「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
全方位的に反省の意を表明
2011年03月01日 (火) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情ED前提 !!
レハト様:篭りなう/一人称 前半[私]・後半[僕]
全力でネタSSです(キリッ


ruder様の「レハト様は寝相が悪い」説(SS「夜話」より)
katze様の「ハイラは実はグレオニー狙い」説(1/20付「僕は綺麗なハイラ」より)
上記2点を勝手に踏まえた結果こうなりました。

グレオニー党員ならびにハイラ党員に

ジャンピング土下座


ハイラが綺麗じゃなくてごめんね!
投票の支援をするつもりが、これはむしろ逆効果の予感。
至らぬ党員ですまん、グレオニー。
愛はあるんだ、愛は。

毎日ちゃんと投票してます。
何に投票するかはその日によってまちまちですが。
そしてグレオニーの余りにもすごい4位独走態勢(@キャラ別順位)にワロタwww
なんという不動の4位www
素晴らしい安定感www

拍手ありがとうございます。
返事を延ばし延ばしにしててすみませんorz





 レ オ ニ ー を 巡 る 決 闘


 篭りが明けたらグレオニーが長期休暇を取っていました。

 何の冗談かと思い、訓練場以外にも中庭や正門、思い付く限りの場所を探し回ったが、グレオニーの影も形もない。代わりに私の手元には簡素な置き手紙が一通。
 これは一体どういうことだ。
 篭りの最中ならまだしも、将来を堅く誓いあった私がいよいよ大人の姿で現れる、この大事な時に休暇とは。おまけに腹を立てながらも出来るだけ穏便な文面で、とっとと王城に戻って来いと綴った手紙への返事は、すみませんの羅列だった。
 すみませんで済んだら誰も怒らない。
 漸くグレオニーに会えると微に入り細に入り、万事完璧に整えた私が馬鹿みたいではないか。
 しかも休暇がいつ終わるのかすら定かではないときている。ひょっとして大人しくグレオニーの帰還を待てるかどうか、私は試されているのだろうか。いや、まさかあの愚直なまでの素直さが取り柄のグレオニーに限って有り得ない。
 だがいないと言う事実に全く変わりはなく、首を捻りつつふらふらと城内を散策していた私の視界に入って来たのは、あまり――いや、率直に言ってかなり会いたくない相手、ハイラだった。
 そう言えば、私が篭りで外に出られない間、ハイラが何かとグレオニーの周りをうろうろしていたらしい。もしかして、グレオニーの余りに唐突な里帰りの背後にはハイラがいるのではないだろうか。
 認めるのは非常に抵抗があるが彼は一応私の恋敵、らしい。
 だが、今は不在とは言えグレオニーは私に結婚を申し込んでいるし、それを破棄する様子はないから正確には恋敵ではない。元々勝負になりそうもない勝負だったが、あえて勝敗を決するなら私の勝ちであり、ハイラの片想いはただの迷惑千万な横恋慕だ。
 私が立ち止まり、進路を変更すべきか思案しているとハイラが不意にこちらを見た。
「これはこれはグレちゃんに逃げられた寵愛者様」
 明らかな嫌味だが無視は出来ない。無視したら付け上がるだけだ。
 第一、逃げられたわけではない。頻繁に手紙のやり取りもしているし、グレオニーの態度が以前より素っ気ないと言うこともなく、むしろ私の姿を見られないことを心から悔やんでいる。
 ハイラの淡い期待に爪の先ほども添えていなくて申し訳ないくらいだ。
「へえ、それじゃあなんでグレちゃんはいつまでも帰って来ないのかね。故郷に女でもいるんじゃないの?」
 それは考えなかったでもないが、二股をかけて平然としていられる程グレオニーは肝が座っていない。
 だからそれもハイラの可哀想な妄想だ。
 そんなことより、この男はまだグレオニーを諦めていないのか。
 しつこい。しつこ過ぎる。
 断られたのだから潔く身を引いてグレオニーと私の幸せを願うべきだ。未練たらしく引き摺るなど男らしくない。
「あの時は寵愛者がいましたからね。本当の気持ちなんて言えないでしょ」
 そこまで言うならいいだろう。グレオニーを賭けて一戦交えるだけだ。
 負けた方は言い訳せずきっぱりグレオニーを諦める。
 私の提案にハイラが僅かに目を細めた。
「私は構いませんけどね。それじゃあ善は急げってことで」
 ハイラが私の足元に剣を投げて寄越す。
 なるほど、元よりそのつもりでわざわざこんなところで私を待っていたということか。
 久しぶりに握った剣は記憶よりほんの少しだけ軽かった。大人と子どもの筋力の差を実感しつつ、剣を構えたハイラに対峙する。
 薄く笑ったハイラが軽く剣をぶつけてきた。教本に忠実なグレオニーの剣とは違い、先が読めない。これは気を入れて応じねば。
 キン、と剣がぶつかり合う音が響く。
 それまで軽く刃を当てるだけだったハイラが不意に力任せに押してくる。対抗するにはやはりどうしたって女の私では分が悪い。どう受け流そうか考え、一瞬気を抜いた隙を狙い済ましたように、ハイラが力を抜く。剣の重みを受け止めていた反動で前によろめいた瞬間、本能が危険を知らせる。
 これは拙い。絶対的に拙い。
 ハイラが大きく剣を振り被る。それを受け止めるべき私の剣は下がったままだ。
 ――斬られる。
 体を貫くであろう痛みを覚悟し、私は目を閉じた。

*     *     *

 痛みが走ったのは後頭部に背中、それと尻だった。
 額に何かがぽたぽたと滴る。
 肘を打ったのか、痺れた腕で額を拭ってみるが、そこを流れていたのは血ではない。
 咄嗟に身動きが取れず、ゆっくりと巡らせた視界に映るのは見慣れた部屋の天井だった。瞬きを繰り返す間に記憶を引き摺り寄せ、何が起こったのか何となく把握する。
 どうも寝台から落ちたらしい。
 額に滴り続ける水は、寝台から落ちる際に、横に置いてあった水差しを巻き込んでしまったのだろう。
 ということはハイラとのグレオニーを賭けた決闘は夢だったということか。それにしては随分と現実味を帯びていた気がするが。
 片足を寝台に引っ掛け、落ちた姿勢のままぼんやり考えていると部屋の扉が空き、慌しい足音が近付いてくる。
「レハト様、どうなさいましたですか!?」
 自分でも良く分からないが落ちたらしい、とそのままで説明すると、サニャが助け起こしてくれた。お怪我はございませんですか!?、となぜか泣き出しそうなサニャに大したことはないと手を振る。
 ホッとした顔で倒れた水差しや、諸共に雪崩落ちた枕などを拾い上げて片付け始めたサニャの肩を、僕は正面から掴んだ。
 グレオニーがどうしてるか教えて欲しい。ついでにハイラの動向も。それも早急に。
 僕が余りに真剣な目をしていたせいか、サニャは、すぐ調べてきますです!、と拾った枕を抱えたまま勢い良く飛び出して行った。
 夢ならばいい。
 夢じゃなかったらやはり決闘だ。
 ただし、衛士相手に明らかに不利な剣は絶対に使わない。僕に有利な条件で勝負してやろう。
 僕は力強く両手を拳の形に握った。

[ 完 ]

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