「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
ソッ|ω ・ )
2015年04月27日 (月) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情verAED前提 !!

視点:ハイラ
ぐれおにーのでばんなどほとんどない
!!注意!! レハト様、メッチャ喋るヨ★
(訳:喋らせないとどうにもならなかったorz)


お久しぶりです。
いや、むしろ始めましての方が挨拶として相応しい予感もしつつ。

今回、全5話です。
5話ありますが、ほとんど展開は同じです。
手を変え品を変え、レハト様とグレオニーがイチャイチャしようとするだけの話です。
うちのグレレハはイチャイチャする以外に能が無いんだよ!!
憎悪ルートの扉が硬すぎて開かないんだよ!!
え? 裏切り?
グレオニーが鍵穴に何か詰めたから、鍵がささらないよ(・ω・)<殺害は10年に1回くらい開く

刀剣が荒ぶるゲームは相変わらず大きい方の狐とW新入り虎徹がいません。
検非違使のガード固すぎだろ!! 早く虎徹落とせ、寄越せ!!
お前ら専用討伐隊組んだせいで枠がギリギリになってんだぞチキショー!!(現在刀剣空き枠「2」)
大きい狐が来ないのは、私がお稲荷さんが苦手なせいなのですか? 
「この本丸には稲荷寿司がないのですね(´・ω・`)」と思われてしまったのだろうか……ないけど
そして、グレオニー党員の審神者の推し刀が、突くこと以外能無しの槍と、主命に踊らされる打刀に偏っていて、決して揺るがない姿勢に震えました。
私も好きです。いいですよね、Wわんこ。
槍に至っては、カラーリング的に衛士に混じっても違和感ないんじゃないかとさえ思っています。逆もまた然り。
それにしても赤Tシャツのガードの固さは異常。
どういう素材なんだ、赤Tシャツ。


更新休止中も拍手をありがとうございました。
今後も緩い感じで参ります。





 め た い 。

1:寵愛者様の私室にて

 衛士辞めたい。
 私の人生で切実に且つ緊急にそう思う日が来るとは思わなかった。
 とは言え、私が衛士を辞める日が来るのは必然だ。これでも貴族の子息だからね。いずれはそれなりに金のある家柄の子と――園子が胸が大きくて腰がきゅっと細くて美人だったら言うことないけど、まあ、そんな高望みはしないでおいた方が身のためだから、多少妥協してあげようとは思ってる。一応――結婚して衛士職を辞するのは自明の理と言うか、私の人生設計において決められていたことだ。
 でも今回のは違う。
 外部的要因によって私は今現在可及的速やかに衛士を辞任したいと思っている。心底思っている。
 それもこれも全てはあの寵愛者様のせいだ。城に来たのは仕方がない。何しろ印持ちだから、見つけちゃった以上城に迎え入れるしかないわけだし。まあ、秘密裏に処理しちゃうって手もあるだろうけど、公明正大な前王がそれを許すはずもない。だから、それは仕方ない。
 問題はその先よ、その先。
 なんだかんだ色々あってあの雨男と良い仲になったのも別に良い。というか私に一切何にも関係ないし。寵愛者様とグレちゃんが敵だらけの茨の道を歩んだところで、それをニヤニヤ笑って見てるだけ。
 そう、見てるだけ。のはずだった。はずだったわけよ。
 それがなんでこんな事態に陥っちゃったのかねえ。
 寵愛者様の部屋の前で、寝室に篭って、寵愛者様と侍従の子が本日のお召し物を選び終わるを、あくびをかみ殺して待ちながらしみじみ思う。何着たってそんなに変わりゃしないし、何だっていいんじゃないの。なんでこう、女の身支度って無駄に時間ばっかり掛かるのかね。前の日の晩に用意して寝りゃ早く済むだろうに。
 で、なんだっけ?
 ああ、そうねそうね、私が何が悲しくて寵愛者様の部屋の前に陣取ってるか、ね。
 それは勿論、寵愛者様付きの護衛に任命されたからです。それも寵愛者様直々に。いやあ、有難すぎて涙が出るわ、本当。親兄弟のみならず顔もほとんど覚えてないような親類縁者まで諸手を挙げての大喜びで、その上、寵愛者様の恋のお相手が衛士ならお前にも、みたいな訳の分からない期待を寄せてくる始末。おかげさまで死ぬほど面倒臭い事態になりましたってお話。寵愛者様が私を指名した理由を知ったら、卒倒しそうだけど。
 どうせ私一人きりなんだから、と押し殺すのも面倒臭くて大口を開けてあくびをした瞬間、かちゃりと扉が音を立てて薄く開き、ひょっこりと侍従の子が顔を覗かせた。
「……お召し物はお決まりですか?」
「あの、それが……レハト様がハイラさんをお呼びしろ、と仰って」
「は?」
 なんで私。一体この場面で私に何の用があるのさ。
 首を捻る私を、申し訳なさそうに眉を垂れた侍従の子の背後から、ぬっと伸びて来た白い腕が掴む。
 え、ちょっと待ちなさいよ。この腕って、もしかして。
 この瞬間を待ち構えていたかのように大きく扉が開き、あっという間に私は室内へと引きずり込まれた。あの、豪腕寵愛者様め。侍従の子と二人して油断させて嵌めたね、さては。
 寵愛者様の掌で転がされたような気がして、眉間に皺が寄る。
 でもまあ、こんなんでも仮にも主ですから。用があるというなら、伺いましょう。
 と広い心で受け止めたの束の間、両手にそれぞれドレスを掴んで仁王立ちしている寵愛者様に目をひん剥いた。
「……というか、あんた、その格好!!」
 いくらなんでも下着姿のままで男の前に出る女がいる!? それも付き合ってるわけでもなんでもない、男の前に!! 私をグレちゃんと勘違いしてるんじゃないだろうね!?
 頭が痛い。
 当の寵愛者様は、思わず頭を抱えた私に構わず、なにが?、なんて間の抜けた返事をする。
 なにがって、なにがって……。
「ハイラさん、驚いてるじゃないですか!! だから、何かお召しになってくださいってお願いしたんでございます!!」
 なんで?、と寵愛者様は首を傾げる。
 なんで?、ってなんで? 何その疑問。そこ、疑問に思うところ? 着替え中にしたって、せめて上に何か羽織るとか、衝立の陰に隠れるとか、男に下着姿を見せない方法はいくらでもあると思うわけよ。
「あのね、男の前に下着姿で出るってことの重大性が分からないわけ、あんたは」
 至極当たり前な指摘にも、寵愛者様は不思議そうに首を傾げた後で、ハイラも男だったっけ、なんて非常に失礼極まりない言葉を口にする。
 男だよ、私は。どっからどう見ても、正真正銘男だよ。そりゃまあ、寵愛者様が私を微塵も男として意識してないのは構わないし、分かってたことだけど、だからと言って下着姿を堂々とお披露目するのはどうなの。見せられたところで、私の心も体も無反応だけど。
「そんなことより、どっちのドレスが良いと思う?」
 言いながら寵愛者様が握っていたドレスをこちらに向かって突き出す。
 あんた、そんなことって言ったね、そんなことって。
 あれだけイチャイチャしていながら、他の男に下着姿を見られた、ならまだしも、自ら見せた、なんて知ったらあの古風なグレちゃんがどれだけ衝撃を受けるか、分からないのかね。グレちゃんが聞いたら泣くよ? 泣くだけならまだしも、泡吹いて引っくり返るよ?
「別にどっちだっていいんじゃないですかね」
「そんなわけにいかないの!! どっち!?」
「……あー、じゃあ右」
「理由は?」
「勘」
「駄目!! 真面目に選んで!! 真面目に真剣に心からグレオニーが好きそうな方を選んで!!」
 グレちゃんと会うために選んでたわけね。
 それならそうと先に言いなさいって。言われたところで、なんで私が快く協力してあげなきゃいけないのかちっとも分からないけど。ただ、ここで手を抜いてうっかりグレちゃんが好きじゃなさそうな方を選んだ場合、後が怖過ぎるからちゃんと選んでおこう。我が身は可愛い。
「んじゃ、右」
「理由は?」
「色的にはどっちもグレちゃんが好きそうな感じだけど、この前、左のに似た色のドレスで会ってなかったっけ? 少しは変化があったほうが良いじゃないの?」
 ちゃんとした理由を添えてやると、寵愛者様は何度か頷いて素直に私の意見に従った。
 まあねえ、寵愛者様の私服選びの基準って完全にグレちゃんだから、グレちゃんが好みそうな女性らしい柔らかい色合いのものが多いし。でも、どれを着てもグレちゃんは誉めると思うけどね。あの男の仲に、寵愛者様を貶すって選択肢はまずない。ないね。
 着る物が決まったところで、寵愛者様は侍従の子を伴って衝立の向こうに消えた。
 いや、衝立使うの遅いから。ものすごく今更だから。
 なんかずれてんだよね、この人。
 一途なところは少しは誉めてあげても良いけど。ああ、後、腰が細いところね。でもそれ以外が、ねえ? 胸のあたりなんて、いっそ愉快なくらいつるぺただし、よくもまあ、これを女として意識出来るよね、グレちゃん。
 ようやっと着替えが済んだ寵愛者様が衝立の陰から姿を現す。
 うん、良いんじゃない。私が選んだだけのことはあるわ。本当、私って優秀だよね。
 それにしても長かった。本来なら私の仕事はここからなんですけどねえ。時間外労働に対する特別手当てを要求したい。
 で、この後の予定はなんだっけ? 衣裳部屋で舞踏会用のドレスを仕立てに行くんだっけ?
 また同じ事態の繰り返しが待つのかと些かげんなりする。
「衣裳部屋では大人しくして下さいね、寵愛者様。私を引きずり込むのも絶対駄目だから」
「大丈夫、大丈夫、今日のは舞踏会用のだから」
「普段のだって、専門家に任せておきゃ、問題ないでしょうに」
「舞踏会用のドレスなんてどんなのでも良いけど、普段のドレスはそうはいかないの」
「なんで」
 着飾るなら断然舞踏会でしょう。よっぽどの馬鹿じゃない限り。むしろ舞踏会で着飾らずにどこで着飾るのよ。
 とまあ頗る常識人の私は思うんだけど、さすがと言うか何と言うか、寵愛者様には独特の発想がおありのようで。
「舞踏会用のドレスでグレオニーに会うことなんてないから。だからどんなのでもいい」
 寵愛者様は、どうしてそんな簡単なことが分からないのか、とでも言いたげな口ぶりで言い放つ。
 あーはいはい、忘れてた私が悪かったよ。あんたは筋金入りのグレちゃん馬鹿だったね。今、思い出しました。
 ここまで徹底すりゃある意味立派だとも思うけど。
 なにせこの人の目にはあの恋人の身分以外は平々凡々の代表格みたいなグレちゃんが絶世の美男か何かに見えてるっぽいから。毎日毎日飽きもせず、グレオニーが他の女に声を掛けられてるんじゃないかだの、グレオニーを見初めた女に求婚されてるんじゃないかだの、とにかく全く有り得ない意味のない心配ばかりしている。
 私に言わせりゃ、あっちはあっちで同じような心配ばっかりしてる、とんでもない寵愛者様馬鹿なんだけどねえ。
 ま、似た者同士でお似合いなんじゃない?
 とりあえずドレスの件はこれ以上突くまい、と懸命な判断を下していると、不意にはっとした様子で寵愛者様が露台に意識を向ける。つられて腰に下げた剣の束に手を掛けた。
 こんな真っ昼間に堂々と露台から侵入者なんて考えたくないけど、寵愛者様は勘の良い方だし、私も曲がりなりにも寵愛者様付護衛だからね。私の名誉に掛けて寵愛者様に怪我を負わせる訳にはいかない。グレちゃんに呪われるのも御免被りたいし。
 逸早く露台に向かおうとした私の目の前でドレスの裾が翻る。
「ちょ、ちょっと!! あんたが先行してどうす……」
「やっぱりグレオニーだ!!」
 さすがに焦った私の耳に届いたのは寵愛者様の悲鳴ではなく、歓声だった。
 って、何、何なの。
 グレちゃんがどうしたって?
「ああもう、グレオニー、今日も格好良い。こっちに気付かないかな、気付かないかな」
 脱力するしかないでしょ、これは。
 あんな真剣な顔しといて、訓練場にグレちゃんがいるのに気付いただけって、あんたね。私の緊張感を返しなさいよ。
 大体、気付いてほしけりゃ、呼べば良いじゃないの。恋人同士なんだし、誰に憚ることなり城中に響き渡るくらい大声で。そうすりゃ馬鹿でも気付く。
「あ」
 呟いた寵愛者様の肩が不意に強張る。かと思うと何かにとり憑かれたように一心に手を振り始めた。
 ああ、グレちゃんが寵愛者様に気付いたわけね。はいはい、愛の力、すごいすごい。なんかもう、何もかもをどうでもよくするの止めてくれないかね、この二人。
 言葉もなくただ手を振り続け、やがて満足したのかうっすら頬を染めたまま寵愛者様は中に戻ってきた。
 夢見心地って言うのかね。そんな感じ。
 暇さえありゃ会ってるのになんで毎度毎度そうなるのか意味が分からなくてむしろ怖い。変な病気とかなんじゃないの。この人、周りの心配をよそに勧められると何でもほいほい口に入れるし。充分有り得る。
「今からそんなんで、グレちゃんが浮気したらどうすんのよ、寵愛者様」
「浮気? グレオニーが?」
 考えもしなかった様子に特段驚きはしない。
 何せグレちゃんだからね。浮気とか天地がひっくり返っても有り得ないとは私も思う。
 でも仮定するのは自由でしょ。
「それは本気? それとも無理矢理?」
 無理矢理?、ってあんた。仮にも城付衛士が女に無理矢理襲われるなんてあったら駄目だと思うんだけど。
 ま、しこたま酒飲んで泥酔してりゃ無くはないか。
「どっちでも。浮気に代わりはないでしょ」
 寵愛者様は口許に手を添え僅かに眉根を寄せた。
 のも一瞬で、すぐにいつも通りの顔に戻る。
 別に私相手に表情を取り繕った訳じゃない。単純に答えが出たんでしょう。それにしても早いけど。
「本気じゃないなら許す。本気だったら……」
「だったら?」
「既成事実作る」
 思わず押し黙った私に構うことなく、寵愛者様は力強く拳を握ってみせる。
「グレオニーは真面目だし責任感が強いから、私をそのまま放置するなんて出来ないと思うんだよね。運良く妊娠したら私の完全勝利だし」
 確信に満ちた声に相変わらず私は黙っていた。
 別に度を越えた寵愛者様の熱意に圧倒されたわけでも、感動したわけでも、引いたわけでもない。前にグレちゃんに全く同じ質問を投げた時に、グレちゃんもほぼ同じようなことを口にしたのを思い出して、どこまで似た者同士なのかとちょっと遠い目をしてただけ。
 但し、あくまであのグレちゃんだからね。そう出来たら良いんだけどな、なんて冗談とは思えない様子で溜め息吐いてたけど。
 何にせよ、女は怖い。寵愛者様が一般的な女に入るかどうかは別としても、女はやっぱり後腐れのない相手に限る。こんなのに捕まったら一生逃げられないじゃない。で、結婚するなら、金はあるけど金は掛からない素直で従順な女に限る。まあ、寵愛者様から見たら私なんか願い下げだろうけど、そこはお互い様だからね。
「あれ、もしかしなくても、私が今妊娠したらグレオニーと結婚出来るのかな?」
「あんたね……」
「だってそういうことでしょ?」
「確かにそういうことだけど、それは待ちなさいよ。グレちゃんにも立場ってもんがあるんだから」
 放っておいたら、名案とばかりに実行に移しかねないからさすがに止める。
 グレちゃんだって一応それなりに頑張ってるのに、それが全部すっきりすぱっと水の泡になる上、中身がとんでもない女だとしても仮にも寵愛者様を結婚前に孕ますなんて、どんだけ後ろ指刺されるか。
 本当、怖い。恐ろしい。
 こんなのに見込まれたグレちゃんが憐れすぎるわ。
「可愛い冗談だよ」
「嘘吐くんじゃないよ」
「……ちょっと本気だったけど」
「大分、の間違いでしょうが」
 目がかなり本気だったからね。間違いない。
「というか、そんなにグレちゃんの様子が気になるなら、私じゃなくてフェルツを護衛にすれば良かったんじゃないの?」
 私はただの同期だけど、フェルツは親友だから、根本的に持ってる情報量が違う。ま、グレちゃんを初めて娼館に連れて行った時の話で良いなら、フェルツより私の方が色々知ってるけど。何しろ、目撃者だから。でもそんな話を聞きたがるはずもないし、やっぱりどう考えたってフェルツの方が適任でしょうに。
 そんな私の至極全うな指摘に、寵愛者様はただ瞬きを繰り返している。
 まさか思い付かなかったとか言わないだろうね。さすがにそこまで馬鹿じゃないと信じたい。一応仮にも主だし。
 でもこの反応はまさかの事態の予感。
 なんだか少し頭が痛くなってきた、なんて思い始めた矢先、
「フェルツにはグレオニーのお尻を叩い……後押ししてもらわないといけないからハイラで良いんだよ」
 ですってよ。
 で、って何。で、って。
 なにその仕方ないからハイラで妥協した、みたいな言い方。
 気に入らない。全くもって気に入らないね。

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