「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
これにて終了
2011年11月06日 (日) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー殺害ED前提 !!
レハト様:女性/一人称[私]/not王
殺害ED決定後の捏造駆け落ちです。
その他諸々色々捏造(゜-゜)<そして諸々をアレした


予告通り、恐らく最重要と思われる部分を、華麗かつ綺麗に

ぶっ飛ばしました(゜-゜)

グ、グレオニーが!
グレオニーがどうしてもさっさと駆け落ちしたいって言うから!! 言うから!!
私は悪くない、悪くない!!
な、何も私が拙い文章でgdgd書かなくたって、かもかてクラスタの皆様の高い知能指数をもってすれば、どのように作戦が実行されたかなど容易く想像出来るはず!!
そう、つまりはそういうことなんだ!!

よし、まとまった。

ここ2~3日でバタバタとブログのみUPだったSSをサイトの方にも移しました。
というのも、忍者が「新インフラにするにあたってアップローダーなくすから!」とか言うから! 言うから!!
FTPも使えないことはないんですが、ウイルス対策としてアップローダーを愛用していた身としては非常に痛いorz
そこで、だったら今まで溜め込んだ分くらい、一気に移動させちまおうぜ!ということで慌しく移動となり申した。
駆け落ち以外は全部移動させたつもりですが、あくまでつもりなので、中身とタイトル合ってねえよ!、とか、リンクぶち切れてんぞ!とかあると思います。
そこには王城を囲む湖のような広い心でそっと目を瞑って下さい。

拍手ありがとうございます。
美味しく頂いております。





 の 架 か る 日 (3)

 グレオニーは無事城外へと道を切り開いたらしい。
 罪人が獄中にて病を発症のため城外へ移送との一報に――ヴァイルから直接聞いたから間違いない――私は密やかに息を吐いた。
 後は全て私次第。私が城抜け出来るか否かに二人の未来がかかっている。
 責任重大だ。だがやるしかない。やり遂げたい。
 鍵付きの抽斗にしまってある入場証をそっと手の中に滑らせた。城を正攻法で突破するためには欠かせないものだ。ヴァイルとの相談の結果、警備の隙を突いて抜け出すより成功率が高かろうということでこれが私の手元にある。
 私自身が不審な行動を取らない限りは、城門で疑われる可能性はまずない。なにしろ、この入場証は王自ら出したものなのだから。
 後は私の度胸一つと言ったところか。
 静かに外へと視線を流す。
 通常、この時間ローニカは別用で私の側にはいない。私に何かあった場合に直ぐ様駆け付けることは不可能だ。サニャには何か用事を言い付けておけばいい。あんなに親身に私に仕えてくれていたのに、こんなことが最後の、それも嘘の用事になるのは些か心苦しく、申し訳ないが仕方のないことだ。
 私は丈の長い、それほど華美ではないローブを片手に部屋を出た。中庭で催されている市に紛れ込んでしまうまで、下手な身形は出来ない。人波に紛れてしまえば後は楽なのだが。
 頭の中で己の取るべき行動を幾度も反芻しながら中庭へと向かう。途中、すれちがう貴族たちの代わり映えのしないお世辞を適当にかわし、中庭の人混みに飛び込んだ。
 露店を見て回る振りをしながらを道を外れる。顔見知りを避け、人目につきにくい物陰に滑り込む。若干雑踏が遠ざかったところで一度辺りを見回し、誰かに見咎められる前にさっさと重く動きにくいだけのドレスを脱いだ。既に逃亡用の服を下に着込んでいるから、上からローブを羽織り、額を不自然に見えぬよう隠すだけでいい。
 大きめの石を出来るだけ集め、脱いだドレスで厳重に包む。それをそっと湖へと沈めると、私は再び市へと取って返した。
 後は市から帰る商人の群れに何食わぬ顔で紛れるだけた。そうは思っても緊張が私の心臓を締め上げる。手の汗が尋常ではない。ここで万が一失敗しても二度目がないわけではないが、次は今回よりずっと厄介なことになる。だから今日決めてしまいたかった。  
 人波に逆らわず、じわじわと城門へ向かう。
 子どもの頃、訓練場を訪れる時に見知った衛士と擦れ違った時はひやりとしたが、私の身を縛る緊張とは裏腹に、呆気ない程簡単に城を抜け出すことに成功した。
 一度ほっと息を吐き、気持ちを切り替える。
 急がなければ。
 私の失踪が公になる前にグレオニーと合流し、なるたけ遠くへ行きたい。だが不意に走り出しては人目を引く。逸る足と心を嗜めつつ、人の流れを利用して約束の場所へと徐々に近付く。
 前もって合流のために打ち合わせた場所は、街を少し抜けたところにある。とは言っても私は実際に足を運んだことはない。随分前から放置されている誰も手入れしていない小屋がある、とグレオニーの話に聞いただけだ。
 私は胸元をそっと抑えた。ローブの下には小さな地図がある。この辺りの地形は大体頭に叩き込んだが、万が一にも私が迷った場合に備え、ヴァイルが餞別代りとしてくれたものだ。
 本当にグレオニーはそこにいるだろうか。
 分からない。分からないけれど信じるしかなかった。
 私を選んだ彼の手を。
 中心部から外れると人通りがぐんと減る。滑り込んだ物陰で何度か地図を確認し、そうして日暮れ前に何とか辿り着いたのは、今にも崩れ落ちそうな程腐食の進んだ寂れた小屋だった。
 握った拳で扉を三回叩く。
 床が軋む音が規則的に響き、やがてそれは扉のすぐ向こうで止んだ。息を呑み見守る中、扉が内側から開かれ、姿を見せた長身の男は呆れにも似た軽い嘆息で私を出迎えた。
「本当に、いらっしゃいましたね」
 約束したのだから当然だ。それともグレオニーは私が来ないことを望んでいたのか。
 つい拗ねるような口調になってしまい、恥ずかしさに問うたことをすぐに後悔したが、グレオニーは静かに首を横に振った。
「待ってましたよ。たぶん、貴方から気が変わったとでも連絡がない限りはずっと。貴方がいないと、俺がいる意味もないですから。覚悟は出来てますか? 今ならまだ間に合います。引き返すなら、今まで通りの安穏な生活を望むなら、城に」
 戻らない。
 グレオニーの言葉を遮り、その目をしっかりと見つめ返す。
 グレオニーは私を馬鹿にし過ぎではないなかろうか。こう見えて人生の凡そ九割を辺境の村で過ごして来たのだ。
 安穏ではない生活がどうした。そこには本当に欲しいものを諦めるだけの価値などない。
「では、行きましょうか」
 穏やかな笑みと共に差し出された手を握り返した。

[ 完 ]

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