「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
久々にグレオニー
2010年07月28日 (水) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー愛情verAED前提 !!
レハト様一人称:私
グレオニー友人口調
城の構造は想像の翼を羽ばたかせた結果です。


というか、もうちょっとイケメングレオニーをUPしようと思ってたんですが、そっちが収集が付かなかったので結局いつも通りな感じに。

来月から投票が始まりますねー、ねー。
というわけで、

グレオニーを支援したい。

3位以内に食い込めなんて酷なことは言わねえ!(ヴァイル党とタナッセ党の母体数に太刀打ち出来るはずがない)
コメントぐらいは1位になれとか無茶振りはしねえ!(信頼のトッズコメント率に勝ち目などない)
だからせめて4位は死守しろ。
前回は、未プレイの人が多くて票が伸び悩んだんじゃないかと思われる面々(特にユリリエあたり)の猛追が怖い、怖いんです!!
あ、既にお気付きかとは思いますが、全票グレオニーに突っ込みます。
初日に「俺の31票を全部彼に(`・ω・´)キリッ」と一括投票したいぐらいです。
トリオ投票は来るんですかねー。
まあ、来たとしたら私は恐らく衛士連中にぶっこむと思いますが。
護衛組も捨て難いなあ。

拍手ありがとうございます。
お返事はまた次で。





 め 水 平 、 ま た 斜 め


 篭りが明け、私とグレオニーの関係が公になった頃から、急激にグレオニーへの縁談が増え始めたらしい。
 理由を問うまでもない。何とかして彼を私から引き離したいのだろう。
 如何にも印を欲しがる貴族の考えそうなことだ。
 そう、彼への縁談にどんな裏があるかなど余程の馬鹿でなければ嫌でも分かる。分かるのだ。
 それでも私としては面白くない。
 お陰様で、近頃の私はお世辞にも機嫌が良いとは言えなかった。やきもちを妬くほどのことではないのに。外には出さないよう気を遣っていたが、側で世話をしてくれているローニカやサニャにはお見通しのようで恥ずかしい。それもこれも全ては彼が極度の面食いなのが悪い。容姿だけで簡単に心が揺らぐような人ではないと信じてはいても話は別だ。
 そんな風に何となくすっきりしない生活が続く中、その光景に遭遇してしまったのは本当に最悪な偶然だった。別に覗き趣味はない。私が中庭をうろうろしていたのはただの気晴らしだし、訓練場の側を選んだのは言わずもがな。
 ただ一つ、想定外だったのはグレオニーの隣に見知らぬ女性が立っていたことだ。身に纏う煌びやかな衣装から一目で貴族の女性と知れる。グレオニーの知り合いにしては不自然ではなかろうか。彼に貴族との付き合いがあるとは聞いたことがない。
 やがて二人が連れ立って歩き始める。その折にふと垣間見えた女性の横顔に私は知らず息を詰めた。
 あれは不味い。
 その場に立ち尽くし、彼らの姿が視界から消えるまで見送る。私が少なからず衝撃を受けたのは、彼女の顔が遠目にも解るほど美しかったからだ。彼女がどういう身分なのかは知らない。彼女がグレオニーをどう思ってるのかも知らない。分かった事と言えば、グレオニーの気を引くに余りある美貌だったことだけだ。
 苛立ちと胸騒ぎを手土産に私は逃げるように部屋へと戻った。
 ローニカに熱く濃いお茶を入れてもらうが、ちっとも気は落ち着かない。あの後二人はどこへ行ったのだろう。城のほうに向かった事だけは間違いないが――いや、はっきりそうとは言えない。どこかで道を逸れた可能性もある。
 部屋でぐずぐずと思い悩むくらいならいっそ後をつけた方が良かったかもしれないが、そこで知った事実が最悪のものだったらどうすればいいのだ。さすがに立ち直れる気がしない。こちらはグレオニーの望みに応えて女性を選んだというのに。けれど、このまま疑惑に蓋をしたままにするわけにもいかないことも分かっていた。
 傷が浅いうちにけじめをつけた方がいい。尤も今でも充分深いだろうが。
 二杯目のお茶をお菓子を共にゆっくりと飲み終える頃、ローニカがグレオニーの来訪を告げた。
 全く随分と良い頃合に来てくれたものだ。
 ローニカに通してくれるよう頼み、その間に大きな深呼吸を一つする。覚悟は決めた。
 よし、と己を奮い立たせるように小さく呟き頷く。
 顔を見せたグレオニーは驚くほどいつもと変わらなかった。疚しさなどどこにも感じられない。もしかして私の勘繰り過ぎだったのだろうか。だが、彼が私ではない女性と二人でいたのは事実だ。別に私以外の女性と仲良くするなとは言わないが、余り親密そうな様子はどうかと思う。
 とにかく真相の究明が先決だ。少し探りを入れるつもりでそれとなく、縁談が増えたと聞いた、と持ちかける。
「え? ああ、そう言われてみると増えた、かな?」
 嬉しそうな顔をして。
 腹立たしい。人がヤキモキしているというに何て顔だ。

 グレオニーの浮気者。

 つい勢い余って口から滑り落ちた言葉に、グレオニーが間の抜けた顔をする。私自身、思いはしても今はまだ口にするつもりのなかった言葉が転がり出たことに焦りを隠せない。口を押さえても一度飛び出した言葉は戻ってこないし、今更取り繕って誤魔化すには内容が余りにも直球過ぎた。
 グレオニーにとっても予想外だったのか、ぽかんと口を開いたまま目を丸くして私を見下ろしている。彼はたっぷり数十秒程そうしていたかと思うと、正気に戻ったのか唾を飛ばさん勢いで全力で否定した。
「う、ううう、うわうわ浮気!? いや、してないしてないしてない! レハトがいるのにそんなの有り得ない! というか、どうして突然そういう話になるんだ?」
 グレオニーの至極もっともな問いにぐっと言葉に詰まる。そう問われては種明かしをしないわけにいかない。
 私は渋々ながら昼間目撃した、グレオニーと見知らぬ女性の件を白状する羽目になった。どうしても言葉を濁しがちになるのは仕方がないだろう。考え考え、時折単語を選びながら何とか言葉を繋ぐ。
 そうして散々苦労して話し終えるや否や、何を馬鹿なことをと言わんばかりの表情を向けられ、私は不満も露に唇を尖らせた。
 そんな顔をされても困る。グレオニーが悪いのではないか。誤解した私も多少は悪いかもしれないが。
「あれは城内に不案内で迷ったって言うから案内してただけで、レハトが思ってるようなことは何一つなかったから。それに、レハト以上の人なんているわけないだろう?」
 さも当然のように言われ、妙に頬が火照る。
 グレオニーと言うのは本当に不思議な人だ。普段は一人で勝手に慌てふためいて真っ赤になるくせに、時にこうしてさらりととんでもない事を口にする。これが素だというのだから性質が悪い。
 それにしても城内に不案内なのはともかく、だからと言って訓練場になど迷い込むものだろうか。解せない部分は多々あるが深く追求するのはやめた。迷子の挙句訓練場に辿り着いたのが偶然か意図的かなど、グレオニーに聞いたところで分かるはずもない。
 私だけだと思っていてくれてるのだから良いということにしておこうか。
 そう自分を納得させていると、グレオニーが実に何気ない調子で問題発言を口にした。
「ああ、でもそうか、レハトもやきもち妬いてくれるようになったんだな」
 脂下がった嬉しそうな笑みにぎょっとする。
 自分でも気付かない振りを決め込んでいた部分を見抜かれた悔しさに、思わず、妬いてないと言い張ると苦笑された。
 どうも今日は分が悪い。どうしてこういう時ばかり勘がいいのだ。普段は鈍いくせに。実は鈍感を装っているだけで、本当のグレオニーは明敏だったりするのだろうか。
「心配しなくても俺はレハトのものだから。レハトも俺のだし」
 それはどうだろう。
 私が首を傾げるとグレオニーの動きが暫時止まった。窺うようにじっと顔を見てくるものだから、懸命に表情を崩さぬよう努めた。
 今日は負けてばかりだったのだから、このくらいの意趣返しはさせてもらわなければ。それにグレオニーに縁談が増えたのと同様に、私にも数えきれない程の縁談が舞い込んでいるのも事実だ。当然ながらグレオニーはその現実を弁えているはずだが、さすがに顔色を変えている。
 こんな喜び方は宜しくないが、予想通りの反応でちょっと嬉しい。
「え、ちょ、待っ……そこは、頷くところだと思うんだけど」
 私も同感だ。けれど私はあえて同意も反意も示さずにいた。だってそう言ってしまっては台無しではないか。
 再度探る眼差しが私に向けられる。
 あまり不安がらせても酷というものか。それであっさり諦められては今度は私が困る。グレオニーの眉間に寄せられた深い皺に、そろそろからかうのも止めようかと思った時。
「……早めに既成事実作らないと駄目か?」
 グレオニーがぽつりと物騒な言葉を漏らした。

[ 完 ]

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