「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
みなさん、グエロニー★
2014年08月02日 (土) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情ルート前提 !!

レハト様:未分化。
衛士は緑のアレ脱いだら全裸って信じてる。


微妙に不穏なタイトルの癖に全然不穏の欠片も無いです。
元々は、衛士祭開催前頃に某主催の方とちょっとやり取りさせて頂いた中で「グレオニー、脱がします!!」みたいな話になったのが元ネタです(なんか全然お相手を濁せてない気がするのは気のせい)。
脱いだ、よ?
一応。

どうでもいいですが、うっかり手が滑ってグレオニーbotが「グエロニー」に反応するように仕込んでしまったのですが、よくよく考えなくても、ここを見てないフォロワーの方には非常に不親切且つ意味不明な単語ですね。
でも足したかったんだもん……!!
まだ登録数に若干の余裕もあったしさー。
それはさておき、もし「グエロニーってなに、なんなの?」と聞かれた場合は、なんかこう、テキトーに答えておいて下さい。
但し、テキトーに教えて相手の方がそれを信じてしまっても責任は取らないです。
ワタシ ムジツ。
※正しい解答は多分「『グレオニー』をローマ字打ちした時にうっかり間違うとそうなる」だと思います。実際なった。みんな一度はなってるはず。なあ、そうだろ? え? そんな初歩的なミスはしない? 嘘吐くな(゜-゜)<嘘イクナイ

最近、脳内在住の憎悪レハト様が「グエロ……グレオニーが衛士やめちゃうなんてヤダヤダヤダ、護衛にしたい、護衛にしてずっと側においておきたい」と意味不明の供述をしており、同じく脳内在住・憎悪グレオニーがメッチャ迷惑そうです。


拍手ありがとうございます。
お返事はまた後日。

 と 制 服 と 寵 愛 者

 衛士がいちいち手の傷なんか気にしてたらきりがない。むしろ手に傷のない衛士なんていたらお目にかかってみたい。
 だから俺の指先のちょっとした切り傷に気付いたのは俺じゃなくてレハト様だった。
 それ痛くない?、とレハト様はまるで自分の指先が痛むとでも言うように顔を顰めている。
「ああ、ちょっと切ってますね。でも、このくらい何てことないですよ。嘗めておけば治ります」
 ひらひらと手を振ると、レハト様は納得したようにひとつ頷いて俺の手を握った。
 なんだろう。傷が珍しいとか?
 いや、いくらなんでもそれはないよな。生まれも育ちも生粋の貴族の方でも傷くらいは作るだろうし、ましてレハト様はつい最近まで村育ちだ。傷なんて目新しいものじゃない。
 だったらなんだ? 手相を見てる? それとも俺の手、何か変か?
 あれこれ可能性を探りつつ、どれも納得がいかないまま、ただただ不思議に思っていた俺の指先は不意に暖かくて柔らかくて濡れた感触に包まれた。
 え……え…………ええ!?
 い、今、今俺の身に何が、何が起きたんだ!?
「…………レ、レハ、レハト、様?」
 治った?、と問う声に絶句する。
 絶句する以外に俺にどうしろって言うんだ。
 もしかして、なんてちょっと思ったり思わなかったりなんかしたりしなかったりしたけど、やっぱりさっきのはレハト様の。
 気のせいじゃなく全身熱い。今まで掻いたことのない汗が出る。でも、治ったどころか全身の血がそこに集まって噴き出しそうです、とは言えるわけもなく。
 とりあえずレハト様の質問に答えるために良く考えろ、考えるんだ、グレオニー・サリダ=ルクエス。今、俺は人生の岐路に立っていると言っても過言じゃない。
 まずは治ったとした場合だ。どんな些細な傷でも舐めたくらいで治るはずがない。つまり俺はレハト様に対して嘘を吐くことになる。それは良くない、良くないだろ、良くないよな!?
 良くないから、次に治っていないとした場合を検討しよう。まあ、まず治らないから事実なんだけど、そうするとレハト様がまた同じようなことをする可能性があるわけで…………い、いや、別に俺はもう一度とか期待してるわけじゃないぞ!! それにもしそうなったとしてもそれは俗に言う不可抗力で俺に責任はないよな? 俺がお願いしたんじゃないんだから。
 だったらやっぱりここは真実を……ああでも、期待して嘘を吐いてると思われたら。だけど傷が治ってないのは一目瞭然だから、誰もそんな風には。
 ああもう、どっちだ、どっちが正解なんだ!?
 迷いに迷い、ぎりぎりと奥歯を噛み締める俺を、レハト様が無邪気な目で覗き込む。間近で思いきり目があって、喉がぐうっと変な音を立てた。
「……い、いやあ今日は、あ、暑いですね!!」
 我ながら苦しい言い訳というか、その場凌ぎ過ぎる。
 てっきり指摘されるかと思ったけど、レハト様はやや首を傾げながら俺とレハト様自身の服装を見比べ、それ暑い?、と肩の防具を指差した。
「え、こ、これですか? まあ、風通しはあまり良くないですけど……試しに着てみますか?」
 興味津々といった体のレハト様に出来るだけさりげなさを装って尋ねると、レハト様は素直に頷いてくれた。
 た、助かった、これで完全に話が逸れる。
 外した防具をレハト様の華奢な肩に乗せると、大き過ぎるせいかどうしても傾いてしまうのを小さな手が支えた。
「重くないですか?」
 大丈夫、と応じたレハト様が今度は俺の白いコートをじっと見つめているのに気付く。
 あ、もしかして。
「これも着てみますか?」
 俺の思った通りレハト様は頷いた。
 一度防具を引き取り、代わりに脱いだ白いコートを手渡す。レハト様は心なしか嬉しそうな顔で袖に腕を通した。やっぱりと言うか当然と言うか、俺と体格が違う以上、指先は出ないし、裾は地面に付いている。それでもレハト様は満足げな笑顔で、似合う?、と俺を見上げた。
「良くお似合いです。でも、さすがにレハト様には大きいですね」
 またしても頷いたレハト様がじっとこっちを見る。
 なんだ? 俺の後ろに誰かいるんだろうか?
 そう思って振り返ってみたものの、誰もいない。レハト様にだけなんか見えてる、とかじゃないよな。それ、完全に幽霊……って、そんなもんいるか。
 ということはレハト様が見てるのは、俺、か?
「あの、レハト様?」
 視線を合わせてみると、レハト様が一言、それも貸して、と俺を指差した。
「え……そ、それって、これ、ですか?」
 確認のために俺が服を摘むと、しっかりと頷いたレハト様が待ちかねたように手を伸ばしてくる。
 って、いや、いくらレハト様の頼みでもこれは! これは不味いだろう!! これ脱ぐと、上半身裸になるわけだし!! ま、まあ普段は訓練場で上半身裸になっても誰も気に留めないし、俺も気にしたことないけど、今はない、ないない!!
 だ、だってレハト様がいるんだぞ? レハト様の目の前だぞ!?
 別に脱ぐのが恥ずかしいとかそういう話じゃない。見せられない体とかそういうわけでもない。そこは一応鍛えてるし、誰に見られても、ってそうじゃない。
 なんていうかこう、その、倫理的な問題というか。
「いや、こ、これは……え、衛士の制服がお気に召したんでしたら、衣裳部屋でちゃんとレハト様に合わせたものを注文した方が」
 俺が一生懸命勧めても、レハト様は、それが良い、と言って譲らない。
 なんでこれに拘るんだ? なんかあるのか?
 も、もしかして、俺のだから着てみたい、なんて――ことはあるわけないな。きっと、大きな服に興味があるだけだろう。きっとそうだ。そうに違いない。レハト様が俺のことをなんてそんなこと。
「あ……そ、そうだそうだ、洗濯したての綺麗なのが部屋にあるんです!! もしよろしければそれを」
 でかした俺! よく思い出した!!
 と自画自賛したのも束の間、レハト様は、ちょっと試すだけだから綺麗なのじゃなくてもいい、と首を振った。分かってる、レハト様が気を遣ってくれてるのはよく分かってる。優しいんですね、レハト様。
 でも脱ぐわけには!!
 物陰でこそっと――駄目だ、そっちの方がもっと駄目だ。もしもそんなところを誰に見られたらとんでもないことになる。
 それに何となくだけど、ハイラに見つかりそうな気がするんだよな。そういうことにハイラはやたら鼻が効くから。
「す、すみません、レハト様。お貸しするわけにはいかないんです」
 決死の覚悟で断りの言葉を口にすると、レハト様がしょんぼりと肩を落とす。
 そ、そんなにこれが着たいんですか、レハト様。どうしてですか、どういう意図があるんですか。期待させてどうしたいんですか。
 なんて、そんなこと聞けるわけもなく、ただただ、駄目なんです、すみません、を繰り返していると、レハト様が貸していたコートを脱いだ。
 わかってくれたってことだよな、きっと。良かった。内心かなりホッとしつつコートを受け取るために手を伸ばした俺に、洗って返すから、とレハト様は白いコートを持ってとぼとぼと城に向かい始めた。
「え……あ、あの……」
 まあ確かに引きずったせいで裾が少し汚れてはいたけど、そんなことは今はどうでも良い。
 な、なんだ、この感じ。良心が咎めるっていうか、何て言うか。でも俺は正しい対応したから、何一つ問題はないはずだ。ない、はずなんだ。それなのに、胸の辺りがじくじくと痛い。
 脱げば良かったのか?
 それが正しい選択だったのか?
 誰か教えてくれ。本当に。

[ 完 ]