「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
進 撃 せ よ
2013年09月18日 (水) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! 前提なし(強いて言うなら、グレオニー友情verBED) !!
レハト様:女性/一人称[私]/not王/衛士
視点:フェルツ
グレオニーとハイラも出るよ。


フェルツはなんなの?
超大型衛士なの?
多種多様なレハト様を送り込んだのに、その誰もが、

「今回の攻略で我々は、いや、今回も・・くっ・・何の成果も得られませんでしたぁぁ!!」

って帰ってくるんですけど(゜-゜)
いや、この場合、レハト様がフェルツに駆逐されているんだろうか……(遠い目
そんな中、まあなんとかなりそうなレハト様が降臨されたのでがんばってもらうことにしました。

前回の記事で、ニート生活でも成人後貴族どもが(略)的な話をしたんですが、実はグレオニーも「……やっぱりすごく綺麗になられましたね」とか言ってくれますね。
でもそのレハト様何もしてないよ。
魅力ゼロだよ。
衣裳部屋とか行ったことないよ。
どこにあるのかさえ多分知らないよ。
あるのはグレオニーへの抑えきれないパッションだけだよ。
ニート生活を謳歌していても寵愛者がちょっと本気を出せば、劇的ビフォーアフターが待っているということか。
寵愛者の本気すげぇ。

そう言えば、お客様の中に占い師がいらっしゃったようです。
エロ愛しき夢(R-18)を再上映してくれたのはいいんですが、
な ぜ 記 憶 力 を 与 え な か っ た し orz
占い師さん!
もう一度、もう一度お願いします!
そしてその折には是非この空っぽの脳味噌に録画機能、録画機能を!!
●REC!!
●REC!!



拍手ありがとうございます。
フェルツに反転ボタンを連打したいすごくしたい。





 音 ・・・ 1-(1)

 焼き菓子の詰まった籐籠を片手に向かった訓練場に、グレオニーと寵愛者様、それにハイラの姿を見付け、思わず苦笑が漏れたのは仕方のないことだと思う。
 寵愛者様とハイラは仲が悪い。
 そりゃあ成人前からお世辞にも良いとは言えなかったけど、成人後はそれに輪を掛けて悪い。
 ま、それも道理だと思うけどな。ハイラは何かって言うと、寵愛者様をからかったり、嫌味を言ったりしてるし。ハイラならもっと上手く立ち回れるはずなのに、何がそんなに気に食わないんだか。
 で、最終的に寵愛者様の兄貴分であるグレオニーが二人のいざこざに巻き込まれると、今の状況が出来上がる。
 俺以外でももうすっかり見慣れた光景だ。
 さて、問題は助け船を出した方が良いかどうか、か。
「私は何一つ間違ったこと言ってないと思うけど?」
「だからってわざわざ本人に言うなよ」
「グレちゃん、それ遠回しに私の言ったこと肯定してない?」
「そ、そういうつもりじゃ」
 言葉を濁したグレオニーの足を、背後からほぼ羽交い締め状態にされていた寵愛者様が思いきり踏んだ。
 あー、ものすごく必要そうだな、助け船。
「痛っ!! なんでハイラじゃなくて俺の足を踏むんだよ、お前は!!」
 そりゃ、グレオニーが押さえてるせいでハイラまで届かないからだろ。その上、詳細は不明だけど、寵愛者様が怒るような内容に同意したとあっちゃ、足の一つや二つ踏みたくなっても不思議じゃない。
 舌戦が繰り広げられている場に首を突っ込むのは気が進まないけど、グレオニーに任せておいても収拾はつかないわけで。
 幸い、俺の手には秘密兵器があるから何とかなるはず。
「大体、相変わらず成長しませんね、って言っただけで何がとは言ってないけど? 怒るってことは心当たりがあるってことじゃないですかねえ」
 ニヤニヤ笑うハイラに、寵愛者様は見たことないくせに!!、と半泣きで一層手足をバタつかせている。
 売り言葉に買い言葉で反射的に飛び出した言葉だとは思うけど、それは完全にハイラの罠です、寵愛者様。
「へー、だったら見てあげようか? そんな、あるんだかないんだか分からないまな板見たって、別に何とも思わないし」
 ハイラがそう言ってせせら笑うと、寵愛者様は言葉を無くし、これ以上ないくらい顔を赤くした。
 この状況で照れてるわけもなく、あれは相当頭に血が上ってる。
 その証拠に右足がハイラを蹴り飛ばそうと必死だ。
 距離的にやっぱり無理だけど。
「少し落ち着けって、レハト!! ハイラも変に煽るなよ!!」
 懸命に寵愛者様を抑えるグレオニーの制止の声に返ってきたのは、ハイラの人を食ったような笑みと、寵愛者様の、一発殴る!! 絶対殴る!!、という不穏極まりない叫びだった。
 離したら最後、一発で済まないだろうけど。
 なんて呑気に見物してる場合じゃないんだった。
 俺は籠の中の焼き菓子を確認し、寵愛者様の傍でそれを振って見せた。
「寵愛者様、先程サニャさんからお菓子を預かったんですが、召し上がりませんか?」
 餌付け、というと言葉が悪いけど、寵愛者様の気を逸らすのに菓子ほど万能な物はない。中でも、寵愛者様付きの侍従のサニャさんが作る焼き菓子の効果は覿面だ。
 寵愛者様の視線が籠に釘付けになっていることを確認したグレオニーがそろりと手を離すと、狙い通り、差し出した菓子に釘付けの寵愛者様は、さっきまで半泣きだったのが幻だったのかと思うような笑顔でそれに飛び付いた。
 この分だと、ハイラの存在は頭から完全に吹っ飛んだみたいだな。
 まあ、ひとまずはこれで危機は脱したとしておこう。
 なんて、グレオニーが安堵の息を漏らし、俺が胸を撫で下ろしたのも束の間。
 フェルツありがとう、と満面の笑みで焼き菓子を堪能する寵愛者様に更にハイラが余計なことを言う。
「色気より食い気? ま、寵愛者様らしいけど、まるで子どもだねえ」
 子ども、の一言に、子ども扱いを嫌がる寵愛者様の動きがぴたりと止まる。
 だからハイラ、なんでそこで収まりかけた火に一気に油を投入するんだ。しかも
俺とグレオニーの仕事を増やすだけ増やして、絶対に自分で収拾しないくせに。
 案の定、またしても目を吊り上げた寵愛者様は食べかけの菓子をほぼ無理矢理口に詰め込んだ。
 第二戦勃発か。
 だが、そうはさせない。
 俺はさっきサニャさんから聞いた取って置きの話題を口にした。
「そう言えば、今日は寵愛者様お気に入りの菓子屋が、新作を持って市に来ているらしいですよ」
 空気を読まず、あえて能天気に話を振ると、寵愛者様は、え!?、と期待に目を輝かせて俺を見上げた。
 本当に好きなんだな、菓子。
 こちらとしては扱いやすくて助かるけど、放っておくと、菓子の一つで不審者にもふらふら着いて行きそうで危ない。
「レハト、いつも楽しみにしてるもんな。行って来たらどうだ?」
 畳み掛けるようにグレオニーが同調するが、ハイラの目を気にしてか、寵愛者様は素直には頷かなかった。
 もう一押し必要か。もしくはハイラを撤収するか。
 今はハイラを撤収した方が早そうだ。
「あ、でも一人で行かせるのは危ないか」
 グレオニーがぽつりと呟いた言葉はきっと俺への合図に違いない。
 仕方ない、ハイラを引き受けてやるか。面倒は面倒だけど、いつまでも喧嘩させておくわけにはいかないし。まあ、しっかり一つ貸しにはさせてもらうけどな。
「レハト、フェルツと一緒に行ってこい。ハイラには俺から良ーく言っておくから。な?」
「……は?」
 俺?
 いや、逆だろ、普通。
 何をどうしたら担当が入れ替わるんだ。
「グレオニー、俺がハイラを……」
 言い掛けた俺の腕を寵愛者様が掴む。
 早く行こう、とやけにきらきらした目で訴えられた俺に断る権利なんてなかった。