「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
裏護衛に出来て表護衛に出来ないことな~んだ★
2014年01月20日 (月) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! ヴァイル憎悪verB+グレオニー愛情ルート前提 !!

衛士祭没案 その2
レハト様の性別:
流血とかはないけど、読んでて楽しい話ではないと思います。


没事由
1:提出出来る状態じゃなかった(=未完成)
2: 衛 士 な ど い な い

誰かさんが衛士を辞職していたでござる!!
つまりこのSS内のどこにも衛士などいない!!
ゆえに衛士祭に提出した場合、「は? 衛士は? 衛士いなくね?」と後ろ指を指さ(ry
グレオニーが根性無しだから……ッ!!
あいつが根性出して「レハト様、お迎えに参りました!!」と塔でも何でもひょいっと登ってさくっと助けに行ってさっさと故郷にでも連れ帰ってればこんなことには。
……すまん、ヴァイル陛下による皆大好き恒例の村焼きしか待ってねえな、これ。
故郷には戻らずリタント中を放浪することをオススメする。


リタントに温泉を掘ることを未だに諦めきれずにいるのですが、どなたか掘って下さる技師はいらっしゃいませんか。
リタントに温泉出来たらさ、衛士全員で慰安旅行とか出来ると思うわけよ!!
勿論、混浴とかもあってさ。
男衛士がwktkしながら女性陣を待ってるのに、待てど暮らせど訪れるのは同じ下心の男ばっかりとかwww
「女子来たー!!」と思ったらグレオニー友情ED(※ただしCを除く)のレハト様(女)で、全員がっかりとかwww
※当ブログでは上記条件のレハト様は漏れなく弟扱いです
夜はやっぱり枕投げだよね!!
衛士長が「騒がしいぞ!! お前ら、何やってる!!」って来るから、皆で「やべっ、隠れろwww」って押入れとか布団の中とか机の下とかに隠れあれこの展開どこかのゲームで見たけどきっと気のせい。
え? リタントには押入れも布団もないって?
こ、細けぇことはいいんだよ、ファンタジーだよファンタジー。
ファンタジーじゃなかったらロマンだよ。


拍手ありがとうございます。
え? 赫夜(3)で二人に何があったのかって?
あなたのごそうぞうにおまかせしますヘッヘッヘ







「あんたの愛ってやっぱりその程度だったんだ」
 篭り明けの僕の姿を見たヴァイルはそう言って鼻で笑い侮蔑に満ちた眼差しを向けた。
 その程度?
 何が?
 ヴァイル、君は何も分かってない。
 僕があの日男の体を望んだのは、玉座を力尽くで手にしたヴァイルの執着からは逃げられない、そんな予感がしたからだ。その予感が現実になった時、僕は自分の選択は間違っていなかったと心から思った。
 だって僕が女だったら、君に何をされるか分からない。
 彼以外の男に触れられるのは御免だ。
 組み敷かれ、己の意思も誇りも、何より大事にしていた彼への想いも、何もかもをぐちゃぐちゃに踏み躙られるのは。
 だからこの体を得ることを望んだ。そうするしかなかった。
 でも、僕はそのことを何一つ後悔していない。
 女である僕が必要とするのは、素朴で素直で優しいあの人だけだから。

*  *  *

 長引くと思われた城での監禁生活は、新しい継承者の登場とリリアノの根気良い説得により思いの外早く幕を下ろした。
 そのままリリアノに引き取られる形になった僕は、行動範囲がランテの屋敷の敷地内に限定された生活を強いられてはいるものの、それ以外は自由と言える。花の匂いを嗅ぐのも、頬を撫でる風を感じるのも、久しぶり過ぎて戸惑うくらいだけれど、やはり好きな時に好きなことが出来るというのは幸せなことだ。
 惜しむらくは、傍らにグレオニーの姿がないことだが、それは仕方がない。
 僕が監禁されて暫くしてから故郷に帰ったそうだが、彼は元気でやっているだろうか。いや、彼のことだ。僕が心配するまでもなく、故郷で妻を得、子どもに囲まれた彼らしく健やかで幸せな家庭を築いているに違いない。
 胸がちくりと痛む。
 ヴァイルに憎まれることさえなければ、今この瞬間、彼の隣にいたのは僕かもしれない。女性に分化した僕。もしあの時彼との約束通り、自分が願った通り女性を選んでいたら、僕はどんな姿になったのだろう。顔は? 体型は? 声は?
 ぱきり、と小枝を折って僕はその思考を遠ざけた。
 やめよう。有り得ない未来を想像したところで空しくなるだけだ。
 手近な花を一輪失敬し、服や髪に飾るわけでもなく指先で弄びながら気の向くままあちらこちらを散策する。それにも飽きて部屋に戻ろうとした僕を呼び止めたのはリリアノだった。
「レハト、少し良いか。お主に客人が来ておる。屋敷内に招くには少々問題があってな、屋敷裏に案内したゆえ、会って来てはどうだ?」
 僕に客?
 ヴァイルに目の敵にされている僕をわざわざランテまで訪ねて来るような変わり者が思い浮かばない。いらぬ火の粉が掛からないようにと、篭り明けに真っ先に故郷に帰したサニャからは時折手紙が届くけれど、彼女は何の前触れもなく訪ねて来るような子ではないし、決して来ないよう言い含めてある。母方の親族など知らないし、生まれ故郷にもそんな旧知はいない。
 だが相手が誰であれ追い返す明確な理由もなかった。
 僕を訪ねてくるなんて、どんな奇特な人間だろう。
 そんな好奇心もあった。今更援助を申し出たところでどんな利も産まない僕に会いたがる謎の人物。ただの好奇心で会いたがる人物なら探せばいそうだが、それをわざわざリリアノが招き入れるとは思えない。
 リリアノに勧められるまま、一人ふらふらと僕は屋敷裏へ足を向けた。僕に護衛などいない。正統なる国王がいる限り、僕の額に選定印があろうと僕の命がどうなっても何ら問題は無いからだ。それでもリリアノは、僕にも護衛を付けたかったようだがヴァイルが決して認めなかったらしい。
 護衛に関しては、正直僕もどうでも良かった。
 どんな護衛が付いたところで、信用出来るものではない。彼以外は。
 海に面したそこは日によってはひどく風が強い。アネキウスの光を惜しみなく受けた水面が怖いくらいに輝いている。
 一段と強く吹き付ける風に巻かれて視界を遮る髪を押さえ、舞い上がる砂塵に目を細め、その隙間から海に向かって立つ背を捉えた。
 その背中に見覚えがある。あの頃とは身に纏うものが違うけれど、間違いない。僕が間違えるはずがない。
 会いに来てくれるとは思わなかった。
 奥底から沸き上がる嬉しさに鼓動が跳ね、体が熱くなる。
 グレオニーは忘れていなかった。
 僕を覚えていてくれた。
 思わず名前を呼ぶと、彼はこちらを振り返り、その目に僅かに驚きを見せてから笑う。何も変わってない。あの頃のままのあの笑顔で。時間が巻き戻ったような錯覚に誘われるまま、僕はグレオニーに向かって走り出した。
 懐かしい。懐かしい。
 城にいた頃、僕はグレオニーを見付けてはこうして走り寄ったものだ。彼と少しでも仲良くなりたくて。少しでも僕を知って欲しくて。少しでも彼を知りたくて。剣の稽古をつけてもらったり、他愛のない話をしたり。剣の稽古なんてほとんど口実だったけれど。
 懐かしい。
 でも彼に辿り着く前に、僕の足は止まった。
 壁にぶつかったかのように不意に立ち止まった僕に、グレオニーが不思議そうにしながら一歩こちらに近付く。彼が近付いた分だけ、僕はたたらを踏むようにして後ろに下がる。
 近付いて気付いてしまった。
 グレオニーとの目線が近い。
 彼が縮んだわけじゃない。変わったのは僕だ。
 もう子どもじゃないから、僕が大人になったから。
 僕が男だから。
 気が付けば僕はその場でグレオニーに向かって頭を下げていた。何から謝れば良いのか分からない。でも謝りたかった。慌てふためいた様子で駆け寄って来たグレオニーが頭を下げ続ける僕の肩を掴む。
「どうしたんですか、レハト様? どこか痛むんですか? 具合が悪いとか?」
 違う。そんなことじゃない。
 僕はグレオニーを裏切った。
 グレオニーを、貴方を好きだと言っておきながら、神殿で僕は。
「や、やめて下さい。あの状況じゃ、力の強い男を選ぶのは仕方がないことです」
 仕方なくなど無い。
 どんな理由があったにせよ、結果的にグレオニーを裏切ってしまったことは変えようがない事実だ。
「それに、俺だって……貴方を残して、城を去りました」
 それこそ仕方がないことだ。グレオニーが城に留まり続けても、ヴァイルの報復の対象が増えるだけで、誰も幸せになどなれなかった。せめてグレオニーだけでも幸せになってくれたら、幸せでいてくれたら、僕はどんなにか。
 ―-いや、それは嘘だ。
 本当は僕自身が幸せになりたかった。グレオニーの隣で。毎日彼と一緒に笑い合って過ごしたかった。それ以外に願いも望みもなかったはずなのに。
 あの懐かしい日々で、僕たちが育んだのが恋ではなく、友情だったら良かったんだろうか。そうしたら今こんなに胸が疼くことも、息が出来ないほど苦しむこともなかったんだろうか。
 もしグレオニーに会えたら、と考えたことがなかったわけじゃない。積もる話もある。伝えたい言葉もある。けれど何一つも満足に口に出来ないまま、僕は別れを口にした。
 僕はグレオニーを友とは思えない。だからもうここには来ないで欲しい、と。
 泣きながら、半ば叫ぶように懇願した僕に、グレオニーは困ったように少し眉を下げて微笑んだ。
「元々そのつもりでした。俺も、貴方を友とは思えない」
 最後に、と差し出された手を握り返す。
 久しぶりに繋いだグレオニーの手は相変わらず傷が多くて皮膚が堅く、あの頃のままなのに、握られた僕の手は彼の手の中に納まっていない。
 僕がこの体を選んだことは間違いじゃないはずなのに、それが切なくて哀しくて。
 それなら僕はどこで何を間違ったんだろう。
 でもこれが僕の体だ。僕の選んだ体だ。
 この先どんなことが起ころうと、それは未来永劫変わらない。
 僕は永遠にこの体と共に生きていくしかない。

[ 完 ]