「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
結婚するとかしないとか
2014年11月29日 (土) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー友情verBED前提 !!

視点:グレオニー
レハト様のスペック:女、職業:衛士、一人称:僕
いくつになっても仲良し兄弟


やっぱり友情Bエンドの二人は最終的に結婚する気がします。
というか、グレオニーがレハト様を押し付けられる予感しかしない。

何となくですが、例え友情エンド(Cを除く)を迎えたとしても、グレオニーが誰かと結婚してる姿が全く思い描けないです。
別に、グレオニーの相手はレハト様じゃなきゃ!!、というわけではなく、ただ、結婚出来たとしてもすごく嫁き遅れそうというか。
グレオニーが誰かに好意を持っても、相手はグレオニーを、「いい人」「良き相談相手」「意中の相手の友人」としか見てないというか。
故郷に帰ったら帰ったで塾生たちの世話に明け暮れ、城に残ったら残ったでレハト様の世話に明け暮れ、気付いたら適齢期を華麗にぶっ飛ばしてて、それでも「まあいいか、こんな人生もありだよな。楽しいんだし」で済ませちゃいそうというか。
あとは、好きな相手が忘れられなくてずっと結婚出来ないとか。
自分の子どもとか全然気にしてない感じです。
ただし、意中の相手がいたらすごく意識するし、無駄に結婚後妄想とかしそうだけど。
あと、恋愛結婚に拘りそう。
見合いとか渋りそう。
でも親の顔を立てるために行くだけは行く。
で、なんだかんだ理由をつけて断ろうと思ってると、結局相手から断られるんだ、きっと。


拍手ありがとうございます。
今日もグレオニーは独り身です。





 た も の 兄 弟

 グレオニー、どうして僕は結婚出来ないんだろう。

 露台傍に置かれた椅子に腰掛けたレハトが黄昏ながらぽつりと呟いた。
 事の発端は何となく察しがついている。多分、侍従を辞し、故郷に帰ったサニャちゃんから結婚式の日取りを知らせる鳥文が届いたせいだろう。サニャの結婚式に僕が出席出来ないとか意味が分からない!!、と散々わめき散らして、侍従たちに宥められてたのを覚えている。
「どうしてって……とりあえず足を広げて座らない!」
 実力行使で膝を閉じさせ、ついでに揃えた足先を膝の位置よりずらす。
 これだけでも多少女性らしく見えるのに、何度注意しても、こっちの方が楽だから、とレハトはいっそ潔いまでに足を広げて座る癖が抜けない。前に、そういう骨格なんだ、と真剣な顔で訴えてきたけど十中八九出鱈目だし、どうせ今回も十分と経たない間に元通りだろうな。
「外見は充分なんだから、後は裁縫とか、料理の練習をするとか。ほら、胃袋を掴めって良く言うだろ?」
 折角提案したのに、途端にレハトは嫌そうな顔をする。そういうのが壊滅的に苦手なのは以前手料理と称した何か良く分からないものを食べさせられた挙句、三日くらい寝込んだおかげで身をもって知ってるけど、努力は大事だろう。努力すればレハトだって上手とは言わなくても、人並みにはなるはずだ。
 それなのに、料理なんかして手が荒れたりしたらどうするんだ、なんて言い出す。
 手荒れだと?
 そんな白々しい言い訳を言うのはどの口だ。
「散々マメを作った手で言われても全然説得力ないぞ」
 成人後、衛士に任ぜられたのを良いことに、レハトは社交そっちのけで訓練場に来ては、適当に衛士を捕まえて剣を振るっている。
 近頃じゃ、レハトの登場と同時に蜘蛛の子を散らすように一斉に姿を消すほどだ。
 まあ、気持ちは良く分かる。
 レハトが自ら指名したとは言え、万が一何かあったら、と思うとゾッとしない。寵愛者に怪我をさせる可能性があることは避けたいのは皆同じだ。にも関わらず、ちょっとでも手を抜くと怒髪天を突く勢いで怒る。
 それでも俺は、御前試合に出たい、と駄々を捏ねないだけ大人になったな、と思うけど。成人してすぐは、前は良かったのになんで今は駄目なんだ、と我儘を言った上に、それに陛下が便乗してちょっとした騒ぎになった。その件でなぜか、貴方がしっかり監督していないから、と陛下付きの侍従の方々に嫌味を言われたっけな。あれには本当に参った。
 レハトは一度反論に詰まったかと思うと、マメと手荒れは別物ですー、と唇を尖らせる。
 全く、ああ言えばこう言う。
 おまけに、僕がこんなにがさつなのはずっと男扱いしてたグレオニーが悪い、と顔を両手で覆って大袈裟に嘆いて見せる。
「それは……」
 あー、否定出来ない。
 何しろ、子どもの頃のレハトは、暇に任せて訓練場に通い詰めては衛士に混じって剣を振ったり、ヴァイル様と城中を遊び場にして走り回ったりしてるようなやんちゃだったから、成人礼ではてっきり男を選ぶもんだとばかり思ってた。女を選んだと聞かされて、むしろ度肝を抜かれたのはこっちだ。
 しかも誰もが振り返るような美人になってて――この件で一番驚いてたのはハイラで、奇跡? 魔術? 整形?、なんて失礼なことを呟いていた――更に驚かされたけど。
「でも、だったらどうして男を選ばなかったんだ?」
 尋ねると、けろっとした顔で、その方が皆の反応が面白そうだったから、とか
のたまう。
 まあ、ほぼレハトの期待通りの反応だっただろうな。かくいう俺もレハトが女性であることにいまいち慣れきれない。
 外見はともかく、とうの本人の中身がこれだからなあ。宴会があれば真っ先にすっ飛んでくるし、昼食じゃ誰よりも肉を多く食おうとするし、男じゃないのが偶に不思議だ。
「結婚したいなら言葉遣いも少しどうにかしろよ。……だから、足広げるなって!!」
 気付いたらドレスに隠れているとは言え、膝の位置が全開なのが丸分かりで頭が痛くなる。
 これはもう、いっそ縛ったりした方が、足を閉じておく癖が付くかもしれない。
 それにしても本当に結婚する気なんてあるのか?
 未だに色気より食い気、舞踏会は仮病で逃げるくせに御前試合は欠かさず観戦、言葉遣いも雑だし、おおよそ女性らしさと言うものに欠ける。
 ま、サニャちゃんが一足先に結婚したせいでちょっと寂しくなってるだけだろうけど。
 でもいずれはするんだよな、きっと。
 レハトが結婚なあ……全然想像が付かない。
 相手がかなり苦労することだけは想像出来るけど。
 一人で苦笑していると、そういうグレオニーは結婚しないのか?、とレハトが首を傾げる。
「したいのは山々だけど、今は手の掛かる弟分の面倒で手一杯」
 溜め息混じりに軽く肩を竦めると、それはお気の毒様、とレハトはからからと笑う。
 おい、お前のことだぞ、お前の。
 あーあ、レハトが結婚しないことには俺の順番も回って来そうにないよな、やっぱり。

[ 完 ]