「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
追及したい
2014年09月14日 (日) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情verAED前提 !!

視点:グレオニー
レハト様の主なお仕事はいつも通りきらきらすることです。
フェルツとハイラもちょこっと(?)出ます。


誰かグレオニーをただただ追及するだけのキット作ってくれねぇかな……。
※ただし愛情ルートに限る。刺そうとするとか、首絞めようとしてくるとかやめてよね!!(>_<)

なんてスルメを齧りながら考えたりとかしてないです。
全然してないです。
追及して追及して追及した結果、しどろもどろになったグレオニーが逃げるでも良いし、うっかり口が滑って本音をポロリでもいいし、逆ギレして何かしてくるでもいいし。
本編で肝心なところで出ない「追及する」をどなたか、是非!!
「追及する」には無限の可能性があると思うんだ!!
グレオニーの何かを引き出す魔法の言葉だと思うんだ!!
ちなみに「おまえがやれ」というブーメランは武勇500で叩き落としてへし折ります(キリッ
というか、自分でやると、永遠にワンパターンな展開になる気しか。
ちょっと待てよ。
つまり、グレオニー党員がみんなで「追及する」について真剣に考えれば未知数の「追及する」が生まれるのではないだろうか。
いや、ここはひとつ、リレー形式に追及していけば……!!
え? グレオニー可哀想?
気 に す ん な 。
グレオニーは可哀想でなんぼです。


拍手ありがとうございます。
皆さんがニートレハト様と王息殿下の行く末をニヤニヤしながら見守ってることは伝わりました。





  紋 の 行 方 (1)

 今日も頗る天気が良い。
 でも、頗る良いのは天気だけで訓練場には形容し難い妙な空気が漂っていた。一部から発せられる不満分子がじわじわとその勢力を拡げているせいだ。
 あーうん、原因は俺なんだけど。
 成人して女性を選んだレハト様は、衛士にはならなかった。そのレハト様がわざわざ訓練場くんだりまで出向いて体を鍛える必要性は皆無に等しい。鍛えられても困るし。
 つまり一衛士に過ぎない連中にとって、噂の寵愛者を拝める可能性があるとしたらは俺経由だけで。
 それは分かってるけど、それでも俺はレハト様を訓練場にお誘いすることはなかった。レハト様にも、決して訓練場には来ないで欲しいと何度も何度も噛んで含めるように念を押してある。不思議そうにしていたものの、レハト様はとりあえずは俺の頼みを承諾してくれた。
 よってレハト様を見た衛士は殆どいない。
 ああ、今日も皆の視線が痛い……。
 ハイラとフェルツを並べて、その影に隠れたいけど、デカくて隠れ切れないから意味ないし。
「グーレちゃん。そろそろ寵愛者様の顔見せしないと、応援してる連中まで敵に回すことになるんじゃないの?」
「あー……まあ、そのうちな、そのうち」
「そのうちそのうちって、聞き飽きたんだけど」
 ハイラがわざとらしく溜め息まで吐く。
 ハイラにまでせっつかれるとは思わなかった。
 成人前はあんなに仲悪かったじゃないか。なんでそんなに興味持つんだよ。別にレハト様がどんな大人になったって、ハイラには全然全くちっとも少しも微塵も関係ないはずだ。
 いかにも、納得いかない、とでも言いたげなハイラと違い、俺の意志を尊重してくれているフェルツは俺たちのやり取りを黙って見守っている。代わりに助け舟を出してくれないけど、そこまで贅沢は言えないよな。
「何か会わせたくない理由でもあるわけ?」
「ま、まあ、そんなとこ、だな。うん」
「ふーん」
 そう、俺にはレハト様を皆に紹介したくない歴とした正当な理由がある。
 その理由は言えないけど。
 ああもう、こんなことになるんだったら、うかうかとレハト様との関係を喋るんじゃなかった。何としても、結婚するまで秘密にしておけば良かったんだ。そうしたら、今頃こんなことには。
 ハイラは考え込む素振りでまだ俺の目の前にいる。
 こ、ここは黙秘だ。黙秘を貫くんだ、俺。
「グレちゃんの心変わりは有り得ないし、寵愛者様に愛想尽かされたわけでもなさそうだし」
 聞こえよがしに呟いた声に反応しそうになって焦る。
 どっちもない、ないないない。
 俺が今更一体誰に心変わりするって言うんだ。心変わりしてたら、毎日毎日貴族の方たちに嫌味を言われてる間、ずっと我慢なんかしてない。はっきり、レハト様とは婚約破棄しました、って言えばいいだけだ。
 まあ逆は、うん、この先ないとは言い切れないけど今のところはない。ありがたいことに。 
「ちょっとフェルツ、さっきからずっと黙ってるけど、あんたからも何か言ってやってよ」
「俺に言われてもな」
「おや、もしかしてフェルツはもう紹介されてるの?」
「いや、まだ」
「気にならないの?」
「ならないわけじゃないけど、こういう時のグレオニーは梃子でも動かないからなあ」
 そうそう、フェルツは俺と言う人間を良く分かってる。
 俺は何としてもまだレハト様を紹介しない。したくない。
 そりゃあいずれは正式に紹介ないといけないとは思ってる。でもまだ時期じゃないと言うか、もっと周囲の反応が落ち着いてからにしたいと言うか。
 とにかく、俺には俺の事情がある。
 だから出来れば俺が自発的に紹介するまでそっとしておいて欲しいんだけど、そうはいかないよな、やっぱり。
 一人で考え込んでいると、何か思いついたらしいハイラが、ああ、とわざとらしく声を上げた。
 な、なんだ、いきなり。
「寵愛者様が思ったより美人にならなくて、でも寵愛者様が篭りに入ってからこっち散々惚気て来たし、かなり話が大きくなってるから紹介しづらいとか」
 そう来るか。
 でも渡りに船ってこのことだよな。
 そういうのは有り難く利用させてもらうに限る。
「そ、そうそう」
「……グレオニー、その辺にしといた方が」
「胸も小さくて子どもの頃と大差ないし?」
「そう!! その通り!! そういうことだから!!」
「おい、グレオニー!!」
 妙ににやつくハイラと、変に焦った様子のフェルツに戸惑う。
 ハイラのまるで見当違いの想像に全力で乗っかっただけなんだけど、なぜだか後ろを振り向けない。
 何て言えば良いのか、変な圧力を感じると言うか、とにかくものすごく嫌な予感がする。とてつもなく、する。
 額から不意に汗が一筋流れ落ちた。
 い、いやきっと俺の気のせいだ。考え過ぎだ。気配に過敏になってるだけで、きっと振り向いても誰もいないとか、俺が想像したような状況にはなってない。なってないに決まってる。
 だ、だから大丈夫。
 振り向いたところで、そんな――。 
 意を決して首だけを背後に巡らせた先にいるはずのない姿を見つけ、俺は思わず息を飲んだ。

[続くのです]