「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
駆け落ちて転んだらごめんね
2011年10月19日 (水) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー殺害ED前提 !!
レハト様:女性/一人称[私]/not王
殺害ED決定後の捏造駆け落ちです。
その他諸々色々捏造(゜-゜)


今回も礼のように例のごとく、しれっと捏造祭りが開催されています。

それはさておき。
公式のトッズ祭りですが、トッズ優遇され過ぎな現実にハンカチを噛み締めていたのですが、私は素晴らしいことに気付いたのです。
トッズ没台詞をグレオニーに置き換えて妄想するんだ……!!
そう、全身全霊で妄想するんだ!!
要は、最後の日にグレオニーが、

>反対されるだろうけど、押し切る。
>最悪、逃げてやる。

って言ってくれるなんて妄想だけど普段はあまり好きくない御飯も10杯食えそうだ!!(*´Д`)ハァハァ
「じじい」のポジションはお好みでハイラとか入れ……入れ……ハイラは側にいられれば以下略なんて天地が引っくり返っても言わないね。
よし、じゃあフェル……。


フェルツとグレオニーを二股、だ…と……(ゴクリ


なにそれなにそれなにそれおいしいぃぃぃぃぃぃ!!!!1!!!





 の 架 か る 日 (2)

 グレオニーに会いに地下牢を訪れたのはヴァイルとの食事会の翌日だった。
 私たちに残された期日は余りにも短い。その中で確実に彼を外に逃がす算段をし、実行に移す。時間などいくらあっても足りないくらいだ。
 付き添おうとする護衛と牢番を、牢の中からでは私に手出しは出来ないからと断り、再び二人だけの時間を得た。
 座っていたグレオニーに声を掛けると、ひどく驚いた眼差しが物問いたげに私を見上げる。
 私はその場にしゃがみこみ、手招きで彼を引き寄せて声を潜めた。訝しがるグレオニーの耳に囁く。
 私と生きる気があるか。
 僅かな物音でさえ容易に拾い上げて反響させる空間に、静かに言葉が染み込んだ。グレオニーの双眸が尚一層見開かれる。グレオニーの疑問を多分に抱いた視線を受け止め、私はただ黙って見返す。
 先は促さない。
 決めるのはグレオニーだ。
 やがて言葉の内包する意味を掴んだのか、グレオニーは困惑した様子で力無く笑った。
「そうしたくても俺には生きる選択肢がありませんから」
 私は小さく頭を振った。
 中途半端な答えはいらない。はいかいいえか。私が求めるのはその何れかだ。
 再度返事を促すとグレオニーは射る強さで私を見つめる。
「……そう出来る可能性があるのなら」
 輝きを宿した瞳には見覚えがある。
 確かあの日も――私が大怪我を負うことになった去年の最後の御前試合でも今と同じ目をしていた。あの日と寸分違わぬ決意の彼は揺るがない。
 話は決まった。
 私はグレオニーにもっと近くによるよう促し、私自身も可能な限り牢に近付いた。念のために辺りを見回し声を潜める。この先の流れを掻い摘んで一通り話すと、一瞬呆気に取られた後で彼は小さく噴出した。
「すみません。いえ、なんだかすごく貴方らしいなと思って」
 褒められているのかいないのか。
 私が憮然としたのが面白かったのか、グレオニーが尚も肩を震わせて笑う。笑っている場合ではないし、大体私がこんなに真剣だと言うのに何事だ。
「怒りました?」
 怒ってはいない。怒ってはいないが、多少拗ねてはいる。しかし拗ねている時間も今は惜しいのだ。全てが上手くいったら、後でいくらでも蒸し返せばいい。
 グレオニーにもっと名案があるというのなら話を聞こう。
 空咳で僅かに場を引き締め問うと、グレオニーが足元を見つめて黙り込んだ。やがて静かに首を横に振る。
「下手に俺が口を挟まないほうが良いと思います。レハト様たちにお任せしますよ」
 確かにグレオニーの言う通りだ。
 ただでさえ短い準備期間に、ヴァイルだけではなくグレオニーとまで協議を重ねるのは難しいだろう。次にグレオニーに会いに来る時は、万全の準備が整った上での最終調整にしたい。
 グレオニーの意思確認は済んだ。
 ヴァイルが忙しい公務の合間を縫って協力してくれると言うのだから、私の方がいつでもヴァイルの時間に合わせられるようにしておかなければ。
 だが、まだ一つだけ、グレオニーに告げていないことがある。口にすれば、グレオニーは意思を翻すかもしれない。それが怖かった。だが言わずにいるわけにもいかない。
 グレオニーの人生はグレオニーのものなのだから。
 ゆっくりと唾を飲み下し、迷いながら言葉を捜す。
 成功を請け負うことは出来ない。予期し得ない事態が発生した場合は失敗するかもしれない。それでも私の手を取る気があるか。今ならまだ引き返せる。
「どんなに可能性が低くても、俺は貴方の手を選びますよ」
 目を細め、グレオニーが檻越しに私の手をそっと握った。訓練でマメの潰れた皮膚は堅く、今の私には少しだけ痛いくらいだ。
「貴方こそ良いんですか? 俺を助けて」
 何を言うのかと思ったら。
 良くなかったら初めからこんな案など持ち掛けない。助ける気がないのなら、私はただ黙って何もしなければいいだけだ。そうして時の流れに身を任せるだけで、密やかにグレオニーはいなくなるのだから。
「いえ、そうではなくて。俺を助けて、怖くはないんですか? 俺は貴方の命を狙った男です。また貴方を殺そうとするかもしれない。そうは思わないんですか?」
 グレオニーが私を見る目は真剣だ。真剣だが、そこには欠片も殺意は見当たらない。あれほど強かった憎しみさえも。
 私はグレオニーの手を静かに撫でた。
 もしグレオニーがまた私を手に掛けようというのなら、それはグレオニーを連れ出した私自身の責任であり、私の人を見る目がなかったというだけのことだ。
「本当に……貴方は強いですね」
 別に強くなどない。
 信じているだけだ、自分を。そしてグレオニーを。
「待ってます。貴方がまたここを訪れる時を」
 頷き返してドレスの裾を捌いて立ち上がり、振り返ることなく地下牢を後にした。余りにも長い面会は不審感を煽るだけだ。
 グレオニーが私の案を呑んでくれた事実に肩から力が抜ける。実は自分でも予想し得なかった程緊張していたらしい。だがそれに安堵している時間はない。それに私にはまだやるべきことがある。

[ (3)に続くんじゃないかな(゜-゜) ]

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