度と太刀を持てなくなるから

なんですが、これ、どうやったらグレオニーにも言わせることが出来ますか
いやもうホントに。
なにをどうしたら言ってくれるの? どうすればいい? 何が必要?
分かっていることは、レハト様のために誰かを斬らないといけないってことだけど(生死問わず)、乱世じゃないからなー。しかも私利私欲じゃないいけないんだよなー。



【結論】グレオニーには無理か(゜-゜)<私が悪かった



拍手ありがとうございます。
風邪引きました(´・ω・`)<馬鹿だから? 馬鹿だからなの?





 郷 ( 2 )

 あれから見事にレハト様からのお呼び出しが途絶えた。
 うん、まあ、そうなる予感はしてた。強引に押し掛けたところで扉が開く見込みもないし、早々にサニャちゃんに叩き出されそうだ。
 で、そんな直接話をする機会を与えられない俺がどうしたかと言えば、毎日せっせと手紙を書いている。書いた手紙は俺に同情気味なローニカさんに託してるから、多分レハト様の手には渡ってるし、気持ちも届いてると思う。そう思いたい。例え一向に返事がなくても。
 訓練の合間にこっそりレハト様の部屋の方に顔を向ける。
 読んで下さってますよね、レハト様。
「いたいた、グレちゃん。探したよ」
「俺を?」
 俺がハイラを探すことはたまにあるけど、ハイラが俺を探すなんて珍しいこともあるもんだ。
 思わず隣で休憩をとっていたフェルツと顔を見合わせた。
 俺がハイラを探す時は、大体女性と仲良くするのに熱心で当番をすっ飛ばそうとしてる時か、レハト様に失礼な言動をした時か、とりあえずろくな理由じゃないんだけど、俺、何かしたか? レハト様と揉めてからも仕事はきちんとこなしてるし、レハト様がハイラに伝言を頼むとは思えない。仲悪いからな。
 首を捻りつつ、持っていたカップに口を付けた刹那、
「グレちゃん、浮気したんだって?」
「ん、ぐっ……」
「ハイラ、水飲んでる時を狙って言うのはやめてやれ」
 すかさずフェルツが差し出した布を口に押し当てて咳き込む。
 完全に気管に入った。
 ああ、でもその話は気になる。ものすごく気になる。気にならないはずがない。
 一頻り咳き込み、人心地ついてから俺は何とか声を振り絞った。
「な、なんでその話……あ、してない、浮気はしてないけど、とにかくなんで」
「寵愛者様が、グレオニーって故郷に良い人いるの?、って聞いてきたから」
「なんで!?」
「ああ、それなら俺も聞かれたぞ。友達なら知ってると思ったらしい」
「で、なんて答えたんだよ」
「知りません、って」
「ご存じなかったんですか、って」
「お、おま、お前ら!! なんで否定しないんだよ!!」
「俺は嘘はついてないぞ。グレオニーに故郷に置いてきた相手がいるかなんて本当に知らないからな」
「私は嘘ついたよ。面白そうだったから、つい」
「ハ、ハイラー……」
「この場合、フェルツもほぼ同罪じゃないの? いないことくらい、想像つくわけだし」
「一応、可能性は限りなく低いとは言っておいたけど、あの様子だと耳に入ってなかったかもしれないな」
 そんな軽い調子で言われても。完全に入ってなかったに決まってるだろ。
 でも、フェルツを責めるのは筋違いだよな。フェルツは嘘は吐いてない。自分が知っていることを正直に話しただけだ。まあ、もう少し言い様というか、友人として否定してくれても良かったんじゃないかと思わないわけでもないけど。
 酷いのはハイラの方だ。意図的に嘘を吐くとか、冗談だとしても度が過ぎてる。
「他には?」
「他って何よ」
「他に余計なこと言ってないだろうなって意味に決まってるだろ!!」
「あーはいはい、そういう意味ね。言ってない言ってない。余計なことは何一つ言ってないから安心しなよ」
 怪しい。限りなく怪しい。怪しいけど本人が言ってないと主張する以上、信じるしかないよな。まさかレハト様に、ハイラが何か言ってませんでしたか、なんて聞けないし。
 そんなの、まるでレハト様に知られたくない秘密があるみたいじゃないか。俺はこれ以上なく潔白だ。白過ぎるぐらい白い。
「というか、何で私だけ疑うわけ? フェルツは?」
「フェルツには聞くまでもない」
 フェルツが俺が不利になるようなことを自発的に言うなんて有り得ない。
 そりゃあ、フェルツが実はレハト様に対して一方ならぬ想いを抱いていて、婚約者である俺に嫉妬してるなら有り得ない話じゃないが、レハト様にまるで興味がないのは見てて分かる。
 あのレハト様に心惹かれないなんて信じられないけど、親友と一人の女性を争うよりはずっと良いよな。
「まあなんでも良いけど、余裕だよね、グレちゃん」
「何がだよ」
「寵愛者様を置いて単身帰郷とか、どうぞいない間に御自由に口説いてください、どうせ靡かないでしょうけど、って言ってるようなもんじゃないの」
「……は?」
「腐っても寵愛者様だからねえ。選定印に魅力を感じる方々なら、無い隙でも突くんだから、ある隙なら有り難く全力で突くでしょ、当然」
「おい、グレオニーの不安を煽るのはよせよ。寵愛者様に知られたら、また揉めるぞ」
 その後の会話を右から左に聞き流しながら、半ば呆然とする。
 考えたこともなかった。俺が不在でも既にレハト様は俺と婚約してるわけで。だから何も変わらないし、誰かに奪われる心配もないと思ってた。
 でも、ハイラの言う通りだ。あんなに魅力的な女性を放っておく男がいるはずもない。選定印を持っているなら尚更だ。
 第一、よく考えれば、たかが婚約じゃないか。レハト様が一言破棄すると仰れば、それだけで即時に白紙になる。
「まあ、寵愛者様のことだから腕ずくでどうこうって事態になっても冷静に急所蹴りあげて逃げるだろうけど」
「……ダメだ」
「何、何か言った、グレちゃん?」
「ちょっとレハト様のところに行ってくる!!」
「待て、グレオニー!! 片付けておいてやるから、カップは置いて行け!!」
「すまん、頼んだ!!」
 フェルツに向けてカップを放り投げ、俺はレハト様のお部屋を目指して一目散に駆け出した。

[ 残念、まだ続くのです ]