「冠を持つ神の手」の感想やら妄想やら色々ごった煮です。
「(ドゥ)納豆は好きですか?」
2009年12月12日 (土) | 編集 |
↓畳んでるSSもどきの説明

!! グレオニー友情verC前提 !!

レハトは成人の儀で女を選んでます。
一人称は「私」、王位は継いでいません。
超ポジティブレハト。


えーと、アレの続きですよ。
これホントどこ行くの。
終われるの。


ここで唐突にタイトル(改変トラックバックテーマ)への自問自答ですが、

好きくねーよ!!

ドゥの人は愛せない。
愛せないったら愛せない。
かもかて1のイケメンは男ヴァイルだって言ってんだろおおおおお!!
決してグレオニーと言えない正直者な自分が憎いっ……。


最近ちゅっちゅEDマスターを目指すのも悪くないとか思い始めてるとかいないとか。
全SSをちゅっちゅEDにしてくれようとか思っているとか思ってないとか。
勿論トッズ憎悪EDSSもちゅっちゅED……いや無理、絶対無理。
そんな悪乗りはしないぜ。
そこまで己の首を締め上げるほどMじゃない。
というか、皆さん薄々気付いてるとは思うんですが、私はどちらかと言うと(正:どちらかと言わなくても)Sです(キリッ







 因 と 結 果 と そ の 後 ----- [1] [2] [3] [4]


 グレオニーの誤解をどうしたものか。
 私が恋をしている、という情報が強ち間違っていない以上、安易に誤解を解くのは不味いだろう。嘘だった、からかっただけだ、と思われるのは心外だ。加えて、上手く利用出来ない誤解でもないのが輪を掛けて私を悩ませている。
 近頃の私の悩みらしい悩みと言えばそれくらいだった。勿論、兼ねてからのグレオニーへの片思いというのも存在するが、あまりにも長く同居しているせいか悩みと言う観念は薄らいでいる。
 何にせよ部屋に篭って一人でぐずぐず思い煩うのは性に合わない。気晴らしに散歩でもと少数の護衛――幸か不幸かグレオニーは非番で任から外れている――を共に回廊を歩いていると、正面から多くの護衛を引き連れたヴァイルの一行と行き当たった。道を譲るべく、やや端によった私の腕をヴァイルが素早い動きで捉える。
「なあ、レハト、結婚するって本当?」
 何の前置きもなく繰り出された言葉に戸惑う。
 私が、結婚、する?
 それはつまり私が特定の異性と所帯を持つという意味に他ならない。それは解る。解るが、残念な事に一瞬にして思考が凍り付いたようで、その先がどこへも繋がらない。
 耳に入った言葉が上滑りし咄嗟に何の反応も返せずにいた私に、ヴァイルが少しつまらなそうな、それでいて微妙に嬉しそうに溜息を吐いた。
「やっぱりねー。でもレハトにこの手の噂が出回ったのって初めてだし、多分噂に過ぎないとは思ったんだけど、念のため確認してみたくてさ。だってほら、レハトが結婚するってことになったら、絶対俺まで色々言われるだろ? レハト様が婚姻を決意なさったのですから陛下も、とか何とか。俺とレハトは同じ印持ちだけど、別々の人間なのになあ」
 不機嫌そうに唇を尖らせる様は成人前とちっとも変わらない。
 ついでなので、具体的にどんな内容の噂だったの聞いてみたい。忙しいのは百も承知で一か八か、時間が少し取れるかどうか問うと、ヴァイルは私の意図を悟ってくれたのか物言いたげな侍従を片手で制し、少しだけなら、と応じた。侍従が割り込む隙を与えず、二人揃って玉座の間の横の小部屋に滑り込む。
 二人だけの小部屋で、ヴァイルは椅子に座ったまま伸びをした。
「噂の内容について聞きたいんでしょ? 俺が知ってることなんて、そのうちのほんの少しだろうけどね」
 そう前置きした上で、ヴァイルは要領良く手短に話を進めた。
 曰く、何とかという貴族の令息と秘密裏に婚約中であるとか。
 曰く、式の日取りは既に決まっており準備に余念がないとか。
 挙句の果てには私が懐妊中だという噂が実しやかに貴族の間に流れていたらしい。それもものの見事に私を避けて。ひょっとしたらローニカあたりの耳には入っているのかもしれないが、根も葉もない風説を軽はずみに上申するような人間ではない。
 どうやら噂から外堀をじわじわと埋めていこうという作戦らしいが、あまりにも馬鹿げている。貴族と言うのは案外と愚かなのだろうか。
 呆気に取られている間に謁見の時間は終わりを告げる。王は何かと忙しいのだ。半ば追い出されるように玉座の間から外に出された私は、あまりにもあまりな展開に半ばふらふらしながらも何とか自室に帰り着いた。
 この妙な疲労感はなんだろう。軽い頭痛さえ覚える。
 変な倦怠感に眉を顰め、こめかみを押さえる私に、珍しく面会を申し出てきたのはグレオニーはだった。わざわざそんなことせずとも、普通に入ってくれば良いものを。彼にはそれが許されている。何か特別な話なのだろうか。
 頭は痛むもののその他に断る理由はなく、私はやけに恐縮しているグレオニーを中に招き入れた。
 だがしかし、自ら望んで私に会いに来たと言うのにグレオニーはちっとも私の方を直視しようとしない。
 どう考えても変だ。
 入室してから延々と、私を見ては視線を逸らし見ては逸らしを飽きることなく繰り返している。普段なら他愛もない会話をするのだが、今日は口数も少なく、時折溜息まで吐く始末だ。一体何だと言うのだろう。言いたい事があるのならはっきり言えばいい。少なくとも、昨日まではそうだったではないか。
 あまりにも続く現象に辟易し、堪りかねた私が、グレオニーから言い出せないのならいっそのことこちらから尋ねてしまえと心に決めた時、やっとグレオニーが口を開いた。
「あの、レハト! ひ、一つだけ、聞いてもいいか? その……レハトが結婚するって噂があるんだけど、それって」
 グレオニーの耳にまで入っていたのか。決して周囲を流れる噂話に敏い性質ではない。そのグレオニーが知っていて本人である私が知らないとは何とも間抜けなものだ。
 私が驚きを隠せずにいると、グレオニーがあたふたと前言を翻す。
「あ、い、いや、いい! やっぱりいいから! 忘れてくれ! そんな個人的なことを聞くのは駄目だよな、うん!!」
 別に駄目ではないが、どうして真偽の程を知りたいのだろう。例え私が結婚したとしてもグレオニーを護衛から外すつもりは毛頭ないから、職を失って路頭に迷うこともない。尤もグレオニー本人が解任を望めば話は変わってくるが。
 だとすれば単なる好奇心か。
 しかし先程の慌てぶりから察するにそうとは思えない。一体どのような心境の変化が彼にこんな質問を口にさせたのか大いに興味があった。興味があるなら聞いてしまうのがいい。折角本人が目の前にいるのだから、尚更だ。
 私は何故そんなことを気にするのかと率直に尋ねた。
「……その噂聞いて、なんかこう、もやもやしたというか。寂しいのとは違うんだ。なんて言えばいいのかな。あー、上手く表現できなくてごめん」
 眉を垂れたグレオニーに驚きを禁じえない。
 それではまるで焼き餅ではないか。もしかして私が知らぬ間に彼は私を恋愛対象として見るようになっていたのだろうか。だとしたら非常に喜ばしいが、確証がない以上今ここで安易に告白は出来ない。
 私はグレオニーがまともに目を合わせないのを良い事に密かに深呼吸をした。
 少し落ち着こう。答えの先走り過ぎは禁物だ。早とちりで玉砕してしまっては収拾のつけようが無い。
 私が返事を待つ素振りを見せているせいか、グレオニーは小さく唸った後、ぼそぼそと呟き始めた。
「つまりだな、簡潔に言うと、レハトを取られるみたいで嫌だなと……って、あああああ、俺何言ってんだろう! 今日はダメだ! 出直す、出直すから! 失礼します!!」
 あわあわと両手を顔の前で振った。
 かと思うと勢い良く頭を下げて一方的に退室を宣言し、私の許可を待つことなく即座に踵を返して一目散に扉へと向かう。焦っているせいか、扉が上手く開かないらしく、無駄に把手をガチャガチャ言わせている姿を見みるのはそれなりに面白いが、つまるところなんだったのか。
 結局グレオニーがどう思っているのかちっとも分からないまま、私は足音高く逃げ出して行った背中を唖然としてと見送るしかなかった。

[ 完 ]

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