「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
私は胃腸も軟弱です。
2013年10月10日 (木) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! 前提なし(強いて言うなら、グレオニー友情verBED) !!
レハト様:女性/一人称[私]/not王/衛士
視点:フェルツ
安定の雨男と軽薄の出番


なかなか近付かない衛士祭にジリジリする毎日。
そして肩凝りが首凝りに進化を遂げて死にそうですorz

【ちょっとした妄想】
Q.レハト様の手料理が死ぬほど不味かったら
A.グレオニーは味音痴なので問題ない

嘘です。
でも味音痴とまではいかなくても、許容範囲は広そうな気がします。
(ハイラはグルメっぽいから、塩がちょっと多かったとか少なかった程度でも即スプーン置きそうだ)
というかね、レハト様か手ずから作ってくれたって事実だけでグレオニーにとって味は10割増しになるから残さず食べてくれるに違いない。
「あんまり上手に出来なかった……」
としょぼくれるレハト様の前で、
「そんなことないです!! 美味しいですよ!!」
ってもりもり食う。
むしろ食え。
男を見せろ。
そう言えば、衛士の昼食の鍋は、総選挙で選ばれた料理上手・神8のみが携われるとかいうシステムなんだろうか。
偶然、ものすごい下手な奴だけで作る日とかあればいいのに。
「お、お前ら、何入れたんだよ!!」
「まずいとか言うレベルじゃねえわ……」
「歯の根が合わないんですけど!?」
「……マジ無理。胃が受付拒否ってる」
「さ、寒い……鳥肌が止まらん……」
みたいな。
でもその日の昼食用の食材はもうないから我慢して食うしかない苦行。
もしくは昼抜きか。
だがしかし皆が苦しむ中で平然と食べてるグレオニー。

良く分からんが、カッコイイな。


拍手ありがとうございます。
最近、後味の宜しくない電波ばかり引っ掛かるんですが、私、憑かれてるのかしら。





 音 ・・・ 3-(1)

 翌日も寵愛者様は朝から元気に剣を振るっていらっしゃった。
 昨日、食事中に寝落ちしたのが嘘のようだ。若いと回復が早いのか。
 とにかく、今もグレオニー相手に一本取ろうと四苦八苦している。グレオニーの癖が移ったのか、生来持ってた性質なのか、正面突破をしようとするからあっさり避けられてるけど。
 おかげで、避けるなー!!、という無理難題を吹っかける声が時々訓練場に響いている。 
 グレオニーも似たような太刀筋だから、余計に避けやすいんだろう。
「そう簡単に負けてやれないからな」
 答えるグレオニーはいつもながらすごく嬉しそうだ。
 末っ子に弟が出来たんだから当然と言えば当然か。
 木陰で二人が剣を合わせる様子を眺めていると、日差しを避けて来たのか、ハイラが俺の隣に並んだ。
「ねえ、前々から思ってたんだけど、グレちゃんはともかく、なんでフェルツはそんなに寵愛者様に甘いわけ?」
「別に甘いつもりはないけどな。そういうハイラこそ、どうして寵愛者様に絡むんだ?」
「絡む? 私は事実を口にしてるだけじゃないの」
 それを絡むって言うんじゃないのか……。
 例え事実であっても、ハイラが口にしなければ寵愛者様が怒ることもないわけで。
 大体、事実だから口にしていいなんてことはない。
 あ、いや、別に寵愛者様がどうという話じゃなく一般論で。
 そもそも女性の容姿に関して、俺にはそれほど拘りはない。細いとか太いとか、大きいとか小さいとか、そういうのは惚れたら全部どうでも良いもんだろ。
「大体ね、昨日今日入ってきた新米じゃあるまいし、グレちゃんにべったりってのがおかしいでしょ」
「そうか?」
「寵愛者ってだけで無礼を働く輩だっていないわけだし。放っておいたって問題ないと思うんだけどねえ」
 お前が言うか、それを。
 十中八九どころか、確実にリタントで最も寵愛者様に無礼を働いてるお前が言うか。
 あれが無礼じゃなかったら一体何を無礼と言うんだ。
 ハイラの感覚が良く分からない。
「グレちゃんだって一生側に付いてる訳じゃないだろうし、早く一人前になってもらわないと、今のままじゃあ、あっさり誘拐でもされそうじゃない。仕事に集中出来やしない」
「ああ、心配してたのか」
「……どこが。余計な仕事は御免被りたいって話」
 まあ、確かに簡単に誘拐されそうなのは否定しない。
 でもグレオニーが側にいない時は他の護衛が付いてるし、寵愛者様の移動範囲は割りと限られてるからそれほど心配する必要はなさそうなのも事実だ。ご自身の部屋と訓練場、それに市を警戒しておけばなんとかなるだろう。
 字を見ると頭痛がすると言って図書室には近付かないし、ドレスは好きじゃないと衣裳部屋にも近付かないし。
 ああ、偶に陛下の話し相手で玉座の間にいらっしゃるみたいだけど、そこは城内でどこよりも安全だろう。
 こうして改めて考えるみると、意外と誘拐しづらいかもな。
「それに、結婚後もグレちゃんがくっついて来るのは拙いでしょ」
「別にいいんじゃないか?」
「……は?」
「ただの護衛兼兄代わりなんだから、気にすることないだろ?」
 それ以前に、寵愛者様が結婚っていうのがいまいちピンと来ない。
 誰とだ?
 一番仲が良い男と言えば、グレオニーだけど、それはないな。絶対ない。俺だけじゃなく、他の誰が見たって有り得ない。
 と言って、あの寵愛者様が素直に縁談に応じるとは思えないから、相手は必然的に周りにいる誰か、だよな。そうなると衛士が一番可能性が高いか。
「フェルツって寛大なんだか鈍感なんだか微妙ー」
「何が」
「嫁の側に自分以外の男がちょろちょろしてる光景とか我慢出来るわけ?」
 ちょろちょろ、なあ……。
 例えば、寵愛者様と俺が結婚して、寵愛者様の側にグレオニーがいたとしたら?
 気にならないってことはないけど、別に腹を立てるほどのことでもないよな、やっぱり。他の奴ならともかく、グレオニーだし。無害確定。
 って、待て。何自然に変な仮定してるんだ。ハイラが言ってるのはそういうことじゃないだろ。
「いくら人畜無害そうに見えても、あれでも一応男でしょ。何があるかわかんないじゃないの」
「……あのへたれにそんな度胸ないだろ」
 流れで答えてたけど、なんで俺たちはこんなところで寵愛者様の結婚とその後のグレオニーの処遇について語り合ってるんだ。
 そんなことは当人たちが話し合って決めればいいことじゃないか。
「それで、フェルツはなんで甘いわけ?」
「だから甘くないって。しつこいな」
「自覚ないのかねえ」
 自覚も何も、そもそも甘くない。普通だ、普通。
 ハイラを基準に考えると甘いのかもしれないけど、ハイラに比べたら衛士全員が甘いだろ。
 俺が特別なんじゃない。