「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
I'll be back しようとしてた
2016年05月31日 (火) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情verAED前提 !!

視点:グレオニー
レハト様の職業はなんでも影響ないはずなのでご想像にお任せします。
レハト様メッチャ喋ります。


今、SSタイトルセンスねーwww( ´_ゝ`)プークスクス、と思ったやつはそこ並べ。
端から順に鼻にアメリカザリガニぶら下げてやる。

というわけで、5月ギリギリで帰ってきました。
何してたのかって?

平安時代にどっぷり浸かってた★(・ω<)

いやー、駄目っすわ。
ジャパネスク人妻編(単行本)→ジャパネスク無印(愛蔵版)→ざ・ちぇんじ!(単行本)→おちくぼ(単行本)→ざ・ちぇんじ!(文庫本)→落窪物語(氷室冴子著)→舞え舞え蝸牛(田辺聖子著)→とりかへばや物語(鈴木裕子著)
なにこの無限ループ怖い。
私はどこに辿り着こうとしているのかしら。
古典の本気により、脳内でキャッキャウフフしてたはずの薬研もグレオニーもどっかに吹っ飛びました。
図書館で借りてきた「とりかえばや物語」ですが、これ、児童向けです。
そもそも内容的に児童向けとして存在していいのかどうか激しく疑わしい。
ちなみにどんな話か聞かれた場合、清らかな眼差しで「男がすぐ女を孕ます話」と答えます(゜-゜)<強ち間違ってねぇし


拍手ありがとうございました。
ジャパネスク、マジサイコー。平安ブラボー。
三食昼寝付きの後宮の片隅で忘れさられた存在で生きて行きたい(訳:働きたくないでござる)。





 郷 ( 1 )

 一度故郷に帰ることにした。婚約の報告ぐらい一応自分の口からしておかないと、ってことで。
 儀式やら行事やらが一段落付いた時期を選んだおかげで、無事休暇の申請は受理された。だからと言って通常業務が免除になるわけでもなく、仕事の合間に旅の準備をしたりしないといけないはずなのに、そんな俺がなぜ今現在レハト様を前に眉根を寄せている真っ最中かと言えば、レハト様が同行すると言って聞かないせいだ。
 初めて里帰りの話をした時に、じゃあ私も一緒に行かないとね、なんて笑ってたのを、ただの冗談として受け止めていた俺が悪いんだろうか。
 でも、俺じゃなくても普通は本気にしないよな。
 何しろレハト様は寵愛者様だ。王位についていないからと言って、気軽にあちこち行ける立場じゃない。立場じゃないんだけど、そのことを誰よりレハト自身が分かって下さらないわけで。
 どうしたもんか。
「レハト様、何度も言いますが」
 何度目になるか知れない台詞は、俺の口から出る前にレハト様にあっさり遮られた。
「行く。行くったら行く。どうして婚約報告に肝心の婚約者を置いて行くの?」
「ですから、レハト様はお立場がお立場ですから」
「ただの寵愛者だもん。ヴァイルならともかく、私なら平気でしょ」
 寵愛者にただなんて付けちゃうあたり、本当もう俺はどうすれば。
 そういうちょっとずれてるところも愛嬌があるし可愛いとは思うけど、だからって、じゃあ一緒にとは言えない。言っていいはずもない。
 だってそうだろう? そう、だよな? まさかとは思うけど、俺が知らないだけで、例え寵愛者様でもあっても相手の家に挨拶に行くのが普通なのか? その辺、寵愛者様がどうしてたのかなんて、聞いたこともないし考えたこともなかったけど、それが普通なんだったとしたらレハト様の主張は当然だよな。
 だからって誰に聞けば良いんだ、こんなこと。気軽に聞けるような知り合いなんていないぞ。
「あの、鹿車も使いませんし、宿だって普通の安宿で」
「歩くの平気。脚力には自信あるから。あと、多分だけど安宿より絶対前に住んでた家の方がボロかったと思う」
 自信満々に胸を張る姿に頭を抱えたくなる。
 そういう問題じゃないんですって。
 そもそも問題が体力面なら旅程を組み直せば良いし、俺だってある程度フォロー出来る。でもレハト様の身分はどうしようもない。選定印はこちらの都合にあわせて出したり消したり出来るものじゃないし。
 とりあえず、ここで俺が折れちゃ駄目だ。毅然とした態度で断らないと。
「と、とにかく!! レハト様の御同伴は認められません!!」
 よし、言えた。やっぱりここは強く言っておかないといけない場面だ。日頃、周囲から、レハト様に対して甘い甘いと言われる俺だって、いざという時にはやれば出来るんだ。レハト様にも分かって頂きたい。
 そりゃ、俺だってレハト様を連れて行けたらな、とは思う。思うけど、それが非現実的な願望なのも分かってる。
「納得して下さいましたか?」
 むうっと唇を尖らせたレハト様が、全身から不満気な空気を漂わせたまま俯いた。
 そんな、グレオニーの意地悪、みたいな雰囲気にしても駄目なものは駄目だ。負けるな、俺。第一、これはレハト様の身の安全を最優先に考えた結果で俺には少しの非もない――はず。
 いや、ない。ないぞ。ないよな?
「……あの、レハト様?」
 あまりの反応の無さにそうっと顔を覗き込み、レハト様の目に涙が浮かんでいるのに気付いて、瞬時に俺は自分の負けを確信した。
 駄目だ。これは無理だ。勝てない。グレオニーが意地悪言う、とか何とか言われたら確実に折れる自信がある。なんと言っても俺はレハト様に弱い。決して尻に敷かれてる訳じゃなく、なんと言うか、強く出られない。つい言うことを聞いてしまう。
 惚れた弱味ってやつかな。
「レ、レハト様」
「浮気だ……グレオニー、浮気してるんだ……」
「は?」
 浮気? 今、浮気って仰ったか?
 浮気って言うのはあれだよな。つまり、俺にレハト様以外に特別親しいそういう関係の女性がいるってことだよな。この場合、必然的にレハト様と婚約する前からということになるけど。
 いやいやいやいやいやいやいや!! とんでもない誤解だ!!
 だけど、我に返った俺が否定するよりも、レハト様が癇癪を起こす方がずっと早かった。
「故郷に胸が大きくて色気に溢れた現地妻がいるんだ!! そうなんでしょ!? グレオニーの馬鹿、浮気者!! サニャ、サニャー!!」
「ど、どうしたんでございますか、レハト様!!」
「グレオニーが浮気してた!! 他所に女作ってた!!」
 俺の言葉に何てまるで聞く耳を持たず、慌てて駆け込んで来たサニャちゃんにとんでもないことを言い出す。
 弁解――と言うのはおかしいか。レハト様に弁解しなくちゃいけないことなんて何一つしてないんだから。でも、とにかくまずは身の潔白を訴えないと大変なことになる。
 今の時点で充分なってる気もするけど、これ以上悪化させて堪るか。
「つ、作ってません!! 本当だから、本当に作ってないから!! サニャちゃん、信じて!!」
「もうグレオニーなんて知らない!!」
 泣き伏したレハト様を宥めるサニャちゃんにものすごい顔で睨まれ、俺は仕方なくその場から退散した。
 はぁ、どうしてこうなるんだ。

[続くよ]