「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
始まったよ!!
2012年01月13日 (金) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! キャラなしED前提 !!
条件:友情C状態で最後の日にグレオニーに告白済
視点:グレオニー
レハト様:女性
グレオニー:故郷なう


始まりましたな、投票。
初日から輝くグレオニー党の4位への執念www
そして愛称が光放ちすぎてて腹筋痛いwww
いいぞ、もっとやれwww
(ちなみに私はもうやった)

さーて、支援支援。
昨年末に更新止めたし結構溜まったわよね☆、と思ってたら存外完成しているのがないとか、そもそも完成に漕ぎ着けそうなものもタイトル決めてないとか、前日になってバタバタしました。
いや、正直に言おう。
今もバタバタしておる。
こ、この正月に私は何をしていたと言うのだ……。(答:寝正月を満喫していた)
本来なら毎週更新とかしてみたかったんですが、まあ無理だよね。
死んじゃうよね。
というか、グレオニー支援のふりしたフェルツ支援なんじゃなかろうか。
ネタというネタ、ほぼ全てにフェルツがいるのですが(今回はいないよ!)。
だって気付いてしまったんだもの。
ハイラと同じくらいフェルツはお役立ちだって……!!
もうメンドウなので衛士支援で。
それに一本化したら丸く収まるはず。


あ、「水杜の都」は無事コンプ完了しました。
うおおおおおおわかんねえよおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!1!!!、ってぬうぃーに泣き付いたらヒントくれました。
ぬうぃー、ありがとうあいしてる。
でも、ぬうぃーの一番は10KAなんかじゃない、そうだよね?(゜-゜)

拍手ありがとうございます。
栄光の4位に向けて邁進する所存でございます。





 会

 子どもたちのはしゃぐ声を子守唄代わりに聞きながら、俺はぼんやりと川原に寝転がっていた。
 あいつは今どうしているだろう。
 どこまでも高く広がった空を見上げながら、なんとなくそんなことを考えるようになった。
 あいつ、とは俺がまだ王城で衛士を勤めていた頃に出会った子どものことだ。とは言っても、今は成人し、麗人としてその名を馳せているらしい。伝聞なのは、俺がレハトの成人を待たずに城を去ったからだ。だから成人後のレハトの姿は見ていない。
 本当に短い間だったけど、理由はどうあれ、レハトの護衛として側にいて、あいつが大人になる日を楽しみにもしていた可愛い弟分。どんなに姿になったのか気にならないと言ったら嘘になる。
 嘘になるけど、久しぶり、なんて気軽に会いには行けない理由が、俺には少なくとも三つはあった。
 ひとつはレハトの身分。王位継承には至らなかったとは言え、紛れもない寵愛者だ。一介の田舎塾講師がほいほいと会えるような立場じゃない。ふたつ目は距離。俺の故郷は、じゃあちょっと、なんて言えるほど王城に近くない。大体、近かったとしても今の俺じゃ城の中には入れないしな。そして最後のひとつは――。
 俺はごろりと転がって体勢を変えた。
 最後のひとつは、レハトと最後に会った日にある。
 レハトは俺に好きだと言った。そして俺はそれを断って故郷へと戻った。
 気になるからってだけの理由で、おいそれと会うことは出来ない。それじゃあ、あまりにも無神経じゃないか。分かっててこれ以上レハトを傷付けることなんて、俺には出来っこなかった。
 次に会えるとしたら、教え子を引率して城へ行く時ぐらいか。
 それだってその時にレハトが城にいるかどうか分からない。むしろいない可能性のほうが高いような気がする。俺が引率して行く頃には、レハトは結婚してるだろうし、そしたら城を出てどこかの領地で幸せな家庭を築いていると思う。
 というか、そうであって欲しい。
 そろそろ縁談とかも持ち上がってるんだろうな。レハトはどんな男と結婚するんだろう。それ相応の身分の男か? それだと陛下が一番相応しいんだろうけど、俺が城にいた頃は、友人として仲は良いけどそれだけ、みたいな感じだったから、二人が結婚することはなさそうだ。だったら上級貴族か。身分とか地位にはまったく興味なさそうだったけど、ちゃんとした男を選べるのか、レハト。
 妙な不安感が弥増す。
 風がさわさわと吹き、薄雲に覆われた空からの光はほの暖かい。
 これじゃあ、どうしたって眠くなるよなあ。でも寝るんだったら家で。
 そう思って逆に転がったところで俺の意識は穏やかな気候に吸い込まれた。

*  *  *

 どこか遠くから俺の名前を呼ぶ声がした。グレオニー、グレオニーと繰り返す声は消えることなく、逆にだんだんと大きくなる。
 あ、俺、いつの間にか寝てたのか?
 聞き覚えがないはずなのに、どこか懐かしさを感じさせる声の主に、起こしてくれた礼を言おうと目を開いて俺は度肝を抜かれた。
 ち、近い近い近い! いくらなんでも顔、近過ぎる!!
 覗き込むように俺を見下ろす整った顔に心拍数が跳ね上がる。
 というかどちら様ですか?
 身に纏う衣服は、この辺りじゃお目に掛かれないほど上質の、言うなれば高貴な身分の人間ではないと手に入らないような代物だ。控えめな装飾も輝きからして相当高価なものだと思う。
 無言のまま瞬きだけを繰り返す女性をまじまじと見詰めた。
 どこかで見たような、そうでもないような。
 思いつく限り記憶を掘り起こしてみるが、どうもピンと来ない。知り合いにこんな美人がいたら、間違いなく忘れないんだけど。ということは、通りすがりの親切な人ってことか?
 暫くそうしていると、不意にその人が笑った。そして少し首を傾げ、分からない?、とからかう様に尋ねる。
 その言い方には覚えがあった。
「……レ、レハト!?」
 正解、とレハトが手を叩いて喜ぶが俺はそれどころじゃない。
 なんでなにがどうしてここにレハトが。
 もしかして幻影かなんかか? 寝る前にやたらレハトのことを考えてたりしたから。それともこれはまだ夢の続きなのか。だとしたらこの場にレハトがいるのも頷ける。
 そうだ、そうに違いない。
 でもそうか。実際のレハトもこんな風に綺麗になってるのかな。それも当たり前か。何しろ、城へ来た当初はともかく、子どもの頃から綺麗な顔立ちの子だった。大人になってそれ以上に綺麗にならないわけがない。おまけに今では麗人と謳われてるんだし。
 しみじみと眺めている俺の額を、レハトは白く細い指先でぴんっと弾いた。
 綺麗に整えられた爪の先が当たって痛い。
 ちょっと待て、なんで痛いんだ。これは夢のはずなのに。
 変に明確な痛みに驚いていると不意にレハトが頬を膨らませ、寝惚けてる?、と不機嫌そうな声音で問う。
 寝惚けてる? 俺が?
 まさか、そんなはずない。だってこれは、これは。
「……えええええ!? 本当に本物のレハトか!?」
 本当に本物のレハトだ、とレハトが飛び起きた俺の額を再び弾く。
 どんな言葉を口にすればいいのか分からない。それでも必死に頭を巡らせた結果、今まで再会した時用に考えていたのとは全く違う言葉が口をついた。
「な、なんだよ、来るなら来るって知らせてくれれば」
 言いかけて気付く。
 俺、今、酷いこと言ってるよな。レハトの想いを断っておいて連絡しろなんて。
 でもレハトは気に掛けた様子もなく、驚かそうと思って黙ってた、と小さく肩を竦めて舌を出してみせる。それから、グレオニー全然変わってない、と嬉しそうに笑う。
「変わってない、か?」
 これでもグレオニー先生と呼ばれる立場だし、それなりに落ち着きも出たと思ってたんだけど。まあ今でも生徒たちの中には平気で、グレオニーとか呼び捨てにするやんちゃな奴もいるのは否定しない。
 笑って頷くレハトに複雑な気持ちになるけど、でもすぐに切り替えた。レハトが笑ってるんだ。それだけでいいじゃないか。
 じゃあ行くね、とレハトが立ち上がり鹿車の方に向き直った。
「もう行くのか?」
 思わず尋ねると、ヴァイルの代わりに各地を視察訪問してる途中で我侭言って寄ってもらったから、とスカートについた草を叩き落とす。
 また来いよ、とは言えない。
 もう少しいろよ、なんて尚更言えない。
 でもまだ話がしたい。お互いの近況だって伝えてないのに早過ぎる。
 引き止める術も権利もなくて、俺はただ黙って頷くしか出来ない。掛ける言葉に迷い、背中を見送る俺にレハトが振り返り声を張り上げた。

 今度ゆっくり遊びに来る。

 目一杯伸ばした腕を振るレハトに、弾かれたように俺も手を振り返した。
「お、おう! その時は前もって連絡しろよ!!」
 分かったと返すレハトはやっぱり笑顔で、今のレハトが幸せなんだと分かる。
 レハトを乗せた鹿車が完全に見えなくなるまで、俺はその場で見送っていた。
 それにしても想像以上に美人に育ってて驚きだ。きっと求婚者も多いんだろう。そうかそうか、あのレハトがなあ……。
 何かが胸につかえたまま、俺はのろのろと帰路についた。

[ 完 ]

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