「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
T安さんに捧ぐ
2012年08月18日 (土) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! ローニカ・トッズ愛情ルート前提 !!

レハト:未分化(言うまでもない)
トッズ視点、トッズ語り
パラレルに相当する予感がします。とても。


内訳把握不足と脳味噌活動停止並びに耳からダダ漏れのせいであらぬ疑いを掛けまくったT安さん(仮名)に賄賂謝罪の品として献上致します(@人狼)

これで一度は下がった私の好感度も急上昇ね☆へっへっへ、と思ったけど、どう見ても急下降です本当にありがとうございまs
こ ん な は ず じ ゃ な か っ た の に orz


いつも、トッズとハイラとドゥナットの口調がちゃんぽんになって困ります。
言葉に含まれる皮肉指数で言うなら、トッズ(但し愛情に限る)<<<ハイラ<<<ドゥナットなんだけど。
まあ、あれだ。
謝るからトッズ党員は今手にした武器を床に置きたまえよ。
話せば分かることだ。

拍手ありがとうございます。
最近動きなくてすみません。
すべてはなつのあつさのせい。





 り ゃ こ り ゃ

 いやあ、参った。
 今度と言う今度は本当に参った。参っちゃったよ、トッズさんともあろうものが。
 というかこれってなんの罰なの? 俺、アネキウスに何かした? レハトにお呼ばれして二人で仲良くお茶なんて嗜んじゃうはずがどうしてこんなことに。
 目の前にある自分の顔に向かって溜め息を吐く。
 何が悲しくて俺とじじいの中身が入れ替わっちゃったりするかな。罰というより呪いだね、こうなると。
 じじい様の姿じゃ、可愛いレハトに何も出来ないじゃないの。いや別にね、なにかやらしいことをしようとか言うじゃなくてですね。ただ抱きしめるだけにしたって、傍から見たら俺じゃなくてじじいが抱きしめてるように見えるわけじゃない。それが納得いかない。
 だからと言って、俺がレハトをぎゅっとしてるのを見るのも勘弁ね。
 だって中身じじいだから。
 俺じゃないから。
 俺得なように見せかけて、どう見たってただのじじい得だし。
「ねえちょっとじじい様。何とか出来ないの、これ」
「知るか。何とか出来るなら、とうの昔にしている」
「あー、ですよねー」
 しかしまあ、腹が立つくらい強靭な体してるね、じじい。もはや見事と言うしかない。
 本当に五十二歳なの? 自分の孫ぐらいの年のレハトに惚れてるんだから、精神年齢が異常に若いのは知ってたけど。
 これは何かちょっとと言うか、かなり悔しいものがありますよ。二十歳の若者としては。
 もっと鍛えるべきかね。
 ところで、これって中身が入れ替わったままどっちかが死んだりしたらどうなっちゃうの? 肉体ごと中身も死ぬならまだしも、死んだ肉体に引き摺られて本来の中身も死ぬとかないよね?
 もしそうなら、じじいが意図的にやりかねなくて怖い。
 何の確証もないからそんな手段には出ないと思いたいけど。じじい、嘘吐いてない? 本当にこの状況についてなんの情報も握ってない?
 あー、怖い。怖い怖い怖い。怖いからレハトをぎゅっとして落ち着きたいけど、今の俺はじじいの体。
 ……待てよ。じじいの体でレハトにいけないことをしたら、じじいはレハト付きの侍従から外されるんじゃないの?
「とりあえず、お前は私らしく行動しろ。いいな?」
「はいはーい。じじいこそ俺らしく」
「断る。お前のような軽々しい態度など取れるわけがない」
「ええー。俺はじじいっぽく振舞う努力するのに、じじいはしないとかなにそれ。ずるーい」
「うるさい、黙れ。兎に角、くれぐれもレハト様に怪しまれることのないようにしろ」
「がんばりまーす……って、じじいは怪しまれるくらい清廉潔白な行動してよ? いくら俺の体だからってこれ幸いとぎゅっとしてちゅーとか絶対しないでよ?」
「……貴様、元に戻ったら絶対に息の根を止めてやるから首を洗って待っていろ」
 しまった。うっかり藪蛇しちゃった。
 とりあえず誤解は解いておくに越したことはない。
 だって、じじい本気だよ、多分。元に戻った瞬間に逃げないと、瞬殺されてもおかしくない感じ。
 俺は慌てて両手と頭を振ってみせた。
「可愛い冗談ですって。ちゅーなんてしてませんよ、俺は。ぎゅーっくらいなら時々するけど」
 自慢がてらついそんなことを言うと、じじいを取り巻く空気の温度が一気に下がった。
 あ、不味い。じじい、余計に怒ったっぽい。
 逃げ道を確認しつつ、一歩距離を取る。
「お、落ち着いて、落ち着こう、じじい! 本当、それだけだから! 俺、こう見えて紳士なのよ!! ねえ、聞いてる、じじい!?」
「静かにしろ。レハト様に聞こえる」
「え……あ、そ、そうですか」
 とりあえず難は逃れたっぽいね。
 でも、それも所詮一時だろうから気は抜けないけど。
「そろそろレハト様とのお約束の時間だろう。行くぞ」
「はーい」
「その緩んだ顔を引き締めろ」
「ええー、それって俺のせい? じじいの顔の筋肉が……嘘ですごめんなさいすみませんちゃんとします」
 じじいが指に挟んだナイフをちら見せしてくる。
 人が隠し持ってる武器をいとも簡単に探り当てる辺り、さすがじじい。というか、じじいって普段武器とか持ち歩いてないのね。どこ探しても何も出て来ないんだけど。
 いざと言う時、どうやってレハトを守る――うん、素手だね、そうだね。聞くだけ無駄だから聞かずにおく。
 じじいが俺に向かって顎をしゃくるから、軽い咳払いで咽喉の調子を確かめてからレハトの部屋の扉を叩いた。
「レハト様、失礼致します」
 珍しくじじいと目配せなんかして、精一杯じじいらしく微笑みながら扉を開けると、こちらを見たレハトの表情がぱっと華やぐ。
 満面の笑みのレハトが、トッズいらっしゃい!!、と飛び込んだのは、勿論俺であって今は俺じゃない俺の体で。俺っぽく振舞ってるつもりなのか、そんなレハトをじじいは当然の顔で受け止めている。
 うん、確かに、俺がレハトを抱きしめてるんだけど。抱きしめてるんだけど、なんか違う。だって俺がレハトをぎゅっとしてるのに、全然その感触がないって……。
 半ば呆然と自分の手を見る俺に、レハトが、お茶よろしくね、と笑い掛ける。
「……じじい?」
「…………すぐにご用意致します」
 完全なる棒読みとおざなりな一礼でふらふらと部屋を出ようとした時、こっちを見たじじいが一瞬笑ったような気がした。
 いや、ざまあみろ、とばかりに笑ってる顔は俺なんだけど。
 え、なにこれ。
 俺は一体誰に嫉妬すればいいの。
 俺? じじい?
 教えて、神様。
 というか、どうでもいいから早く元に戻して!!

【 完 】

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