「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
困ったときの軽薄な衛士
2012年07月08日 (日) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情ルート前提 !!
なぜかハイラ視点
ハイラと言えば、な話


とうとう3DSを購入しました。
ぬうぃーオススメの某ゲームと、以前から興味があったバイオのリベレーションズをほぼ交互にやってるわけですが。

バイオ怖すぎワロタorz

AーーーーーIーーーーーーーーーー!!
おまえは俺を守れーーーーー!!
(※今回、AIは無限弾+不死身の体を持っています)
(※ただし、一発あたりの攻撃力は低いです)
(※別にグレオニーが守ってくれてもいいけど、奴はすぐに死ぬ予感しかしないwww)

この手のゲームを得意とする友人がいたら即座に押し付けましたが、残念ながら該当者がいないという。
……チェッ(´Д`)
おかげさまで、リアルにも関わらず不意にドアが開くと銃を構えたくなる脳味噌になりました。
リアルに影響が出始めちゃったら、これは手放すべきよね……ふふふ。
とりあえず楽しみにしていたEp8-2はやる、やるぞ!!

拍手ありがとうございます。
グレオニーを捕獲したらなんか色々付いてきました。





 ま つ ぶ し

 非番の日に、同じく非番で何だか黄昏ちゃってるグレちゃんを見付けたのは本当に運が良かったと思う。
 だってほら、これで私は当座暇しなくて済むわけだからね。
 近付いて、背後から何気ない仕草で肩を叩くと心底驚いた顔が振り返った。
「あ……な、なんだハイラか。驚かすなよ」
 おや、これはもしや別の誰かを期待してたって感じ?
 ま、今はまだ突かないでいてあげるけど。
「うん、そう、私。グレちゃん暇? 暇だよね? 暇にしか見えないし暇に決まってるよね? じゃ、ちょっと一緒に出掛けようか」
「え、ええ!? ちょ、なっ」
「はいはい、行きますよー」
 有無を言わせず腕を引くと、不意打ちだったせいかグレちゃんは容易く引きずられてくれた。
 力なら、とんとんってとこだから、やろうと思えば振り払えるはずなんだけどね。想定外の事態が起きると、すぐ混乱してされるがままなのがグレちゃんだよ。そうでなくちゃ面白くないからいいんだけど。
 でもこれって、衛士としては致命的な欠点だね。
「い、一緒ってどこに……俺、今日は用事みたいなものがあって」
 グレちゃん。それ、用事と言える用事じゃないって聞こえるんだけど。
 どうせ寵愛者様の出待ちでもする気なんだろうね。
 これだけ図体がデカいと健気と言うより、ただ滑稽なだけなんだけど、まあ、いいか。私には関係のない話なんだし。
「どこって、グレちゃんが一番行かなきゃ行けないとこに決まってるじゃないの」
「俺が?」
「そうそう。腕は磨いておくに越したことないよ」
「う、腕って、訓練場はあっち……と言うか、訓練場にいたんだけど、俺」
「誰が剣の腕の話なんてしてんのよ」
「じゃあなんだ?」
 やだねえ、この朴念仁は。男が磨いて損のないことなんてある程度決まってるだろうに。
 グレちゃんらしいと言えば、この上なくらしいけど。
「ハイラ、どこに行くかくらい教えてくれたって」
「娼館以外にどこがあるの」
「し、ししししし娼館!?」
「グレちゃん、声が大きい。寵愛者様に聞こえる」
 そう往なすと、グレちゃんは慌てて空いている掌で口を多い、辺りを見回した。
「グレちゃん、結婚願望ないの?」
「そ、そりゃあ、いつかは、その」
「でしょ? そのいつかのために今頑張らないでどうすんの。結婚してからなんて気軽に行けるもんじゃないよ?」
「それは……まあ、そうだけど」
「来るべき日に寵愛者様にがっかりされたくないでしょ? 下手くそとか罵倒されたくないでしょ?」
「まあ、そうだな……ってなんでここでレハト様の名前が出るんだ! レ、レハト様とは、そ、そういうお付き合いじゃ」
「だろうね。今、手ぇ付けたらさすがにあれだしね」
 心配しなくてもグレちゃんが寵愛者様に手を出してるなんて、誰も微塵も考えるわけないでしょうに。
 例え、寵愛者様が成人済であったとしても、手を出せるかどうか怪しいね。むしろ、せっせと花だとか詩だとか金にならないものを贈ってるか、そうじゃなかったら早々に諦めて物陰からこっそり気配を窺うのが関の山なんじゃない?
 あ、物陰に潜むのは今もやってるか。一歩間違ったら犯罪の香りしかしないけど、寵愛者様に迷惑がってる様子がないのが救いだよ。
 それだけでも幾らか脈ありに見えるけど、グレちゃんは気付いてないみたいね。
「そうじゃなくて! 娼館行くなら別の奴を誘」
「男が操立てなんて薄気味悪いだけだから。ほら、行くよ」
「ハ、ハイラ!」
「何? 寵愛者様に浮気されてから後悔しても遅いよ?」
「それは確かに……って違う! だから、何でレハト様なんだ! 前提がおかしいだろ!!」
 何一つおかしくないんだけどねえ。グレちゃんが寵愛者様にベタ惚れなんて誰が見たって一目瞭然だし。ここのところ、グレちゃんの気分の浮き沈みに関わってるのってほとんど寵愛者様でしょ。
 これで、本人は周りにバレてないと思ってるのがちゃんちゃらおかしい。
「いや、だからその、俺は行かな」
「勉強しに行くと思えば良いじゃないの。実際そうなんだし」
「そ、そういうのは勉強するもんじゃ」
「こう見えて私もそれなりに心配してんのよ。グレちゃん、経験値低いから。耳学問なんてなーんの足しにもなりゃしないよ。何事も実践あるのみ」
「そ、それは分かるけど……や、やっぱりそういうことは好きな相手と」
 もごもごと口篭ったグレちゃんに呆れるやら、感心するやら。
 何、この純情青年。天然記念物にでもなるつもりなの? それとも人間国宝?
 でもまあ、今の発言は私としては突かずにはいられないよね。突きやすいことを口走ったグレちゃんが悪いってことで。
「へー、グレちゃん、そんな相手いたんだ? どこの誰? 私の知ってる人?」
「え!? た、たたたただのも、物の例えで、だからその」
 しどろもどろにしなくても良い言い訳を始めたグレちゃんを、内心ニヤニヤしながら見守っていると、唐突に、グレオニー見ーつけた!、とグレちゃんの腰に小さな物体が絡み付いた。
 おやおや。寵愛者様のおでましとは。
 輪を掛けて激しく動揺するグレちゃんに寵愛者様は、遊ぼう!、と満面の笑みを見せる。
 というか、何で私の服までつかんでるの、この子。嫌な予感しかしないんだけど、まさか、ねえ?
 不安を隠せない私になんて気が付くはずもなく、かくれんぼしよう!、とねだった寵愛者様にグレちゃんが眉尻を下げた。
「あの、二人でやっても面白くないんじゃ」
 それ以前にここでかくれんぼなんて、最悪寵愛者様が迷子になって、捜索隊が出動する羽目になると思うんだけど。で、その捜索に借り出されるのは私ら衛士なわけで。
 面倒に巻き込まれる前に止めるところだね、これは。
「そうそう、グレちゃんの言う通り。お子様は大人しく部屋で勉強でもしてなよ」
 言うべきことは言った以上、この場から逃げるのが得策。
 さっと寵愛者様の手を振り払い、一足先に営舎に退散――しようと目論んでいた私の服を、寵愛者様は殊更強く握った。
「……何?」
 突き放すように言ったつもりが、ハイラを入れて三人だから大丈夫、という言葉と満面の笑みにあっさり一蹴された。
 大方そんなことだろうとは読んでたから驚きはしないけどね。
「あのねえ、悪いけど私は寵愛者様みたいに暇じゃ」
 窘める間もなく、ハイラが魔物ね!、と叫んだ寵愛者様がグレちゃんの手を引いたまま近くの繁みに飛び込んで行く。
 誰がやるって言ったのよ、誰が。
 面倒臭い。帰ろ。
 寵愛者様とグレちゃんの足音と思しき音を聞きながら反転しかけて思い留まる。
 もし寵愛者様が、日も暮れたのでさあ帰りましょう、なんて思わずに見つかるまで隠れてた場合、グレちゃんに寵愛者様を上手いこと言いくるめるなんて手腕はないだろうし、知ってて放置した私に半分くらい責任が被さって来ない?
 いやいやいや、寵愛者様はそこまで頭悪くは……。
「ああ、もう!」
 探せば良いんでしょ、探せば。
 全くグレちゃんで暇を潰すつもりが、寵愛者様の暇潰しに付き合わされる羽目になるとは。
 私の休日はどこ行っちゃったのよ。

【 完 】

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