「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
サンタ待ち
2013年12月28日 (土) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! 反逆者ED(+グレオニー愛情ルート+ヴァイル友情ルート)前提 !!

衛士祭没案 その1の2
テエロさんはログアウトしました。
流血とかはないけど、読んでて楽しい話ではないと思います。


暗い話はちゃっちゃと終わらせてしまおう。
まだ終わらんけどな。

暗い話は苦手なんですよ。
ほら、表現がさ、なんかこう上手くないとアレなことになるじゃない?
漂う日本語の残念感に絶望したくなるじゃない?
最終的に「そうだ、これはけしてしまおう」ってなるじゃない?
※勿体無い精神の塊なので消せないけどorz<リサイクルって大事だと思うんよ。地球にも優しいしさ!!

そして聞こえてくるわ、「衛士どこや(゜-゜)」の声が。
聞こえる、私には聞こえるの……ふふ、ふふふ。
まだ出て来ないとか、グレオニーは仕事サボってんのか。給料泥棒か。


そんなことより、私には今どうしても伝えたいことがある。

サンタさん、
グレオニーはまだですか。


私、1年良い子にしてたよ!
ホントだよ!!
うっかり忘れちゃってるのかな?
怒らないから、すぐ連れて来て!!
でも誠意は見せてね★(物理)


拍手ありがとうございます。
お返事はまた今度ー。





 夜 (2)

 テエロの手引きはそれは見事なものだった。
 老婆に私の不在を悟らせないため、わざわざ替え玉まで準備する手の込みようで、私はただテエロのやり良いように合わせるだけで全てが上手く進んだ。
 おかげさまで、今現在、何の苦も無く私はヴァイルと対面を果たしている。
 尤も、久方ぶりに顔を合わせたヴァイルの機嫌はすこぶる悪かったが。
「首謀者がレハトじゃないことには気付いてたよ。レハトにしちゃ作戦が緻密過ぎるもん」
 ひどい言われようだが事実なので苦笑するしかない。
 確かに私が本当に陣頭指揮を取っていたとすれば、とりあえずヴァイルに真っ向勝負を挑んでいたとは思う。
 あれこれ策を巡らせ、謀をするのは苦手だ。
「それにしたって久々の再会が処刑希望ってなに? 冗談にしても笑えないんだけど」
 正面に座ったヴァイルが睨むように私を見るが、冗談でも何でもない。そうして欲しい――否、ヴァイルの立場上そうするべきだと言っているだけのことだ。
 この無意味な戦争の終幕に最も相応しい。
 ヴァイルは、自分の王位の正当性を宣言し、国を平和へと導く義務があるはずだ。そして、王に刃向かう愚か者は相応の罰を受けるべきではないのか。
「そりゃそうだけどさ、そうなんだけどさ!! レハトの言ってることは至極最もな正論なんだけどさ!!」
 そう思うなら遠慮なくそうしてくれれば良いのに。
 迷うことはない。そもそもヴァイルが決心してくれないと、私が自ら戻って来た意味も無くなってしまう。
「あのさ、一応言っておくけど、レハトは寵愛者だから処刑までしなくても俺の監視下で軟禁みたいなことにも出来るよ? それでなんだっけ……えーと、そのグレオニー、だっけ? その衛士と一緒に暮らせばいいじゃん。それじゃ駄目なの?」
 駄目なの。
 ヴァイルの提案なんだか、妥協なんだかよく分からない話を一言で退ける。
 私のせいで怪我をした彼の同僚もいるだろう。故郷の家族も然りだ。
 そんな私を彼が許すはずがないし、許されたいとも思わない。寵愛者の権利を振りかざして強引に彼を得たところで、互いに幸せになれるとは思えない。大体において、彼が私に対して恋愛感情を抱いている確証もない。
 この状態でどう彼と暮らせというのか。
 私はただ、これ以上のどんな犠牲も望まないだけだ。
「んー、被害に関してはそうでもないと思うよ? レハトは知らないかもしれないけど、死者はまだ出てないんだ。お互いね。まあ、当然小競り合いはあるし、怪我人は出てるけど命に関わるような怪我じゃないし。見ての通りこっちはまだ全然平和だし」
 それでも駄目?、とわざとらしく上目遣いでこちらを見たヴァイルに私は黙って首を振った。
 駄目なものは駄目。不穏因子の芽は早急に摘むのが良いに決まっている。例え私が反乱軍の頭領として担ぎ上げられただけだとしても、それはあくまで私の事情で、巻き込まれた人たちには関係が無い。
 とにかく、この戦いの負の部分は私が全部持って行く。
「強情」
 何と言われても譲る気はない。
 それに、強情なのはお互い様だ。
 一体何と言えばヴァイルは納得してくれるのか。全て国のため、と大見得を切るつもりはないが、私の大切な人を護るためにはどうしても避けては通れない。
 不機嫌そうに眉間に皺を寄せ、頬杖のつきながら難しい顔で唸っていたヴァイルが、不意にぱっと顔をあげた。場違いなほど輝くその表情に、思わずこぼれ掛けた溜め息を堪える。
「じゃあさ、現段階でレハトは表舞台には出てないんだし……あ、名前は出てるけど本人は顔出してないから、そんなのレハトであってレハトじゃ……ああもう、ややこしいな。とにかく、偽者を担ぎ上げて反乱を目論んだ罪ってことにすれば良いじゃん。うん、そうだ、そうしよう。そうすれば全部丸く収まるし」
 名案名案、とはしゃぐヴァイルに私はまた首を振った。
 何にせよ、反乱の終結のためには誰かの処刑が必要となる。それが、私か偽者の汚名を着せられた誰かかの差だ。
 まさかヴァイルは、無辜の民を私の身代わりとして処刑しようと言うのか。
 問い掛けるとヴァイルは口をへの字に曲げた。
「それは……出来ないけどさ」
 ヴァイルの気持ちは分かっているつもりだ。私の命を助けるため懸命に知恵を搾ってくれていることも。
 けれど、ヴァイルが如何に情けを掛けようと、私でなければ駄目なのだ。
 互いに暫く見合った後、疲れたようにヴァイルがテーブルに顔を伏せた。
「…………友達に処刑命令出す俺の身にもなってよ」
 ごめんね、ヴァイル。
 同じ立場に立たされたとしたら、私もヴァイルのように悩み、別の手段を探すと思う。
 そっと髪に触れると、弾かれたようにヴァイルが顔を上げる。
「レハトの馬鹿」
 こちらを見たヴァイルの目が赤くて、私はもう一度同じ言葉を口にした。
 
[ 続く ]