「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
グレオニー党員の必須アイテム:胃薬
2012年01月31日 (火) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー友情CED前提 !!
レハト様のスペック→性別:、一人称:僕、職業:麗人
友情おまけ出演:軽薄なハイラ
※注意※ ひょっとしたらBL分野にカウントされるのかもしれません。苦手な方は要注意願います。
(とは言っても特にそういうシーンはありません。単にレハト様が諦めきれてないだけ)


BL、なんだろうか……。
友情CのED条件と、その後選択した性別を勘案するとそうなるのかな?、と思い、書いた本人にそのつもりはないんですが、一応上記のように注意書きをさせて頂きました。
まあ、所詮書いてるのが私なので、ある意味とても通常営業(゜-゜)<エロさなどない
逆支援になったらとりあえず土下座する。
モニターの前で。

さて。
グレオニーはへたれの看板を王子に献上しないといけない展開になりましたが。
一説によると、グレオニーが王子と並んだとか、いやむしろグレオニーが王子を抜いたとか、そんな話を聞きましたが、目にしてないので信じていません(゜-゜)<これは王子党の罠
結局24票差?(計算が間違ってないことを祈る)
1位以外を味わったことのない王子相手にしては善戦したんじゃなかろうか。
でも得票数でそこそこ競えても、結局勝利を収めてなかったりするんで、決勝には残れない予感。
(だってグレオニーは既に2敗してるけど、トッズとヴァイルは1敗なんだもの)
(そして8回戦のトッズ戦で3敗目を喫するに違ぇねぇのですよ)
だがしかし、それでこそ我らがグレオニー。

拍手ありがとうございます。
お返事は次回とか言ってたくせにまた次回に伸ばしますすみませんorz





 鹿 を 見 る

 大きな瞳。くっきりとした二重に長い睫。唇はふっくらとしていて、見るからに柔らかそうで。白い肌は頬だけがうっすらと朱を掃いたようだ。
 自分で言うのもなんだけど、結構化けたというか綺麗な部類に入るんじゃないかと思う。
 体は男だけど。
 思いっきり男だけど。
 鏡石に映した自分の顔を見ながら僕は眉間に皺を寄せた。
 おかしい。絶対おかしい。何がどうしてこうなった。
 僕の計画では、モルのような長身に鋼の肉体を持った誰よりも逞しい男の中の男になって、グレオニーを上から見下ろしているはずだったのに。
 一人称だって勇ましく『俺』に変えるつもりが、一度意気揚々と口にしたら、「なんか弟が一生懸命背伸びしてるみたいだな」なんてウスラトンカチの鈍感雨男が笑いながら頭を叩くもんだから、それっきりやめた。
 とにもかくにも、アネキウスは全てお見通しということか。
 溜め息を吐くと鏡石が暫時白く曇り、しばらくするとまた男臭さとは無縁の顔を映し出した。
 やはりグレオニーへの想いに決着が付かないまま、無理にでも諦めるため、男になると宣誓したのが悪かったに違いない。その証拠がこの有り様だ。
 でもあれは仕方のないことだった。まるで脈無しなのが嫌でも分かる状況で僕にどうしろと。
 思えば近付きたい一心で兄のように慕ったのが敗因だ。
 いつまでも自分の顔を見ていても全く面白くない。
 鏡石に布を掛け、強引に視界から消し去ると、僕は気の向くまま城内を散策することに決めた。
 運が良いのか悪いのか、麗人などと呼ばれる身分になった僕に仕事らしい仕事はない。強いて言うなら、舞踏会の賑やかし。要は舞台装置のひとつみたいなものだ。あとは貴族の茶会の招待に応じるくらいか。つくづく平和だし暇だと思う。以前そうヴァイルに愚痴ったら、じゃあ一日で良いから代わってよ、と軽く睨まれたけど。
 身に纏わり付くような視線の波を抜け――畏れ多いとか何とか言って直接声を掛けて来ないのは有難い――、気付けば訓練場に出ていた。
 無意識に訓練場に来るとか自分のいじらしさにちょっと泣けてくる。
 でも来てしまったものは仕方ない。何をするわけでもなく、ぼーっと訓練の様子を眺めていると一人の男と目が合った。
 最悪。
 僕が一も二もなく男を選んだ理由に勘付いているらしいハイラが、ニヤニヤしながらこちらに近付いて来た。
「これはこれは寵愛者様。残念だけどグレちゃんならいませんよ」
 わざとらしくグレオニーの名前を出すのが殊更癪に触る。
 いっそ一芝居うってやろうか。僕が涙ぐんで、嫌がる僕にハイラが無理やり、とかなんとか言えば、己の手を汚すことなくハイラを血祭りにあげられる気がする。主義に反するからしないけど。
 どうせ報復するなら自分でやりたい。
「いやあ、本当に残念だったよねえ。女だったら違ってただろうに」
 意味ありげな視線に腹が立つ。
 人を勝手に憐れむな。
 確かに僕自身後悔してないこともないけど。
 そう、女だったら既成事実も作れた。過程はどうあれ、僕の立場もあるし、グレオニーの性格上捨てて逃げることはない。おまけに妊娠でもしたら完膚無きまでに僕の勝ちだったのに。
 惜しいことをした。
「あんた、今なんか良くないこと考えてない?」
 考えたところで叶わないんだから放っておいて欲しい。考えるだけならタダだし自由だ。
 ハイラへの返事なんてそっちのけで、しみじみ自分の選択の失敗を悔いていると、話題の主がひょっこり顔を出した。
「あれ、レハト?」
「ちょっとグレちゃん」
 ハイラに窘められ、グレオニーが眉を垂れて小さく笑う。
「っと、そうだった……えーと、じゃあ改めて。レハト様、どうされました?」
 グレオニーが僕の顔を覗き込むように問うのを横目で見たハイラが口の端を上げた。
 そういう態度ならこちらにも考えがある。
 ハイラがいやらしい目で僕を見るんだけど。
 僕がわざと声を震わせ、怯えたように呟くと瞬時にグレオニーが顔色を変えた。
「え!? ハイラ! おまえなあ!!」
「何で私が寵愛者様をそんな目で見なきゃいけないわけ。第一、これでも一応男でしょ、この人」
 これでも? 一応?
 逐一引っ掛かる単語を使う男だ。
 そっちこそ、それでも一応衛士のくせに寵愛者に無礼千万な振る舞いをして許されると思ってるのか。
「あ、ああ、そうか。そうだよな、男だもんな」
 グレオニーが納得したように頷く。
 ハイラに指摘されるまで忘れてたな、さては。別にいいけど。
「そういうこと。そっちの趣味はないからね」
「だよな」
「……やけにすんなり納得したね」
「だってほら、あんなに娼館に通ってれば、な?」
「人を好き者みたいに言うのやめてくれない? ねえ、寵愛者様もそう思われますよねえ?」
 なぜ話をこちらに振る。
 ニヤニヤした顔に心底苛々する。
 ああもう面倒だ。期待しているなら応えてやろう。
 僕もう戻るから、と言い捨ててグレオニーの頭を強引に引き寄せ、別れの挨拶代わりにその頬に一瞬だけ唇を押し当てた。グレオニーがさすがに目を白黒させる。
「全く、レハト様はいつまで経っても甘えん坊の子どもですね。俺だからいいけど、他の奴にやったら下手すると誤解されますよ」
 ははは、と笑ったグレオニーが豪快に僕の頭を撫で回した。
 その声には微塵も照れや戸惑いはない。
 おかげさまでぐちゃぐちゃになった髪の隙間から、掌で口を覆い懸命に笑いを堪えるハイラが覗く。
 ぎろりと精一杯睨みを効かせ、僕はグレオニーの顔を見ることなく訓練場を後にした。
 鈍感雨男め。
 こうなったら死ぬまでこき使ってやるから、覚悟しとけ。

[ 完 ]

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