「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
ここまできたら罪人  ※追記あり
2011年05月17日 (火) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー友情verCED前提 !!
レハト様:女性/一人称[私]
グレオニーの好愛:35まであとちょっと


自分で書いておいてなんですが、

このグレオニーは刺されればいいと思います(゜-゜)

刺されればいいと思います(゜-゜)
(大事なことだから2回言っちゃう)

鈍感さは罪! 鈍感さは罪!!
なんかもう、これで気付かないとかもはやそれは犯罪レベルの鈍感さなような。
友情Cである以上、多少は致し方ないとは言え、これはないわーないわー。

それはそうとして。
ちょっと本腰入れてハイラと格闘してたらなんか物悲しくなりました。
グレオニーは愛情EDでさえほっぺにちゅー止まり(しかもレハト様→グレオニーorz<情けなや)なのに、ハイラにだけ良い目を見せてなるものか。

拍手ありがとうございます。
お返事は次回~。

※以下追記(5/18 20:55)
半分寝た状態でうpしたせいか(いつも通りとも言うような言わないような)、いきなり超矛盾したことになってたので修正しました。
修正前のものを読んで下さったかたは、是非一度忘れてください。





 夜 見

 レハトは決して酒に強い性質ではない。それでも時折何かを振り切るように無闇と呑みたがる時があり、そんな時は度が過ぎぬよう必ずグレオニーが同席するのが常となっていた。
 今宵もそんな夜のうちの一夜で、月明かりがたおやかにさしこむ窓辺に設けられた席で、グレオニーはとりとめないレハトの愚痴に静かに耳を傾けている。
 主たる内容はいつも貴族たちの上辺だけの気持ちのない求婚だ。
 いらないと言っているのに贈り物が減る気配がないと唇を尖らせるレハトから、少し視線を転じるだけで、レハトの広い私室にまた新たな箱が積まれていることが分かる。中には届けられたばかりなのか、未開封のものもあるようだ。それでも一つ一つに礼状を返しているのだから、レハトの真面目さには本当に頭が下がる。
 頬を膨らませたレハトが酒を僅かに啜った。
「そのうち落ち着くさ。今は成人したばかりだから、みんな興味があるんじゃないか? それにほら、レハトはどこにいても目立つから」
 レハトの子どもじみた仕種に、思わず笑みを誘われたグレオニーが口を開くと、不意に会話が途切れた。レハトはただ手元のカップを無言で見つめている。
(飲み終えたのか?)
 もう少しくらいなら、とレハトのカップに酒を注ぎたそうと酒瓶に手を伸ばすと、ゆっくりと倒れこむようにレハトが上半身を机に預けた。形の良い唇が僅かに震え、まるで澱を吐き出すように呟く。
 ――どんなに誉めそやされようと本当に言って欲しい人に言ってもらえなければ意味がない。
 表情は見えずとも声から切なさが染みた。
 彼女の声が、つれないその相手を好きなのだと如実に物語っている。
 レハトの口からそんな言葉が漏れたのは初めてで、慣れない分野の話題に戸惑いながらグレオニーはそっと口を開いた。
「その相手は言ってくれないのか?」
 レハトの小さな頭が上下しグレオニーの問いを肯定する。
 何と言葉を続けたものか迷い、グレオニーが先を躊躇う間にレハトが呟く。
 ――その人は私のことを女としては見てないから。
 諦めに自嘲が滲んだ声音に驚きを禁じえない。今や当初の田舎臭さは鳴りを潜め、城一、いやリタント一と謳われる美貌の持ち主を袖にする人間がいると言うのか。
「見る目のない奴なんだな」
 え?、と虚を突かれたようにレハトが顔をあげたことに動揺する。
 思ったままのことを口にしたつもりだったが率直過ぎただろうか。
「いや、あの、えーとだな……レハトに想いを寄せられて応えないなんて見る目がないなと思っただけで……す、すまん、そうだよな、何も知らない俺が言うことじゃなかった。悪い」
 しどろもどろに言い訳を重ねるがレハトの視線が外れることがなく、戸惑う。
 余計なことを言って傷付けたのかもしれない。だが上手く繕えない。焦りに頭が空回るばかりだ。
 不意にレハトが泣き出しそうな顔でそれでも笑みを浮かべる。何か言いかけて口を噤んだのをグレオニーはあえて見て見ぬ振りをした。
 いかに護衛とその主という以上に気安い関係であっても触れて欲しくないこともあるだろう。
「レハトは充分良い女だから、きっと大丈夫。って俺なんかが保証しても意味ないか」
 慰めるには力不足かもしれない。
 それでもじっとしてはいられず、グレオニーは髪を乱してしまわないよう気を付けながら伸ばした手でレハトの頭を撫でた。
 それにつけても腹立たしいのは相手の男だ。どこの誰だかとんと見当も付かないが、レハトが名前を口にしないところを見るとグレオニーの知り合いか、もしくはリタントにおいて非常に名の知られた人物と思って間違いないだろう。何にせよ、レハトにこんな顔をさせるのは許し難い。
「……あれ? レハト?」
 頭を撫で続けていたものの、あまりの反応の薄さに耳をそばだて様子を伺えば、規則正しい寝息が漏れ聞こえる。恐らく酒が回ったのだろう。
「それにしてもレハトが恋か……いつの間にか大人になってたんだな」
 誰に聞かせるわけでもなく、ぽつり独り言ちる。
 一抹の寂しさは拭えない。ここは兄貴分として喜ぶべきところだというのに。
 彼女が結婚したら自分はどうなるのか。
(そりゃあお役御免だよな)
 あくまで慣れない場所での慣れない生活による不安定な心を慰める存在だ。そもそもここまで周囲に溶け込んだレハトにまだ仕えているのがおかしいとも言える。
 けれど、レハトが必要とする限り、彼女の方から手放さない限りは側にいるつもりだ。
 グレオニーは静かに席を立ち、健やかな眠りを妨げぬよう注意しながらそっとレハトを腕へと抱えあげた。寝入ってしまったレハトを寝台まで運ぶのも今やすっかり仕事の一部と化している。
「やっぱり重くなったなあ」
 起きていたら臍を曲げられそうだが、あくまで成人前と比較して、だ。決して太ったというような意味ではない。
 じっとレハトを見下ろしていると、不意に息苦しくなり胸に何かがつかえた気がしたが、その正体が良く分からずグレオニーは内心首を傾げた。
(年、かな。そうだよな、レハトが大人になったってことは俺も年を食ったってことだし)
 体力的な衰えは感じないが、こうしてレハトを寝台まで運んでやれるのはいつまでだろう。
 レハトが結婚すれば必然的にグレオニーの役目ではなくなるが。
 不意にちくりと胸が痛んだ。
(まただ。一度医者に診てもらった方がいいのか?)
 レハトを起こさぬよう気遣いながらグレオニーは寝室の扉を開けた。

[ 完 ]

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