「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
全身痛
2009年12月25日 (金) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー友情verC前提 !!

レハトは成人の儀で女を選んでます。
一人称は「私」、王位は継いでいません。
超ポジティブレハト。


やあ、みんなクリスマスしてる?
一足お先にクリスマスをエンジョイして全身ガッタガタやぞ☆(←ライブ行ってた)
わしはしばらくうごきとうない(゜-゜)

私の筋肉痛はさておき、例の友情ED派生SSですが、
かなり強引にまとめたぜ☆
結果良ければ全て良し。
まとまったんだからいいじゃないということで、どうか一つ。


■本日の受信状況:現代かもかてでグレオニー×レハト
唐突に、「泳ぎの練習」イベントが降ってきましたよ。
レハト様、泳げないようなので(参照:タナッセイベント@緊急の手段)グレオニーが手取り足取り教えてあげるわけです(だが、そもそもかもかて1の筋肉を持つヤツは浮かないのではないか……)。
でも教える前にレハト様の水着の選択肢が出ます。

 スクール水着
 ワンピース
 ビキニ

ちなみに最後の選択肢はグレオニー殺害EDフラグです。色んな意味で。
ワンピース+レハト様が上手に泳げるようになると愛情ED。
ちなみにスク水だと友情EDだから気を付けて!!

拍手ありがとうございます。
お返事は次回します。







 因 と 結 果 と そ の 後 ----- [1] [2] [3] [4]


 グレオニーが逃げるように部屋を飛び出して以来、私は彼に避けられていた。勿論彼には私の護衛という職務がある。だから毎日きちんと顔を見せるが、それだけだ。以前のように他愛ない会話に興じる機会は消えたと言っても過言ではない。
 何か気に障るようなことでもしただろうか。
 漸く彼の目に女として映り始めたと感じたのが糠喜びだと思いたくはないのだが。
 話を聞こうにも徹底的に二人きりになるのを回避されていては打つ手もなく、私は久方ぶりに溜め息を漏らした。まさかとは思うが私が結婚するという噂を信じたのだろうか。あれは根も葉もないただの噂だ。あんなしょうもない噂に惑わされて距離を置かれては堪らない。
 そうしてあれやこれやと考えに耽る私の耳に、葉が擦れ合う小さな音が流れ込んで来た。雨だ。外を見遣ると、しとしとと細かな雨が中庭の青々とした木々を濡らしている。先程までは晴れていたはずなのに。
 大方、今日は護衛の任から外れている例の雨男が外にでもいるのだろう。
 探してみようか。
 何、ほんの少しだけだ。中庭をさらりと流し見して、それで見つからなければ大人しく部屋に戻る。それ以上探し回ったりはしない。
 そう決心して部屋を出た。
 私の外出を察し、後に続こうとする職務に忠実な護衛たちに、中庭を軽く散策するだけだから仰々しい護衛は必要ないと待機を命じる。当然、雨で足元が滑って危ないし何が起こるか分からないと渋面を作られたが、結局は頑として譲らない私に彼らが折れる形になった。
 宣言通りに中庭に下り、勘だけを頼りに彼の姿を探す。
 雨はまだそれほど強くはない。これなら部屋に帰る頃にはずぶ濡れ、という惨状は避けられそうだ。
 水気を含みぬかるんだ道に幾らか苦戦しながら歩を進めていると、大木の根元の雨に当たらないところで俯きがちに座り込む広い背中を見つけた。
 私の勘も捨てた物ではないらしい。あっさり見つかり過ぎて却って拍子抜けしたくらいだ。
 けれど、声を掛けるにはグレオニーの纏う雰囲気が些か深刻過ぎる。このまま立ち去ったほうが無難だろうか。立ち止まり逡巡していると、気配を感じたのか緩慢な動作でグレオニーがこちらを振り向いた。
 驚きに見開かれた目と目が合う。
 決して盗み見していたわけではないが、妙な気まずさに私が成す術なく立ち尽くしていると、かち合った視線に弾かれるようにグレオニーが立ち上がった。途端、一気に雨脚が強まる。
 ……恐るべし、雨男の威力。
 ほんのり湿る程度で済んでいたのが、お陰様で一瞬にして全身濡れ鼠だ。さすがにこれには閉口する。後で侍従に何と言われるか。小言は覚悟しなければなるまい。
 私の惨憺たる有様に慌てて走り寄って来たグレオニーは、私の手を引いて木陰へと駆け戻った。
 木陰であっても、ぽつりぽつりと雨垂れが濡れた葉から落ちてくる。雨を避ける手立てが何もないよりは遥かにマシか。
 それにしても濡れた髪や服が肌に張り付いて気持ちが悪い。
 前髪から滴る水を手で拭った。手を払って水を飛ばす。大した効果はないが、やらないよりは多少は良いだろう。
 ふと、突き刺さるような視線を感じ、その先を辿る。
「え、あ、いや、その……べ、別に邪なことを考えてたわけじゃ!」
 あわあわと真っ赤な顔で否定するが、邪なことを考えていたところでグレオニーでは高が知れている。
 グレオニーは不自然な咳払いを一つすると私から視線を逸らした。
 一体何を考えていたのか突いてみたい気がしたが、これ以上赤面させるのも酷だ。今はそっとしておこう。
 まだ止みにそうにない雨をぼんやり眺めていると、グレオニーが唐突に口を開いた。
「……あのな、前に俺に好きな相手がいるかとか聞いたよな。あの時はいないって答えたけど……いるんだ、好きな人。と言っても最近気付いたんだけど」
 余りに唐突な告白に私の体が一瞬して凍り付く。
 そんな話を今されても困る。心の準備が全く出来ていない。
 グレオニーに好きな相手?
 ひょっとしてそれが近頃私を避けていた理由だろうか。意中の相手に、私との仲を誤解されないために。
 探しになど来るんじゃなかったと今更後悔しても遅い。
 これ以上この話は聞きたくなかった。だからと言って、この雨の中を逃げるのも不自然だ。耳を塞ぐのはもっと不自然極まりなく、私は一人途方に暮れた。
 とりあえず話を逸らそう。何かこの場に適した明るい話題はないものかと慌しく思考を巡らせていると、急にグレオニーに腕を捕まれた。ぎょっとする私の眼前に、どこか思い詰めたような表情のグレオニーがいる。
 さすがに恋の相談は御免被りたいのだが。
 彼の目に映る私は僅かに蒼褪め、この上なくみっともない。泣きたい気持ちに歯を食いしばって耐える。何を持ちかけられても、せめて友人として受け止めなければ。
「レハト、こんなこと言っちゃいけないのは分かってる。でも言わせてくれ。護衛を首になるのも覚悟の上だから。……俺、レハトが好きだ。レハトは俺のこと友達だと思ってくれてるのに、こんなの酷い裏切りだよな。ごめん。でも好きなんだ」
 言い終えるとグレオニーは目を瞑り項垂れた。
 私と言えば、想定外の展開に全く思考が付いていかず只管瞬きを繰り返すばかりだ。グレオニーの言葉がぐるぐると頭を巡る。捕まれた腕の微かな痛みだけが私を現実に繋ぎ止めていた。
 グレオニーは私が好きらしい。
 グレオニーが、私を。
 予想外の告白に薄く唇を開いたまま私の時間が止まる。自覚と同時に叫び出さなかった自分を褒めてやりたい。
 こんな奇跡が待っているだなんて誰が予想出来ただろう。諦めなくて良かった。それにしても人の気持ちに鈍感なのは百も承知だったが、まさか自身までとは。見上げた鈍感ぷりだ。
 だが少し引っ掛かるところがある。グレオニーは、レハトは俺のこと友達だと思ってくれてるのに、と言った。そしてそのまま諦めてしまおうとしている。
 冗談じゃない。
 私はグレオニーの頬を両手で思い切り挟んだ。小気味良い音が雨音に重なる。
「な、ちょ、レ、レハト?」
 馬鹿。グレオニーの馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿。
 一人で勝手に人の気持ちを決め付けるな。先に好きなったのは私の方だ。私が子どもでいられる最後の日に告白しようと思っていたのにグレオニーが変にはぐらかすから。
 真っ直ぐに言葉をぶつけると、グレオニーが目を白黒させた。
「へ? じゃ、じゃあ側に居て欲しいっていうのは……」
 これ以上は私の口からは言わない。どんなに鈍感なグレオニーでも、ここまで示唆を与えれば一人で正解を導く事は容易いだろう。
 呆けた顔で私を見下ろしていた彼の顔が見る間に朱に染まった。そんなに赤くなられると、こちらも何だか恥ずかしくなってくる。
 グレオニーの手が彼の頬を挟んだままの私の手に触れた。
「……じゃあ、目、瞑ってもらってもいいか?」
 頷く代わりに唇に笑みを乗せ目を閉じた。重なる彼の手から逃れ、腕を首へと回すと、それに応えるようにグレオニーの手が私の背に回る。
 二人きりの雨の世界で私たちは初めて口唇を重ねた。

[ 完 ]

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