「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
12月だったでござる
2012年12月16日 (日) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情ルート前提 !!
グレオニーだって努力してるよ本当だよ!!
視点:親友衛士
友情出演:軽薄衛士


12月に入ってから1回も書いてなかったよ!
今知ったよ!!

まあ、毎度の事ながらタイトル未定で寝かせたままでそろそろ腐敗しそうなSSがいくつかあるとです。
これもそのうちの一つです。
というか、ネタに困ったり詰まったりすると高確率でハイラ・フェルツが出て来るような。
もうね、グレオニー視点とか思い付かないよ。
グレオニーなんて「レハト様ハァハァハァハァクンカクンカ(*´Д`)」とかやってれば良いんだよ。
(↑党員にあるまじき発言)
フェルツは相変わらず不沈空母だしさあ。
なんなんだね、君は。
あれか、結構願望無いのか。
衛士と言えば、ノースタスとかモルとのフラグ回収は可能なんだろうか。
いや、そうだな。

神の使者に不可能など無い。

でもやっぱフェルツは無理いいいいぃぃぃぃぃぃ。
神の使者をもってしても落とせない男・フェルツ。
フェルツの場合、デレたのが分からない気がします。
心の中ではデレてても態度はいつも通りって言うか、基本事なかれのマイペース人間だからな。
フェルツは好きになった場合、デレるんじゃなくて逆に相手のために真剣に怒鳴ったりするタイプなんだろうか。
まあ、なんでもいいや。
私の手には負えん。





 人 寄 れ ば

 食堂の片隅を陣取り、分厚い本を前に唸っているだろうグレオニーの陣中見舞いに向かった俺が開けた扉を、俺より先に通り抜けたのはハイラだった。
 そのまま、当然のように背後からグレオニーの手元を覗き込んでいる。余程集中しているのか、グレオニーがそれに気付く様子はない。
 おい、早く気付け、グレオニー。
 気付いて手元を隠さないと面倒なことに――。
「グレちゃんさあ、最近妙に色気付いてない? 身だしなみとかやけに気にしちゃって。何、恋の予感なわけ?」
「え……ハ、ハイ、ハイラ!?」
「それに、それ。もしかして……詩?」
「ちょ、な、ま、や」
「ちゃんとした言葉を喋ろうね、グレちゃん」
 ――なった。
 言わんこっちゃない。
 あいつのここぞという時の驚異的な集中力は称賛に値するけど、時と場所を選んだ方がいいぞ、絶対。
 グレオニーが咄嗟に机に投げ出した体の隙間から、ハイラがひらりと紙を一枚引き抜いた。
 本当に容赦ないな、ハイラ。
「……グレちゃんって、可哀想なくらいこういう才能ないよね」
「う、うるさいなっ、いいから返せ!」
「はいはい、言われなくても返すから。勝手に寵愛者様に贈り付けるような真似はしないから安心しなよ」
「な、なんでそこでレハ、レハト様の名前が出るんだよ!」
「うーん、なんでだろうね不思議だね」
 答える口調がちっとも不思議そうじゃない。むしろ棒読みに近いぞ。
 グレオニーが引ったくるように取り返した紙を本の間に捻じ込むのを見ながら、ハイラが腕組みをした。
「今時、流行らないよ、そんなの」
「そ、そんなのって、何が」
「ただ好きだってだけじゃ本当に欲しいものは手に入らないって話。そんなんだと、良い人なんだけど……、で終わるね。たまには違う手法で攻めてみたら?」
「……違う手法って何だよ」
 そこでハイラの話を真剣に取り合うのか、グレオニー。
 そんなんだから良いように遊ばれるんだぞ。
「それは自分で考え……いや、ここはひとつ百戦錬磨のハイラさんが良い知恵を授けてあげようじゃないの」
 一体いつからハイラは百戦錬磨になったんだ。
 俺の心の突っ込みが二人に聞こえるはずもなく、今やグレオニーは真剣な表情でハイラの言葉に耳を傾けている。
 うっかり真に受けたグレオニーが痛い目を見る前に止め入るべきだよな、これは。
 それとも一度くらい痛い目を見た方が……駄目だ。いくらなんでも今回はない。下手するとグレオニーが一生浮上出来なくなる。
「その辺で勘弁してやれよ、ハイラ」
「おや、フェルツ。でも、私の意見にも一理あるでしょ」
「多少はな。でも時と場合、それから人にもよるだろ、そういうのは」
 色々策を弄するなんて、少なくともグレオニーには似合わないし、やってみたところで結果に繋がる気もしない。
 グレオニーはグレオニーのまま、全力体当たりが一番だと思う。
 結果がついてこなかったとしても、その方が本人の落ち込み度は軽く済むだろうし。
 そう思った俺が折角ハイラを止めてやったのに、考え込むように暫く黙っていたグレオニーがやにわに口を開いた。
「なあ……参考までにその作戦って」
「ん? ああ、不意打ちでキスのひとつでもかましてやれば、と思っただけ」
「ふ、不意打ちって、相手の意思は無視か!?」
「うん」
 グレオニーが口を半開きにしたまま硬直する。
 グレオニーには天地がひっくり返っても理解不能な話なんだろう。それは分かるけど、それにしてもグレオニーの反応が薄すぎる。余りにも物の考え方の次元が違い過ぎて思考停止どころか、呼吸と瞬き以外のありとあらゆる機能が麻痺してないか、もしかして。
 さて、どうやってグレオニーを現実に引き摺り戻したもんか。
 考えあぐねていると、来訪を告げる代わりか、軽く入り口の壁を叩いてノースタスさんが顔を出した。
「グレオニー。寵愛者様が探してらっしゃったぞ」
「え、レハト様が……う、あ、は、はい! ありがとうございます! すぐ行きます!!」
 机上のものを大雑把に抱え、あたふたと駆け出す背中をハイラと並んで見送る。
 あんなに慌てて大丈夫なのか? うっかり本の間から例の紙が落ちないといいけど。ハイラに拾われたら間違いなく落とし物として掲示板に貼られて晒し者にされるぞ。
 ちらりと見ると、ハイラは実に楽しげな口許をしている。
「あんまりいじってやるなよ?」
「グレちゃんからかうの面白いから、ついねえ。それに、今のままだとただの良い人で終わりそうなのは事実じゃない?」
「それはな」
 否定出来ない。
 でもだからってあのグレオニーが誰かに上手く焚き付けられて何か行動を起こすとは思えないしな。あいつの場合、きっかけは何でも良いけど、最終的に自分が納得しないと動かないようなところがあるから。世話が焼ける。
「ま、たまには当たって砕けてみるのもいいんじゃないの? 当たりもせずに避けて歩くよりは」
「お前……たまに良い事言うな」
「フェルツはたまに毒吐くよね」
「たまにはな」
 言いながら、ふとグレオニーが座っていた机の下に紙が落ちていることに気付いた。
「あれ、それって」
「後でグレオニーに渡しておく」
「自分で取りに来させりゃいいのに。掲示板に貼っとけば一発でしょ」
 案の定ハイラはそんな非情なことを言う。
 でも実際にやるとしても本人の知らないところではしないんだろうな。多分、あえてグレオニー本人の目の前でやる。それが優しさか嫌がらせかは別として。
 ま、ハイラより先に俺が見つけたことに感謝しろよ。

[ 完 ]

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