「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
説明に困る前提
2014年02月27日 (木) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! キャラなしED前提 !!

衛士祭没案 その4
強いて言うなら「友情ルート」。
そして前提条件が意味不明。だが私は挫けない。


没事由
1:前提EDが奇怪
2:衛士なんて最初からいなかったんや(棒

信じられるか?
またしても衛士がいないなんて……!!
ハイ、没ー。当然没ー。
私、一体何してるのかしらね★
ぐれおにーならなんでもいい。
そうおもっていたじきがわたしにもありました。
でもそんなことはなかったんだ。
私にしては比較的イケオニーの部類に入ると思います。
思ってるだけでちっとも入ってない可能性もあるので、もし違っても石を投げたりはしないで下さい。
どうしても投げたいという場合は、福沢諭吉が印刷された紙幣でお願いします。

拍手ありがとうございます。
遠慮せずに履歴書を送ってくれていいんですよ?
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 下 地 点

 衛士を辞任し、帰郷して塾を構えて約一年。評判は上々で、特に俺みたいな境遇の子どもたちが城付き衛士を目指して通って来ている。
 そのうちの一人が、顔を見せるなり俺の袖を引いた。
 こいつは塾生の中でも一番のやんちゃ小僧で、多分また手合わせの相手をしろってせがみに来たんだろう。何はともあれ、向上心があるのは良いことだ。たびたび遅刻してくるのは困りもんだけど。
「なあ、グレオニー。何かグレオニーに会いに来たって人がいたぞ」
「お前なあ、グレオニー先生って呼びなさいって何回……って、俺に客?」
「うん。すげえ良い格好してたから王都の人じゃねえ? とりあえず、グレオニーん家教えておいた」
 ありがたく思えよな、と胸を張った頭を軽く小突く。
 それにしても、フィアカントから? わざわざ? 前に休暇の時に寄るって言ってたフェルツか?
 でも連絡も無しに突然来るはずないか。
「じゃあ、悪いけどしばらく休憩な」
 中座を宣言すると子どもたちが一斉に嬉しそうに声を上げた。全く、こいつらと来たら。暇つぶしにでも来てるつもりなのか?
 余りにも素直な反応に苦笑を隠せずにいると、早く行けよ、とニヤニヤ笑った顔に半ば強引に外に押し出された。
 会いに来たって言うなら会うけどな。特に拒む理由もないし。
 それにしたって何か変だよな。俺に会いに来た人じゃなくて、遅刻常習犯が。
 何企んでるんだ?
 まさか誰か来たなんて嘘で、単に休みたかっただけじゃないだろうな。
 いや、疑って掛かるのは駄目だ。まずは誰が訪ねて来たのかを確認しないと。嘘だと分かったらきちんと叱れば良い。
 考え込んでいる間も足は自然と慣れた道を自宅へと向かう。家の前には本当に鹿車が止まっていて、その傍には生徒が言った通り誰かが立っていた。
 ……女の人、か?
 いつから待ってるのか知らないけど、余り待たせ過ぎるのも悪いよな。そもそも誰だか良く分からないけど。慌てて歩を早めた俺の目の前で、その人は不意にこちらを振り返った。
 知らないはずなのに、でも面影を残した顔に確信を覚えた俺の足が衝撃のあまり止まる。
「レハ、ト……」
 待っていたのは、俺が身分違いの想いを抱き、彼が子どもでいられる最後の日に盛大に玉砕した相手だった。
 いや、でもなんでレハトが?
 確かに友人として仲は良かったけど。
 しかも何か怒ってないか?
 一瞬、何か粗相をしたのが今になって発覚したのかと冷や汗が流れた。
 でも出会いからして不躾極まりなかった俺をあっさり許したレハトだ。些細なことで腹を立てたりはしないはず。
 あ、逆に言うと、そんなレハトがここまで乗り込んでくるほど不味い状況なのか。
 何しでかしてたんだ、俺。
 訓練場の物を壊したままにした覚えもないし、うっかり何か備品を持って帰ってきた覚えもない。他に心当たりもないし。ああ、何やったんだ、俺。
 なにはともあれ、寵愛者にこんな田舎道で待ちぼうけを食らわすなんて不敬罪極まりないよな。
 意を決し、小走りに駆け寄る。そうすると当然だけどレハトとの距離は近くなって。その上、目の前に立つ大人になったレハトは、俺が思った通り、いや俺なんかの想像をはるかに超えて美しく成長していて。
「あー……久しぶり……です。レハト、様」
 慣れない敬語と久しぶりに覚えた緊張感につっかえつっかえ何とか挨拶をすると、普通で良いと返された。
 まあ、レハトにしても気味が悪いんだろうな。長いこと普通に喋ってたのが急に敬語になると。
 それにしても相変わらずレハトの表情は堅い。
「悪い、待たせたよな。わざわざこんな田舎まで、どうしたんだ?」
 尋ねると、レハトの視線が俺の顔から足元へと下がる。
「今更俺が何か問題起こしてたのが分かった、とか?」
 違う、と短く呟いてレハトは首を振った。
 あ、叱られるわけじゃないのか。とりあえずちょっと一安心。
「あー……じゃあ、たまたま近くを通り掛かったとか?」
 それも違う、とレハトはやっぱり首を振る。
 ということはレハトが望んでここまで来たってことだよな?
 ますます訳が分からない。
 レハトはレハトでずっと視線を落としたままだし、おまけにスカートを弄ってぐちゃぐちゃにしてるし。
 ああ、もう、そんなにして良いもんじゃないだろ。皺になったドレスのままで帰る気か? さすがにそれは問題だと思うぞ。
 そんな指摘を気軽に出来る雰囲気でもなくて、言葉も無いまま、ただ二人揃って立ってるだけとか、ものすごく気まずい。
 ここはひとつ、あんまり得意じゃないけど、年上らしく何とかしないと。
「え、あ……あーあーあー! もしかして俺がいなくなったんで寂しくなっちゃったのか?」
 仕方ないなあ、なんて言いながら頭を軽く叩いてやるとレハトがぽそりと何か呟いた。
「あ、悪い。良く聞こえなかった」
 もう一度と乞うと、さっきよりはいくらかはっきりした口調で、大人になったら他の皆はいるのにグレオニーだけ側にいなくて前はいるのが当たり前だったから何だか落ち着かなくて気になるし寂しいし何でだろうって考えたら納得出来る理由があって、と早口で不貞腐れたように溢す。
 えーと、要約するとつまり……どういうことだ? それが今にどう繋がるんだ?
 駄目だ、展開にいまいちついていけてない。
「あー、その、出来ればもう少し分かりやすく」
 戸惑いながら頼むと、レハトがむっと唇を尖らせる。
 そんな顔されても。参った。何が何だかさっぱり。察しが悪いのは生まれつきなんだ。
 俺が首を捻ったのが勘に触ったのか、レハトは怒ったように、とにかく責任取って!!、と叫ぶなり俺の首に腕を回し、強引に引き寄せた。
 うわ、これは頭突きか、もしかして。
 瞬間的に頭同士がぶつかる衝撃に身構えた。
 でもぶつかったのは頭じゃなくて、もっと柔らかい何かが俺の口に……口に…………って口に!?
 責任取って、とさっきと同じ台詞を今度は囁くようにレハトが口にする。
 そ、それはつまりそういう意味、だよな。そういうことでいいんだよな。
 それなら俺の答えはひとつしかない。
「……取るぞ」
 からからの喉から何とか声を絞りだしたのに、俺に迫った張本人は、え?、なんて瞬きを繰り返した。
 自分で言い出しておいてその反応はありか?
 俺より随分細いレハトの体をしっかりと抱き締める。
「責任。今更冗談でしたとか俺は聞かないから。全力で責任取るから、覚悟しろよ?」

[ 完 ]