「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
今日も支援するよ
2012年01月16日 (月) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情ルート前提 !!
レハト様:未分化(当たり前ですが)
護衛ルートなう
フェルツ視点


ヴァイルに勝った、だ…と……?

よし、祝杯をあげようじゃないか!
(今あげずにいつ祝杯をあげるというのか)

ルー様とは差がついてますが、これは仕方ない。
ラッキースケベとは言えルー様の胸を揉んだ代償だよ!!
ルー様党からしたら天敵だよ!
不倶戴天の敵だよ!!
むしろ女の敵だよ!!
くそっ、うらやまし
でも総得票数ではまだ1位(19:09現在)ですね。
そろそろ胃に穴が空いた頃だろうか……。

さ、そしてお約束のフェルツのターン!
サブキャラではフェルツに票を貢いでます。
きっとね、最終日まで忘れずに貢ぎ続けたら愛情ルートに入れるんだと思うの。
そう信じてる。
とっこさんも捨て難いけど、今の状況でとっこさんに投票したら「10KAの一番はわたしなんかじゃない、そうよね?」とか言われて憎悪ルートまっしぐらだから無理。


拍手ありがとうございます。
前回、あまりの接戦ぶりにテンパり過ぎて、お返事を書くどころか拍手に対する感謝の一言さえ忘れましたorz
ちゃんと読ませていただいてますし、感謝しておりますので見捨てないで下さいorz
でもお返事は次回。





 た り

 グレオニー、と小柄な体躯が弾むようにグレオニーに飛び付いた。
 寵愛者様だ。
 寵愛者様が、初対面で新米衛士と勘違いするなんてとんでもない失礼をかましたグレオニーに懐いているのはすっかり周知の事実で、寵愛者様が訓練場に頻繁に顔を出すのも、ああしてグレオニーと親しくしているのも今更誰も気にしていない。ま、中には、上手いこと取り入ったものだ、と苦々しい表情を隠さないのもいるけどな。
 グレオニーの手を取り、はしゃいだ声で遊びに誘う寵愛者様にグレオニーが背を丸めた。
「ええと、その……すみません、今から巡回当番でして」
 済まなそうに謝るグレオニーに、寵愛者様の表情が見る間に曇り、寂しげに眉を垂れる。
 泡を食ったグレオニーがあれこれと謝罪の言葉を並べるが、寵愛者様の表情は浮かない。ますますグレオニーが慌て出す。
 こんな光景も今では見慣れたもんだ。
「あの、レハト様のお相手をするのが嫌だとかそういうことでは絶対無くて、仕事がなければ喜んで」
 グレオニーがおろおろしつつ更にフォローを重ねる。
 ここは俺が寛大な心で巡回を替わってやるべきか。
 見兼ねて口を挟もうとした時、それまでじっと黙り込んでいた寵愛者様が不意に口を開いた。

 じゃあグレオニーの仕事が終わった頃、また来る。そうしたら遊んでくれるか。

 寵愛者様の提案に、グレオニーが何度も何度も首がもげそうな勢いで繰り返し頷く。
「は、はい! 喜んで!!」
 おまえは居酒屋の店員か。
 でも寵愛者様はその返事に満足したらしく、またあとで、と嬉しそうに手を振り、来た時同様の軽やかな足取りで去って行った。
 ひとまず丸く収まったってことか。
 グレオニーは手を振り返しながらいつまでもその背中をぼーっと見送っている。
 つまりまあ、そういうことなんだろう。最近やけに訓練に時間を割いてるのも、非番の日になぜかやたら木の葉を付けて帰って来るのも。
「グレオニー」
 寵愛者様の姿は既に見えなくなってるのに、グレオニーはまだ飽きもせず手を振っている。
 大丈夫か、こいつ。
 恋だろうがなんだろうが、理由は何でも、グレオニーが物事を前向きに考えるのは良い傾向だと思ってたけど、さすがに心配になる。恋は盲目とは言うけど限度があるだろ。
「グレオニー!」
「わっ、え、フェ、フェルツ!? な、なんだよ、いきなり」
 どうやらグレオニーに俺は――というより寵愛者様以外の人間は転がっている石ころどころか全く見えてなかったらしい。
 おいおい、そんなんで本当に大丈夫か?
 あー、少しのはずだった心配が急に大きくなってきた。こいつの場合、張り切った分、上手くいかなかった時の反動が人よりデカいんだよな。俺には人の恋愛事を上手くフォローする自信はないぞ。
「いいのか、巡回行かなくて」
「あ……ああ、そうだった。じゃあ俺、巡回行って来」
「ちょっとグレちゃん、その締まりのない顔で巡回すんのはやめなよね」
 一歩踏み出しかけたグレオニーを呼び止めたのはハイラだった。
 案外と言うか、なんだかんだ言って面倒見の良い男だよな、ハイラは。
「……へ?」
「脂下がっちゃって気持ち悪いよ? まあ、逆に不審者が警戒していなくなるかもしれないけど」
 確かに。
 気持ち悪いとまでは言わないが、気味が悪くはある。このままだとグレオニーと出くわす何人かは確実にぎょっとしそうだ。
 それでもいまいちピンと来ないのか、首を捻りつつ掌で顔を擦り擦り巡回に向かうグレオニーを見送る。
 自覚がないのも問題だな。
 やれやれ、と息を吐いた俺の肩をハイラが叩いた。
「フェルツ、フェルツ。賭けない? グレちゃんと寵愛者様が上手くまとまるかどうか」
「……いいけど、何賭けるんだ」
「酒一本」
 貴族の護衛ともなれば話は別だが、そんなに多くはない一介の衛士の給料を考えると悪くはない賭けだよな。
 親友を賭けの対象にするのはいただけないだろうけど。
「上手くまとまる方に酒一本」
「上手くまとまる方に酒一本」
 俺とハイラの声が重なる。
 一瞬の沈黙の後で、ハイラが思いきり不満気に唸った。
「ちょっと、これじゃ賭けとして成立しないんだけど」
 そう言われても、酒が丸々一本かかってるんだ。賭けるなら、俺自身が勝ち目があると思う方に賭けたい。
 つまり、どちらに賭けるか、俺もハイラも譲れないってことだ。それに親友の玉砕を願う気もなかった。賭けとか関係なく、純粋に上手くいけばいいと思う。
 譲る気のない俺には早々に見切りを付けたのか、ハイラは新たな獲物を探して訓練場を見渡している。
「あ、例の御子息に振られたばっかのノースタスさんなら上手くいかない方に賭けるかね」
 言うなり、ハイラはウキウキとノースタスさんの側に移動して行った。
 賭けるか賭けないか以前に、賭け事そのものを咎められやしないか?
 俺の知ったことじゃないけど。
 兎に角、あの二人がまとまる方に賭けたがったと言うことは、少なくともハイラの邪魔は入らないだろう。
 グレオニーの代打に入る必要がないなら、今日はもう引き上げるとするか。俺の当番は終わったんだし。
 肩を回しながら営舎に向かう俺の背後でノースタスさんの怒号が響いた。

[ 完 ]

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